CoinPostで今最も読まれています

「米ビットコイン市場、2100万人以上の投資家参入余地がある」グレースケール調査

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン投資の現状
グレースケールは、金融商品の投資経験者である25〜64歳の米国人1100人を対象とした「BTC投資」に関する調査結果を発表。ポートフォリオにビットコインを追加した仮定での利益率も計算した。

米ビットコイン投資への関心調査

仮想通貨投資ファンド大手グレースケール社が、ビットコイン(BTC)への投資について調査した結果を発表した。

今回のアンケートは、グレースケール社が市場リサーチ会社のQ8 Researchと協力し、25〜64歳の米国人1100人を対象に実施。回答者全員が金融商品における投資経験者だ。

不正流出事件が相次ぎ、規制面の整備が不十分であることでイメージ悪化が懸念されるが、今回の調査で、依然として米投資家の36%が新たにビットコイン投資を検討していることが明らかになった。

これについてグレースケール社は、米国投資人口を6300万人との前提で算出した場合、潜在的に2100万人以上の投資家が市場に参入する可能性があることを示唆していると見る。

一方で、調査対象の投資家の75%と、ビットコインの投資に関心がある人の68%は、「デジタル犯罪の被害者になることを一番恐れている」という。日本では今月、株式会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨交換所で不正流出が発覚した。

規制面については、米国に連邦関連の法律や規制がないことを踏まえ、フェイスブックが主導する仮想通貨リブラの発表後、米国でも規制の動きが加速している。

米Steven Mnuchin財務長官は今月25日、規制機関(SECやCFTC等)による仮想通貨ルールの施行の可能性について言及した

ビットコインに興味があるのは若年層だけではない。今回の米国市場調査では、投資に最も興味を持っているのはいわゆる親世代であり、その割合は70%に上ることが判明した。郊外に住む中高年層で、年間収入10万ドル(約1000万円)以下を指す「中産階級」に分類される人が多い。

ビットコイン投資の魅力に関して

一単元でも数十万〜数百万円の資金力が必要な株式投資と異なり、少額でも投資・投機ができる仮想通貨市場は、価格変動の大きさからも個人投資家の投機資金が集まりやすい。

なお、今回の調査をまとめたレポートの中で、グレースケール社は、ビットコインに投資した場合の利益率を仮説を立てて計算している。

2013年9月25日〜2019年6月30日の期間に、株60%と債権40%で構成されていたポートフォリオにビットコインを5%追加したと仮定した場合、累積利益率は現在の41.9%から大幅に上昇し、2倍以上となる90.9%まで増加していたと解説している。

一方、同レポートではビットコインの可能性を示しつつも、投資に関する教育の必要性にも言及している。今回の回答者の89%が、ビットコインについて学べる機会が増えれば、より投資をしようと思えると回答。金融の専門家による教育や自身で学べるオンラインのツールなどの普及を求めた。

CoinPostの注目記事

世界的投資家ビル・ミラー投資ファンドの上半期成績、ビットコインなどで46%の高リターン
世界有数の投資家ビル・ミラー氏の投資ファンドの上半期成績が、BTC投資などが奏功して高パフォーマンスを叩き出していた事が判明した。バリュー投資を得意とする同氏の投資判断も注目される。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。
13:00
米資産運用大手Vanguard、ビットコインETFに前向きな新CEO就任へ
バンガードは、ブラックロックでIBITの立ち上げを主導したラムジ氏を新CEOに指名。ビットコインETFに対する同社の姿勢が変化する可能性が注目される。
11:10
米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有
米ヘッジファンド大手のミレニアム・マネジメントが第1四半期の時点で、20億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETFを保有していたことが確認された。他の複数のヘッジファンドも投資していたことがわかった。
10:45
「FTXの返済が仮想通貨相場の上昇につながる可能性」K33
FTXの顧客への返済は、仮想通貨相場の強気要因になる可能性があるとK33リサーチは分析。その根拠や影響を書いたレポートを公開している。
10:10
NFTカードゲーム「Cross the Ages」350万ドル調達 アニモカら出資
Web3ゲーム「Cross the Ages」はアニモカブランズ主導で約5.4億円を資金調達した。同時にCTAトークンを様々な仮想通貨取引所へ上場させている。
08:15
株式取引アプリのロビンフッド、欧州でSolanaステーキング提供開始
仮想通貨ソラナのステーキングはロビンフッドが提供する最初のステーキング商品だ。ローンチ時に提供するステーキング年利は5%前後となる。
07:20
ソラナのSuperteam、日本で発足
仮想通貨ソラナの技術の日本での普及を推進するSuperteam Japanが発足。今後の活動内容が明らかになった。
06:30
エルサルバドル政府、過去3年間で48億円相当のビットコインを採掘
エルサルバドル政府は2021年以来、火山の地熱エネルギーを活用した300台のプロセッサを導入し環境に優しい方法で仮想通貨ビットコインの採掘を進めてきた。
06:05
ビットコイン66000ドル台まで反発、米CPI結果受け利下げ期待高まる
主要株価指数だけでなく、コインベースやマイクロストラテジーなどの仮想通貨関連株銘柄もCPI結果に反応し大きく反発した。
05/15 水曜日
18:00
仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア