はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ヘッジファンド大手Bridgewater、新ファンドの運用対象でビットコインを検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインのファンドを検討事例

世界有数のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエーツ(Bridgewater Associates)」が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に関連したファンドの立ち上げを検討する可能性が浮上している。

法定通貨の価値低下という大きなリスクに備え、現金に変わる価値の保存手段として新しいファンドを提供することを検討しており、投資の対象としてBTCも候補に上がっていることが、同社の28日のニュースレターから明らかになった。

一般向けの公式サイトにも、創業者レイ・ダリオ氏のBTCに対する見解や同社メンバーによるBTCの分析が掲載された。

ダリオ氏はBTCについて、コンピューターにプログラムされたシステムで10年以上稼働し続けていることを高く評価。1つの通貨として、また価値の保存手段として急速に人気が高まっていることは驚くべき偉業だと説明している。

また、ダリオ氏とブリッジウォーター・アソシエーツのメンバーは、これから現金に代わる価値の保存手段を研究しており、BTCも対象になり得る通貨と見ているとした。同社メンバーが行ったBTCの分析では、BTCは価値の保存手段になり得る特徴を備え、回復力があることを現在まで証明してきたことは明白だと主張した。

一方で、BTCの課題として、ハッキング被害や政府が利用自体を禁止にする可能性などの不確定要素があると指摘。BTCブロックチェーンは問題なく10年以上稼働しているが、保有する上で、これらの可能性は無視できないリスクになるとコメントしている。

また、仮想通貨のセキュリティを脅かす可能性のある量子コンピューターの開発、規制強化、また現在把握できていない問題が起きる可能性があることを今後の懸念点に挙げた。しかし、この指摘については、あくまで専門家ではない個人の見解であり、間違いがあれば訂正して欲しいとあらかじめ説明した。

なお、BTCに関連したファンドを提供するかどうかは、これからさらに検討していくとしている。

仮想通貨に対する過去の見解

ダリオ氏は昨年11月、BTCを初めとする仮想通貨は期待されているほど成功しないと主張。以下の3点を問題点として挙げ、中銀発行のデジタル通貨(CBDC)やゴールド(金)は支持し、個人としてBTCよりもゴールドを好むとコメントしている。

  • 支払いに利用できる場所が少なく、物品を容易に購入できない。
  • 価格変動が大きい。支払いに利用されても小売店が入金額を把握しづらいし、効率良く資産を保有できない。
  • 広く普及すると政府がコントロールするようになって、利用を禁止する可能性もある。

関連世界的ヘッジファンド創業者、好調なBTC市場に疑問符──仮想通貨に3つの問題点を指摘

しかしその後、一転して「私はビットコインについて何か見落としているかもしれない。間違いがあるなら教えて欲しい」と理解を深めたい姿勢を示した。

12月にAMA(Ask Me Anything:なんでも聞いて)を開催した際には、BTCやその他のデジタル通貨には、この10年ほどでゴールド(金)のような興味深い代替資産になったものもあるとし、肯定的な見方を示している。

関連世界的ヘッジファンド創業者レイ・ダリオ氏、AMAで仮想通貨に言及

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入がETF上回る、2025年上半期24万超BTC取得で4倍以上増
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧