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米Genesis Capital、償還とローン組成のサービスを停止 FTX破綻の影響が波及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 

FTX破産の影響

機関投資家向けに暗号資産(仮想通貨)レンディングサービスを提供する「Genesis Global Capital(Genesis Capital)」は16日、償還(及び出金)と新たにローンを組成するためのサービスを停止することを発表した。

仮想通貨取引所FTXの破綻による影響が停止の要因。さらに、この影響は仮想通貨取引所Gemini(ジェミナイ)の利回りサービス「Gemini Earn」にも波及している。

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Genesis Capitalは、米資産運用企業「グレースケール」や米メディア「CoinDesk」らを傘下に持つ「Digital Currency Group(DCG)」の子会社。融資・OTC取引の大手「Genesis Global Trading(以下Genesis Trading)」の関連企業として、機関投資家向けにレンディングサービスを提供している。

OTC取引とは

「Over The Counter」の略。売り手と買い手が1対1で行う取引を指す。

▶️仮想通貨用語集

もともとGenesis Capitalは、7月に経営破綻した仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital(3AC)」の当時の財務危機で流動性に影響が及んでいた。その後に対策を講じるも、FTXの破綻で流動性を上回る出金要請があったという。

関連:初心者でもわかる仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital」とは

なお、Genesisグループの現物とデリバティブの取引、カストディ事業は通常通り運営していると説明。また、Genesis TradingはNY州のビットライセンスを保有し、Genesisの他のグループ企業とは資金も独立しており、運営は安全に継続されているとも述べている。

ビットライセンスとは

米ニューヨーク州で仮想通貨に関する事業を行うために必要な認可のこと。英語表記は「BitLicense」で、2015年からニューヨーク州の金融サービス局が発行している。

▶️仮想通貨用語集

公式ウェブサイトによれば、Genesis Capitalで組成されたローンの規模は、2022年9月末時点で合計約1.1兆円(84億ドル)。また、同時点で運用されているローンは、約3,900億円(28億ドル)である。

Genesis Capitalのローン事業については、大手取引所バイナンスや、SBI傘下の仮想通貨マーケットメイカーB2C2が買収する可能性が浮上している。

なお、Genesisのデリバティブ取引部門は先日、約1.75億ドル相当の資金がFTXに拘束されている事態を明かした。

Gemini Earnへの影響

Genesis Capitalは、Gemini Earnのレンディングパートナー。Gemini EarnではGenesis Capitalのローン機能を利用していたとみられ、同社が今回サービスを停止したことで、Gemini Earnの出金が遅延する模様だ。

Geminiは16日、Gemini Earnについて重要な報告があると声明を発表。Genesis Capitalが出金を停止し、「5営業日以内に償還ができる」というサービスの合意を守れなくなるとした。

そして、顧客がGemini Earnからできるだけ早く償還できるようにGenesis Capitalと協業しており、数日以内に新たな情報を共有すると説明。Geminiの他のプロダクトやサービスには影響はないと述べている。

関連:仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

22日:最新情報

Genesisは投資家向けに、レンディング部門のために資金調達ができなければ、破産申請を行う恐れがあると伝えたようだ。ブルームバーグが関係筋の話として22日に報じた。

ローンと償還サービス停止の前から同社は既に10億ドルの緊急ローンを組もうとしていたが、現在は5億ドルに引き下げた模様。破産申請については直ちに行う予定のものではなく、今も解決策を探っている状態だ。

また、資金集めについて親会社のDCGはベンチャー投資のポートフォリオの一部や、グレースケールを売却する意思がないことも伝えられている。

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