はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨及び先物取引の規制には『害のない』アプローチを」米国CFTC委員長が語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

先物取引には「害のないアプローチ」を――米CFTCジャンカルロ委員長が発言
米国CFTCのジャンカルロ委員長が9月14日、CNBCのインタビューで仮想通貨を含む商品先物取引についてコメント。いかに商品を損ねない形(「害のない」アプローチ)で規制を実施する必要があるかについて述べた。英国FCAが先に下した先物契約の認可を念頭に置いたと見られる。
米国商品先物取引委員会(CFTC)とは
米国内先物取引の許認可機関。商品取引所の上場商品や金利やデリバティブ全般を監督するほか、詐欺や市場操作などの不正行為を追及、市場参加者の保護を図る。米国商品先物取引委員会法に基き大統領直轄機関として1974年に設立された。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

発言の流れ

ジャンカルロ委員長はまず、世界の金融機関は10年前とは全く別の状況に置かれていると述べました。

ちょうど10年前、2008年9月15日のリーマン・ブラザーズの経営破綻に端を発する市場の崩壊と環境変化を念頭に置いたものです。

また、市場崩壊後とそれに続く不況の後に、財政見通しと諸規制がいかに変化したかについて述べました。

CFTCは、先物市場における仮想通貨の可能性をいち早く認め『コモディティ(商品)』と呼んだ米国規制当局の一つで、商品、先物取引、およびデリバティブ市場の監視を主要な任務とします。

ジャンカルロ委員長はまた、ビットコインの先物取引が米国内で短期間に許可されたことに言及し、「米国当局は仮想通貨をめぐる諸問題への対応が遅すぎる」という声に反論しました。

続けて「これまで(仮想通貨の)先物取引を許可した政府は米国以外にない」と強調しました。

英国では

今回のジャンカルロ委員長の発言は、英国の金融行動監視機構(FCA: Financial Conduct Authority)がBTC、ETH、LTC、BCH、XRPといった主要仮想通貨に対し、先物契約の枠組みを用意する意向を示したことを踏まえたものと見られます。

FCAの表明を受け、同国の仮想通貨取引所Crypto Facilitiesは次のようにツイートしています。

「当取引所はXBT/USDの永久先物取引を始めました。さらに、BCH/USD、ETH/USD、 XRP/USD、 LTC/USD、およびXRP/XBTの永久先物取引では世界初」

当局は「害のないアプローチ」を、国民はより慎重に

ジャンカルロ委員長は、国民が例えばインターネットのような商品を楽しんでいるのは、規制当局が「害のない」アプローチをとっているためだと力説、そしてこの「害のない」アプローチは、まさに当局が暗号通貨にも採用しているものだと強調しました。

さらに、ボラティリティ、詐欺、不正行為といった数々のリスクが取り巻く仮想通貨に対し、国民は十分に注意深くなる必要があるとし、次のように述べました。

「詐欺や不正行為には、当局は強く臨む必要がある。そして政策立案には、時間をかけ、熟考し、十分な情報提供に努める必要がある」

参考記事: Bitcoin [BTC] and other cryptos need to have regulations that do not harm them says US regulator

CoinPostの関連記事

英仮想通貨取引所が「永久先物取引」を発表|リップル、ビットコインキャッシュとのドル建てペアは世界初
英国に本社を置く仮想通貨先物専門取引所Crypto Facilitiesは永久先物取引を開始したと公式発表、アルトコインのドル建てペアは世界初となる。 ペアは6種類:XBT(ビットコイン)/USD、BCH/USD、ETH/USD、XRP/USD、LTC/USD、XRP/XBT
英規制局『仮想通貨のリスクを最小限に、革新は最大限に』
英規制局の集う年次会議にて、金融イノベーションをもたらす可能性を持つと言及。英政府が技術的イノベーションと消費者保護をどのように両立していくかがキーポイントとなる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/13 月曜日
12:25
430億円規模に、バイナンスが「異例の補償」実施 トランプ・ショックに関する価格異変で
仮想通貨取引所バイナンスがトランプ関税による市場下落時の不具合で損失補償を発表した。USDe、BNSOLなどのディペッグで強制清算が発生した背景がある。
10:15
トム・リー氏「イーサリアム下落は一時的」、相場を支える3要因とは
ビットマインが市場下落時に730億円相当のイーサリアムを買い増したとみられる。トム・リー会長は3つの構造的要因が変化しない限り市場の追い風になると強気の見解を示している。
10/12 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH1万ドル到達の可能性やBNBの過去最高値更新など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
IG証券のビットコインETF「IBIT」CFD取引の始め方|税制・手数料・リスクを徹底解説
IG証券のビットコインETF「IBIT」CFD取引を徹底解説。申告分離課税適用で税率20.315%の可能性、24時間365日取引、レバレッジ5倍など特徴を詳しく紹介。口座開設から注文方法、手数料、ファンディングコスト、リスク管理まで初心者にもわかりやすく説明します。
11:30
高値圏での日柄調整が続く可能性、半減期サイクルの節目に警戒感|bitbankアナリスト寄稿
BTC円は1900万円トライに失敗し1860万円台で推移。米政府閉鎖による指標発表延期で方向感欠く展開が続く中、10月18日に半減期サイクルの重要な節目を迎える。過去のサイクルを意識した売り圧力とETF資金流入の綱引きに注目。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税によるBTC暴落に高い関心
今週はメタプラネットの仮想通貨ビットコインの含み益、休眠クジラの6000億円BTC移動やトランプ関税などによるビットコイン急落、Binance JapanとPayPayの提携に関する記事が関心を集めた。
10/11 土曜日
14:30
13:20
ビットコインの年間の実現純利益が継続的上昇、今後の動向は=CryptoQuant
CryptoQuantが週間レポートで仮想通貨ビットコインの利確の動きは低調であるとして今後も上昇継続の可能性を予想した。一方、市場はトランプ関税発言で急落したところだ。
12:00
ケニア最大級のスラム街でビットコインが広がる理由|Afribit創業者インタビュー
ケニアの貧困地域で広がるビットコイン活用。なぜ使われ、どんな課題があるのか。現地取材による5つの質問と回答で、仮想通貨の実態をわかりやすく紹介。
10:45
「トランプ・ショック」でアルト市場に異常値 ATOMが一時0.001ドルまで暴落
トランプ大統領の対中関税警告で一部アルトコインがバイナンスなどで異常急落。ATOMは0.001ドルまで暴落しSUIは85%下落。過去24時間の清算総額は約3兆円に達した。
10:00
ノーベル平和賞めぐる情報漏洩か、ノルウェー当局が米賭けサイトのトレーダーに関する調査=報道
ノルウェー当局が2025年ノーベル平和賞の結果についてポリマーケットでの情報漏洩を調査している。受賞者マチャド氏は仮想通貨ビットコインの支持者として知られている。
09:45
米賭けサイト「カルシ」、3億ドル調達で評価額50億ドルに 140カ国展開へ
米予測市場カルシが3億ドルの資金調達を完了し評価額50億ドルに到達。セコイアやアンドリーセン・ホロウィッツが参加し事業を140カ国に拡大する計画を発表した。
08:10
世界大手銀行10行、G7通貨のステーブルコイン発行を共同検討
バンカメやゴールドマン・サックスなど世界大手銀行10行がG7通貨連動ステーブルコイン発行の共同検討を開始とBNPパリバが発表した。
07:30
32億円相当の仮想通貨を盗難か Hyperliquidのユーザーが被害者に
Peckshieldは、Hyperliquidのユーザーが32億円相当の仮想通貨を盗難されたことを報告。原因は秘密鍵の漏洩であると分析している。
07:00
キャナリー、XRPとソラナETFの申請を更新も長引く政府閉鎖が影響
米キャナリー・キャピタルがXRPとソラナETFの登録届出書を更新し手数料を0.50%に設定。SEC承認に向け前進するも政府閉鎖で承認プロセスが不透明な状況にとどまる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧