CoinPostで今最も読まれています

分散型GPU・AIのRender Network フレーム数とRNDR使用量が前年比倍増

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

分散型GPU、AIシステムへの期待

人工知能(AI)関連プロトコルである暗号資産(仮想通貨)レンダー(RNDR、及びRENDER)が、その週間上昇率を25.4%まで伸ばした。CoinMarketCapによると、過去24時間で8%の急上昇を見せ、4.67ドル(658円)を記録している。

RNDR価格(日本円建て)出典:CoinMarketCap

レンダーは分散型GPUレンダリングネットワークを通じて、AI市場において特異な位置を占めている。その核となる価値提案は、GPUコンピューティングの力を必要とするアーティストやスタジオを、GPUリソースを提供する意欲のあるマイニングパートナーと結びつけることにある。

Renderは、分散型データ共有プラットフォームの枠組みの中でも、AI革新を民主化するという特異なアプローチを取っている。2022年11月2日には、Render NetworkがPolygonエコシステムからSolanaエコシステムへの正式な移行を発表した。

RenderはWeb3の領域において、分散型物理インフラストラクチャネットワーク(DePIN)としての地位を確立し、レンダリングやAIなどの分野にハードウェアインフラストラクチャを提供する。その点で、Renderは一部で「Web3世界のNVIDIA」との呼び声も高い。

Renderの価格は史上最高値(ATH)の8.76ドルから47%下落しているが、AIと暗号技術の交差点に対する需要が高まっているため、RNDRがそのATHを再び試す可能性が期待されている。

関連:仮想通貨とAI(人工知能)の有益な交差点とは? ブテリン氏が4つの事例を解説

イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリンは、AIシステムによって生成される大量のデータが、ブロックチェーンが提供する強力なストレージ技術を必要とするため、AIと暗号は共存可能であると語ったところだ。

出典:2023 Render Network Metrics Recap + Q4

2023年の第4四半期は、Renderネットワークの活動において著しい年間成長を示した。2023年第4四半期にレンダリングされたフレーム数は、前年の同四半期と比較して、2022年第4四半期の2,083,781フレームから2023年第4四半期には3,026,317フレームへと、150%増加したという。

このフレーム数の増加は、RNDRトークンの使用量にも明確に反映されている。2022年第4四半期に498,733RNDR [ETH]が使用されたのに対し、2023年第4四半期にはおよそ2倍に増えて、1,074,045RNDRが使用されたという。

関連:コインベース、人工知能・GPU関連銘柄「Render」を新規上場候補に 価格は前日比+8.8%

OTOY社はApple関連プロダクトもリリース

親会社であるOTOY(米国の大手クラウドレンダリング会社)は、Appleとの提携が噂されており、Appleの公式プロモーションビデオではRender Networkのロゴが何度も登場している。Octane Xは、MacおよびiPad上のM1、M2、最新のM3高性能チップに対応しており、将来的にはRenderがAppleソフトウェアの組み込みレンダリングコンポーネントになるのではないかとの憶測も飛び交う状況だ。

Solanaへの移行に伴い、ユーザーは期間限定で現在のRNDRトークンを無料でRENDERに転送し、アップグレードできる。レンダーネットワーク上で実行されるすべてのジョブ(3DおよびAIを含む)は新たなトークン「RENDER」で支払われる。また、新しいバーン・アンド・ミント均衡(BME)トークン経済モデルの導入も予定される。長期的な需要と供給の均衡が達成され、さらにはRENDER供給量が減少する「デフレモデル」にシフトする可能性がある。

関連:GPUリソースを効率活用するRender Network、仮想通貨レンダートークン(RNDR)とは?

Top 5 上昇・下降銘柄(前週比、時価総額100位以内)

Flare (+29.04%) Jupiter (-64.28%)*
Pendle (+26.45%) FTX Token (-34.56%)
Chainlink (+23.72%) Manta Network (-19.50%)
Pyth Network (+20.04%) SATS (-12.89%)
Render (+18.27%) Bonk (-11.47%)
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア