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米Bakkt、仮想通貨関連アプリの提供を終了へ 事業方針を転換

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨関連アプリの提供を終了

米インターコンチネンタル取引所(ICE)傘下の暗号資産(仮想通貨)関連企業Bakktは13日、消費者アプリの提供を来月16日に終了すると発表した。

アプリのサービスを終了する理由は、今後は企業間(B2B)のソリューションを提供していくことに特化するためだと説明。一方でアプリユーザーは、全てのデバイスからウェブサイトを介して、仮想通貨の残高や取引レポートの確認を引き続き行えると述べている。

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同社の消費者アプリは、2021年3月に正式にローンチ。仮想通貨のほか、旅行のマイルや報酬ポイント、ロイヤリティなど幅広いデジタル資産を活用できる。大手コーヒーチェーンのスターバックスとも連携しており、注目度は高かった。

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Bakktは今回の発表で、これからも仮想通貨やロイヤリティの顧客体験に関する事業に特化し続けていくと説明。ただし、それは消費者アプリの開発を継続するのではなく、製品市場に適合し、即座に拡張できるソリューションに投資を行っていくことで実現するとした。

同社CEOのGavin Michael氏は以下のようにコメントしている。

我々のB2B2C(仲介企業を通して企業と消費者をつなぐ形態)戦略が支持され続けているため、今後はパートナー企業やクライアントにソリューションを提供することに特化していく。

アプリの提供を終了することで、パートナー企業やクライアントと消費者の関係を、確実にサポートしていくことができるだろう。

仮想通貨企業を買収へ

Bakktは昨年11月、仮想通貨関連企業Apex Cryptoを最大300億円相当で買収する方針を発表。Apex Cryptoは仮想通貨取引やカストディ、清算や税申告など幅広いサービスを提供するフィンテック企業である。

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今回の発表でも、この時の買収に言及。買収のプロセスは現在も継続中だが、Apex Cryptoを買収できれば、「仮想通貨を幅広いクライアントに提供する」というアプローチや戦略を推進させることができるとBakktは述べた。

Apex Cryptoは、30超のフィンテックパートナーとサービス契約を行い、500万以上の顧客にサービスを提供。買収後は、ステーキングやNFT(非代替性トークン)の取り扱い、対外送金事業などを検討していくと、昨年11月に説明していた。

ステーキングとは

所定の期間、一定量の仮想通貨を預け入れることで報酬が得られる仕組み。ブロックチェーンの運営に貢献することで、対価として報酬を得ることができる。

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