はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米Circle、仮想通貨ステーブルコイン「USDC」の裏付け資産を公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨USDCの裏付け資産を公開

米Circleは、自社が運営に関わるステーブルコイン「USDC」の裏付け資産の報告書を公開した。

現在、民間企業が発行するステーブルコインの裏付け資産を公開することは義務付けられていないが、透明性や信頼性を高める狙いがある。CircleのJeremy Allaire最高経営責任者(CEO)によると、報告書の公開は今回で、USDCが供給され始めて以来33回目になるという。

Circleについては今月、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に株式を上場することが分かった。Allaire氏は今回、上場企業になるための努力を継続しながら、説明責任を果たし、透明性をさらに向上させていきたいと述べている。

関連USDC発行企業のCircle、NY証券取引所に株式上場へ

USDCの内訳

今回の報告書は、監査などのサービスを手掛ける大手会計事務所Grant Thorntonが発行したもの。報告書の内容は5月28日時点のもので、USDCの裏付け資産は以下のようになっている。

出典:報告書

  • 現金と現金同等物:61%
  • 譲渡性預金:13%
  • 米国債:12%
  • コマーシャルペーパー:9%
  • 社債:5%
  • 地方債とエージェンシー債:0.2%

現金同等物とは

容易に換金でき、かつ、価値の変動についてほとんどリスクがない、短期で投資される資産のこと。

今回、USDCを裏付ける現金同等物についても「満期まで90日以内の有価証券」と定義されている。

▶️仮想通貨用語集

内訳の概要は上記に示してある通りで、準備資産は合計で222億ドル相当(約2.4兆円)。5月28日時点で流通していたUSDCはおよそ221億枚で、USDCは米ドルと価値が1:1になるように運営されているため、流通額はそのまま221億ドルとなる。今回の報告書で、流通しているUSDCは裏付け資産が十分にあることが証明されたという。

USDTの裏付け資産

上述したUSDCは、2番目に時価総額が高いステーブルコインで、現在ステーブルコインの1位はUSDTである。

USDTの裏付け資産は今年5月に公開されており、3月31日時点の内訳は以下のようになっていた。

  • 現金及び現金等貨物、その他の短期預金、コマーシャルペーパー:75.85%
  • 担保貸付金:12.55%
  • 社債、ファンド、貴金属:9.96%
  • その他(デジタルトークンを含む):1.64%

そして、76%近くを占める「現金及び現金等貨物、その他の短期預金、コマーシャルペーパー」の内訳は以下。

  • コマーシャルペーパー:65.39%
  • 信託預金:24.20%
  • 現金:3.87%
  • リバースレポ・ノート:3.6%
  • 短期国債:2.94%

この内訳について、裏付け資産が公開された当時、暗号資産(仮想通貨)銀行Avanti BankのCaitlin Long創設者は、USDTの準備資産の大半が、短期国債や低リスクで流動性の高い証券ではなく、「品質のよくわからない信用資産」に投資されていることを問題視した。

なぜユーザーが支払った準備金で、これほどのリスクを取る選択をしたのかと疑問を投げかけ、準備資産はヘッジファンドの「遊び道具ではない」などと指摘している。

関連公開されたUSDT(テザー)の裏付け資産、専門家が「問題点」を指摘

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧