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ビットコイン採掘速度が復調、イーサリアムのバーン量は1,500億円相当に CoinPost週次データレポート Vol.29

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9月末の仮想通貨動向

9月第4週の暗号資産(仮想通貨)市場。10月1日のビットコイン(BTC)市場は、一時10%近く急騰。デリバティブ市場の大量清算やパウエル議長の「仮想通貨を禁止しない」などの発言が上昇を後押しする一因となった。また、先物ベースのETF承認に期待感も出ている。

出典:CoinMarketCap

時価総額2位のイーサリアム(ETH)も連れ高する形で上昇。2週間ぶりに38万円台に到達した。

出典:CoinMarketCap

時価総額TOP20の騰落率

時価総額上位銘柄の週間騰落率は以下の通り。(3日時点:ステーブルコイン除く)

  • ソラナ(SOL)+27.18%
  • バイナンスコイン(BNB)+25.08%
  • テラ(LUNA)+23.37%
  • ポリゴン(MATIC)+18.02%
  • ビットコインキャッシュ(BCH)+13.27%

参照:CoinMarketCap

関連:2015〜2020年、仮想通貨「時価総額TOP20」の顔ぶれと変化

仮想通貨市場の取引量

9月における取引所の取引量は前月比で13%上昇。The Blockの認める正当な取引所だけでも140兆円(1.25兆ドル)の出来高を記録した。

21年5月に過去最高水準を記録した取引所の出来高は中国の規制強化などの材料も重なった6月に一時低迷したが7月以降は再び右肩上がりに転じている。

主要銘柄のビットコインとイーサリアムのオンチェーン上の取引量も前月比で33%で増加しており、軒並み回復しつつある。

取引量の内訳|Glassnode分析

仮想通貨分析サイトGlassnodeは1日、直近3週間で特にビットコインの取引量が増加してきている傾向を指摘。9月末までの3週間におけるトランザクション量は138億ドルから160億ドル(1.5兆円から1.8兆円)と高い水準を推移したという。(2021年の過去最高取引量は4月時の約1.9兆円)

また、取引量の内訳を見ると、一つのトランザクション辺りの送付額が増加。1,000万ドル(11億円)以上のトランザクション数が急増したことが伺える。

出典:glassnode

トランザクションの平均送付額は93万円と過去最高水準を更新しており、最近のデータからは機関投資家などの大型取引が強まっている傾向がある。一方、中国の仮想通貨禁止方針の強化を受け中国本土のユーザーを排除する動きを受け、関連取引所からの資金流出も増えている。

ビットコインのオンチェーン・データ

ビットコイン(BTC)関連の注目のオンチェーンデータは以下の通り。

ハッシュレート

ビットコインのハッシュレートは2日、およそ5ヶ月ぶりの高水準となる177.5EH/秒を記録した。同指標は今年5月、中国の取り締まり強化の影響で激減していた経緯があるが、復調傾向を強めている。

出典:Blockchain.com

関連:ビットコイン・ハッシュレート、今年5月の過去最高水準付近まで復帰

ビットコイン先物

ビットコインの先物市場では取引量が前月比で約8%減少。2021年内では7月に続いて最も低い取引量を記録した。

イーサリアムのオンチェーン・データ

イーサリアム(ETH)関連の注目のオンチェーンデータは以下の通り。

ETH2.0 ステーキング額

ステーキング額:783万ETH(前週比+5万ETH)

CrytoQuant

関連:仮想通貨ステーキングとは|初心者でもわかる「報酬」の仕組み

バーン量

8月上旬に実装されたEIP-1559の影響でバーンされたイーサリアムの通算量は400,000ETHを突破した。実装からおよそ2ヶ月で1,500億円相当のイーサリアムがバーン(焼却)されている。

また、The BlockのLars Hoffman氏は9月だけで940億円に相当する252,625ETHがバーン(焼却)されたと指摘した。

ETH先物

ビットコイン先物と同様、イーサリアム先物の取引量も8月に比べて減少。前月比で-5.7%を記録した。

DeFi(分散型金融)

DeFiプラットフォームのTVLは4日時点で1,940億ドル(21.5兆円)だった。

出典:DeFi Llama

TVL(Total Value Locked)は、DeFiプロトコルへ預入れされた仮想通貨資産の総ロック額を指す。

ステーブルコイン取引量

また、ステーブルコインのオンチェーン取引量も前月比で3.7%増加。新規発行されたステーブルコイン量も過去最高を更新しており、USDCのシェアが約24%まで拡大。これまでテザー(USDT)が占めていたステーブルコイン市場の分散化が進みつつある。

USDCの発行主体であるCentre社(米CircleとCoinbaseのコンソーシアム)は8月下旬、裏付け資産を現金と短期米国債のみに変更していく方針を表明。7月に初めて裏付け資産の割合を公表した際のフィードバックを考慮したものと見られる。

関連:米Centre、ステーブルコインUSDCの裏付け資産を現金と米短期国債のみに変更へ

NFT市場

また、9月におけるNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスの出来高は14%ほどの減少を記録。しかし28億ドル(3,100億円)の取引量は依然として7月の9倍にのぼる。

マーケットプレイス別ではOpenSeaが97.4%を占めた一方で、イーサリアムのNFT出来高は前月比で13.5%減少した。

クリプト指標

           
日程 指標

10/4

Ethereum 2.0 Altair実装内容に関する記事投稿

10/5

ビットバンク Symbol(XYM)上場

10/7〜10/8

TOKEN2049

前回の週次レポートはこちら:オンチェーンデータから見るビットコイン長期保有傾向は過去最高水準に

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関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説|寄稿:Bit仙人

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