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ビットコイントレード初心者講座|ローソク足の基本「ピンバー」とは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ローソク足の見方「ピンバー」

テクニカル分析の方法は千差万別。たくさんの種類が存在します。 しかし、その中でもローソク足の見方は、基本中の基本で共通の見方が存在します。

ここでは、ローソク足の形状の一つである「ピンバー」という形状について解説したいと思います。

ピンバーの基本的な見方

ピンバーとは、ローソク足の「実体部分」が小さく、ヒゲの長い形状のこと。

高値をつけたあと反転下落して終値をつける「上ヒゲ」、安値を付けたあと反転上昇して終値をつける「下ヒゲ」の部分が大きく存在する形状は、強い抵抗帯や相場の転換点を示唆しています。

下記が、ピンバーの典型的な形状です。

ローソク足の形状

左は上ヒゲが長いもので、これは一度上昇するも、その後売り圧力が強いことから、押し戻された結果実体の部分が短くなっています。 一方で右のローソク足は一度下落するもそこで買い圧力が強まったことから上昇した様子がローソク足から見て取れます。

左のローソク足の形状の次の動きは「下落する可能性が高い」ということを意識する形状であり、一方で右のローソク足の動きはその後「上昇する可能性が高い」ことを意味しています。

特に左のローソク足がレジスタンスライン付近で現れたり、右のローソク足がサポートラインで現れたりするとより信用性が増すということになるでしょう。

実際のチャートから分析

では次に、実際のチャートからチェックしてみたいと思います。

BTC/USDチャート

上記は、ビットコインの日足チャートから抜粋したものです。まずは「赤の○印」の部分をご覧ください。

上ヒゲの長いローソク足の形状が出ていることがわかるでしょう。その後の売り圧力が強く、じり安の展開となっています。

しかし、注意していただきたいのは、周りのローソク足の種類をチェックすると、同じように見えるピンバーのようなローソク足がいくつもあるという点です。ピンバーが出現したからといって、必ずしも上下どちらかに動くというものではなく、ピンバーが示唆するような動きになるかは別問題ということを理解してください。

ピンバーと併用で利用する方法は

ピンバーはあくまでローソク足が示す基本的な意味合いの一つとして覚える程度のものであり、これだけで次の値動きが予想できるわけではありませんそのため、他のさまざまなテクニカル指標と併用しつつ、その一つの判断材料として利用することが賢明でしょう。

例として、先ほどのレジスタンスラインとサポートラインを明確に把握し、その付近のローソク足をチェックすることや、移動平均線のゴールデンクロス、デットクロスの時にローソク足がどのような形状となっているのか、移動平均乖離率が示す数値とローソク足の形状が合致しているかなど、その見方は様々です。

どれが正解というものはなく、自分自身がどのような見方でこのピンバーを利用すると利益が出しやすいのかという点を考え、チェックするようにするといいでしょう。

また、上ヒゲが長いということや下ヒゲが長いということでその間のローソク足がどのような動きをし、その動きの裏側にある「投資家の心理的背景」まで考えることができるようになれば、投資家としてよりレベルアップできることと思います。

寄稿者:中島 翔sweetstrader3
学生時代にFX、先物、オプションを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。あおぞら銀行でMBS投資業務に従事。三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワード、オプショントレーダー、Coincheckでの仮想通貨トレーディングとトレーダーを経験し、その後NYブロックチェーン関連のVCに所属 。投資ブログ「FXの車窓から」を運営【保有資格】証券アナリスト
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