CoinPostで今最も読まれています

格付け大手ムーディーズ、ステーブルコインの評価システムを開発か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインの評価システム開発か

グローバルに事業を展開する大手格付け会社ムーディーズは、ステーブルコインの評価システムを構築していることがわかった。複数の情報筋の話として「ブルームバーグ」が26日に報じた。

暗号資産(仮想通貨)の取引で多く利用されるステーブルコインに対し、規制機関が監視を強めていることが背景にあるとみられる。ムーディーズは、裏付け資産の認証のレベルを基準にして、最大20種類のステーブルコインを評価付けする計画だと情報筋は説明した。

関連米格付け会社のムーディーズ、分散型金融やNFT関連で求人募集

なお、評価システムの構築は、まだ初期段階の模様。そして、現時点では公式な格付けとしては提供しないとみられると情報筋は述べているという。

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

ステーブルコインは、所有者からの償還に常に応じられるように、発行体が準備金を用意しておく必要がある。テラ騒動でアルゴリズム型のステーブルコインが価値を維持できなくなり、世界の規制当局はステーブルコインに対する監視を強め、投資家保護の強化に乗り出している。

関連テラUSD(UST)のディペッグ騒動 Terraform Labs社や取引所の対応まとめ

準備金への懸念が最も強いステーブルコインは、米ドルと1:1で価値が連動する「USDT」。USDTを発行するテザー社は定期的に裏付け資産を公開したり、裏付け資産の監査を受けた結果を公表したりして、信頼向上に取り組んでいる。

テザー社は公式ウェブサイトに、透明性を高めるために準備金の情報を公開したページも開設。このページでは監査レポートも公開しており、現在は2022年9月末分までを閲覧することができる。

関連米テザー社、USDTの資産信頼性を強化へ

日本の規制

ステーブルコインを巡っては、日本も規制の整備を進めている。

先月には金融庁が、天谷金融国際審議官が行った、仮想通貨に関する講演のプレゼン資料を公開。この資料からは、金融庁がアルゴリズム型ステーブルコインの規制を強化する可能性が浮上した。現在パブリックコメントを受け付けている改正法の中には、禁止行為として以下の内容が記載されている。

いわゆるアルゴリズム型ステーブルコインや暗号資産担保型ステーブルコインなどのように、価値の安定が常に確保されていないにも関わらず、ステーブルコインと称してこれを誤認させるような表示。

関連金融庁、アルゴリズム型ステーブルコインの規制を強化か

その後は金融庁が、海外で発行されるステーブルコインの国内流通を解禁する計画であることが報じられた。解禁の対象となる銘柄までは明確になっていないが、2023年に施行予定の最新の資金決済法に合わせて適用する計画だという。

新たな改正資金決済法は昨年6月3日に成立しているが、その時点では、まだ詳細なガイドラインは規定されていなかった。

関連金融庁、Web3見据え海外発行ステーブルコインの国内流通解禁へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア