はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米Centre、ステーブルコインUSDCの裏付け資産を現金と米短期国債のみに変更へ 現金と米短期国債に限定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USDCの裏付け資産ポリシー変更へ

米CircleとCoinbase設立のコンソーシアム米Centre社は22日、裏付け資産(準備金)を公開したステーブルコイン「USDC」を巡り、裏付け資産を現金と短期米国債のみに限定する方針を発表した。21年9月以降から、裏付け資産を順次移行する方針を示している。

USDCとは

米ドル価格と1:1の価値となるように発行されているステーブルコイン。ステーブルコインの中では、テザー(USDT)に次いで2番目に多い流通量を誇る。

米Circle社と大手仮想通貨取引所コインベースによる共同事業体「Centre」が発行する。

▶️仮想通貨用語集

Circle社は21年7月下旬に初めて裏付け資産の割合を公表。データは5月末時点のもので、レポートでは以下の比率で裏付け資産が保有されていることがわかっていた。

報告書は同社の監査を行なった大手会計事務所のGrant Thorntonが発行した。

  • 現金と現金同等物:61%
  • 譲渡性預金:13%
  • 米国債:12%
  • コマーシャルペーパー:9%
  • 社債:5%
  • 地方債とエージェンシー債:0.2%

Circle社が、USDCの裏付け資産の内訳詳細を公表したのは初の事例だった。これまでコインベースなどのサイト上では「米ドルを1:1で担保資産とするステーブルコイン」と紹介されてきたが、同報告書では米ドルなどの現金以外の資産も含まれていたことから、一部コミュニティでは物議を醸していた。

関連: 米Circle、仮想通貨ステーブルコイン「USDC」の裏付け資産を公開

今回の対応

Circle社は、21年9月までにUSDCの裏付け資産を全て現金と米国短期国債として保有する方針を発表。「これらの変更は迅速に実施されており、Grant Thorntonによる今後の監査に反映される予定である」とした。

これを受け、CoinbaseのEmilie Choi COOは、「USDCは、これまでにも米ドルに対して1:1の割合になるよう同等、もしくはそれ以上の資産に裏付けされた形で流通してきた」と説明。過去、コインベースのサイト上で全てのUSDCは”銀行口座のドルに裏付けされている”と表記していた経緯を踏まえ、裏付け資産の内訳はもっと早く明白にすべきだったと述べた。

Emilie Choi COOは、5月度の報告書を公開した際、「裏付け資産が分散化されていたのが初だった」と言及。USDCの主な利用先である取引所のコインベース側のサイト上でも詳細を開示すべきだったとして、コインベース側の非を認めた。

今後の流れ

Choi氏によれば、裏付け資産が分散化されたのは21年5月以降だったものの、9月度までにはこのような変化は修正されると解説。Circle社とCentre社はUSDCの裏付け資産の内訳がより保守的なポートフォリオに戻ることを保証するとした。

7月に発表された報告書は5月末時点のデータだったため、今後発表される6月・7月度の報告書は「より分散されたポートフォリオ」を含むものの、8月度のレポートが公開される頃には内訳は分散化されていない内訳に戻ると説明している。

また、「長期的にもCircle社はUSDCの利用者や開発者など、コミュニティからのエンゲージメントを深め、透明性をさらに向上させるために新たな連携を探る」とコメント。年内にはCentreの基準やガバナンス活動にコミュニティからの関与を強める機会を発表する予定であるとした。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧