CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン急騰の垂直上げで「5000ドル」到達、トレンド転換の重要ポイントを探る|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場

●急騰を見せたビットコインのテクニカル分析

●株式市場の関連銘柄に大きな動き

●385日ぶりの高水準となったBTCの「メイヤー倍数」にも注目

金融市場と仮想通貨

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、ビットコインの急騰を受け、BITPointを運営するリミックスポイントが、前日比+26%のストップ高をマーク。連れ高で、マネックスグループも大幅上昇を見せている。

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。

ビットコインテクニカル分析

仮想通貨市場は、ビットコインの高騰に伴い全面高となった。CoinMarketCap.comを確認すると、仮想通貨市場の時価総額は、1時間足らずの間に約170億ドル(1.8兆円)増加した。

出典:コインチェック(20:00時点)

BTC価格は、本日13時半ごろに急騰。50万円付近で一旦上げ止まるも、ショートカバーで一段高を見せ、一時前日比23%超えとなる5,000ドル(56万円)を記録した。20:30時点では、53.5万円付近で推移している。

2018年に上値抵抗線となっていた「長期トレンドライン」を超えたビットコインは、昨年末の底値を起点とした「アセンディングトライアングル」上抜け(下図)を見せ、急騰した。直近数ヶ月ではボラティリティが激減するも、少しずつ下値を切り上げる中で本日午前にはBFのマイナス乖離が1.3%ほどまで進行しており、ロング優勢との見方が強まっていた。

今回の上昇タイミングでは、ビットコインのデリバティブ取引を提供する海外大手のBitMEXにて、10万BTC(500億円相当)を超えるショートポジションの巨額ロスカットが観測されている。

別視点から見た場合でも、ここ数ヶ月レンジ内を推移していた中期チャネルの上限を超え、ほぼ同時に水平線のレジスタンスを突き破っていることが分かる。

なお、2月19日のマーケットレポートでも言及したように、週足MACDは、2月11日にゴールデンクロスしており、以降ローソク足の下値を切り上げ続けるなど、長期足での買い圧力も示唆していた。週足の形状は、極めて良好な形であると言える。

トレンド転換のために

好ファンダが相次いだことで現物が買われており、需給面ではロング優勢にある。

まずは、当面の5,000ドル(55万円)を「日足レベル」で固めることが出来るかがポイントになるだろう。さらに、昨年11月のハッシュ戦争を契機に市場の大決壊へとつながった6,000ドルライン(66万円)を上回ることができれば、トレンド転換の目線が強まることになる。

もう一つ注目すべきは、移動平均線200MAの52万円付近で、ここがサポートとして機能するかどうかは、今後の展開を占う一つの試金石となりそうだ。この先に控えるファンダ要因はもちろんのこと、BTCの出来高推移や、相場を主導しているBitMEXを中心に買い板の厚さにも注目する必要がある。

ただし、短期的に急騰したことで、オシレーターは過熱感も示している。総楽観になると大きく押す可能性もあり得るため、トレンドフォローの順張りを基本としつつ、方向性を見て追従するなど臨機応変に立ち回りたい。

ビットコインのメイヤー倍数、385日ぶりの高水準

ビットコイン価格が年初来高値を記録したと同時に、以前にもコインポストで報じたビットコインの長期的分析に有効とされる「メイヤー倍数」の数値が、2018年3月13日以来となる386日ぶりに「1.0」を突破した。

通貨の本質的価値を判断するのに役立つとされているメイヤー倍数は、200日移動平均線と現在価格の差を数値化した指標だ。仮想通貨の著名投資家で同指標の名称の由来となったTrace Mayer氏は、かねてより重要ラインを「2.4」だと言及していた。

4月2日時点で1.01を突破したメイヤー倍数が、過去に2.4を超えた事例は4度しかなく、いずれもBTC価格が急騰しているタイミングに到達している。

しかし、メイヤー倍数は強気相場の分析だけではなく、上昇のタイミング予測にも一見の価値がある。メイヤー倍数は、2014年2月から2015年6月にも1.0を下回っていたが、16ヶ月ぶりに同ラインを突破した数ヶ月後に、100%以上の上昇を見せている。

出典:CoinMarketCap

今回、ビットコインのメイヤー倍数が1.0を超えたことも、注目に値すると言えるだろう。

CoinPostの関連記事

ビットコイン急騰で50万円越え 仮想通貨相場高騰要因は?
ビットコイン相場は4月2日、日本時間昼13時半に価格が大きく急騰し50万円を突破、2019年の最高値を更新した。価格上昇の要因は?
ビットコインは売り一巡か、度重なる仮想通貨インシデントも市場への影響は限定的 
仮想通貨市場は4月1日、大きな値動きは見られなかったものの、ビットコインをはじめ多くのアルトコインが前日比プラスを維持、堅調な推移を継続した。仮想通貨流出事件を含め3取引所に仮想通貨流出のインシデントが確認されるなど、市場の売り圧力に直結する事例も確認されたが、影響は限定的に留まった。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。
13:00
米資産運用大手Vanguard、ビットコインETFに前向きな新CEO就任へ
バンガードは、ブラックロックでIBITの立ち上げを主導したラムジ氏を新CEOに指名。ビットコインETFに対する同社の姿勢が変化する可能性が注目される。
11:10
米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有
米ヘッジファンド大手のミレニアム・マネジメントが第1四半期の時点で、20億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETFを保有していたことが確認された。他の複数のヘッジファンドも投資していたことがわかった。
10:45
「FTXの返済が仮想通貨相場の上昇につながる可能性」K33
FTXの顧客への返済は、仮想通貨相場の強気要因になる可能性があるとK33リサーチは分析。その根拠や影響を書いたレポートを公開している。
10:10
NFTカードゲーム「Cross the Ages」350万ドル調達 アニモカら出資
Web3ゲーム「Cross the Ages」はアニモカブランズ主導で約5.4億円を資金調達した。同時にCTAトークンを様々な仮想通貨取引所へ上場させている。
08:15
株式取引アプリのロビンフッド、欧州でSolanaステーキング提供開始
仮想通貨ソラナのステーキングはロビンフッドが提供する最初のステーキング商品だ。ローンチ時に提供するステーキング年利は5%前後となる。
07:20
ソラナのSuperteam、日本で発足
仮想通貨ソラナの技術の日本での普及を推進するSuperteam Japanが発足。今後の活動内容が明らかになった。
06:30
エルサルバドル政府、過去3年間で48億円相当のビットコインを採掘
エルサルバドル政府は2021年以来、火山の地熱エネルギーを活用した300台のプロセッサを導入し環境に優しい方法で仮想通貨ビットコインの採掘を進めてきた。
06:05
ビットコイン66000ドル台まで反発、米CPI結果受け利下げ期待高まる
主要株価指数だけでなく、コインベースやマイクロストラテジーなどの仮想通貨関連株銘柄もCPI結果に反応し大きく反発した。
05/15 水曜日
18:00
仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア