はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

米FRBに有識者が緊急利下げを要求 仮想通貨運用企業Bitwise幹部らは否定的な見方

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

緊急利下げを要求

現在の金融市場の急落を受け、有識者の間で、米連邦準備理事会(FRB)に緊急利下げを求める声が増えてきた。

暗号資産(仮想通貨)価格や株式市場の急落は、中東情勢への懸念や日銀の利上げ政策など複数の要因が重なっているが、米国の景気後退への懸念も大きく影響している。有識者は、緊急利下げを行い、この状況を打開するようFRBに求めている。

米国で政策金利などを決める「FOMC(連邦公開市場委員会)」の会合は、直近では7月30日と31日に開催された。この時は9月に利下げをする可能性があることが明言されたが、政策金利は5.25%〜5.50%に据え置かれている。FOMCの会合が次に開催されるのは9月で、8月はジャクソンホール会議(8月22日~24日)があるため行われない。

FOMCとは

「Federal Open Market Committee」の略。米国の金融政策を担う最重要機関のこと。

▶️仮想通貨用語集

関連米FRB議長、9月利下げの可能性を明言 FOMC会合直後に仮想通貨相場は大きな変動なし

一方、会合直後の今月2日、米国では雇用統計が発表された。この結果が市場の予想よりも景気後退を示しており、金融市場に大きな打撃を与えている。有識者が緊急利下げを求めているのは、FOMCが9月までないことも大きく影響している。

関連ビットコイン62000ドル割れ 米雇用統計受け景気後退リスク高まる

ビットコイン現物ETFを提供するWisdomTreeのシニアエコノミストで、ペンシルベニア大学ウォートン・スクールの名誉教授Jeremey Siegel氏は5日に「CNBC」で、0.75ポイントの利下げを即座に行い、9月のFOMCの会合でさらに最低0.75ポイント下げることを要求した。

Siegel氏は、現時点における適正な政策金利は3.5%から4%の範囲内だとの見方を示している。現在の政策金利は、上述した通り5.25%〜5.5%だ。

他にも金利先物市場で、8月に少なくとも0.25ポイントの利下げを織り込んでいることが観測されている。

関連ビットコインやイーサリアムなど仮想通貨暴落、600億円相当の大規模ロスカット

利下げに否定的な見方も

一方で、現在の市場の反応は過剰だとの声も上がっているため、FRBが緊急利下げに動くとは限らない。また、米国の景気はそこまで後退しておらず、利下げが逆効果であるとの指摘もある。そのため、今後の動向は注意深く見ていく必要がありそうだ。

仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者Matt Hougan氏は「The Block」に対し、緊急利下げが行われる可能性は低いと述べ、より慎重なアプローチがとられると主張。大統領選挙前のタイミングで緊急対応は行わないだろうとの見方を示した。

そして、9月に0.5ポイント、年末までに1ポイント超の利下げを行うと予想している。

関連ビットコイン価格が逆転するポイント、バーンスタインのアナリストが分析

他の予測

米雇用統計発表後は、分散型予測市場「ポリマーケット」における利下げ予想が活発化してきた。24年9月の利下げ予測には、本記事執筆時点で合計150万ドル(約2.1億円)超が賭けられている。

その中で、24年9月かそれ以前にFRBが0.5ポイント以上利下げをする可能性は59%。以下がその可能性の推移で、2日以降に高まっているのがわかる。なお、9月の0.5ポイント利下げの可能性には、73万ドル(約1億円)超が賭けられている。

また、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchツールによれば、9月に0.5ポイント利下げをする可能性は83%。この可能性は7月29日時点は11.4%だったが、2日に74%まで高まっていた。

出典:FedWatch

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

関連仮想通貨の下落相場でも勝つ方法、空売り(ショート)の基礎知識

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
02/08 土曜日
13:45
仮想通貨関連のAIエージェント市場、ピークから2兆円の時価総額消失
仮想通貨・ブロックチェーンにおけるAIエージェント市場はここ3週間で2.1兆円の時価総額を失い、急激な下落が続いている。
12:55
SBI、仮想通貨事業で過去最高収益 取り扱い銘柄も拡充へ
SBIホールディングスの第3四半期決算で仮想通貨事業が過去最高益を達成。DMM Bitcoin統合や日本初のUSDC取扱いなど事業拡大を加速している。
11:10
ソニーのソニューム、初の音楽NFTコレクション販売開始
ソニーブランドのソニュームは7日、Web3レーベルCoop Recordsと提携し、東京を拠点とするプロデューサーNUU$HIの未発表楽曲を含む初の音楽NFTコレクションを公開した。
10:05
米ドル覇権の強化狙うか、ステーブルコイン規制法案 米両院で推進
米下院金融サービス委員会が米ドル建てステーブルコイン規制枠組みの草案を発表した。上院でも超党派による法案が提出された。
09:15
ビットコイン10万ドル突破後反落、米雇用統計とインフレ予想の影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、米雇用統計が市場予想を下回ったことを受け、金融引き締めリスクが後退したことで上昇し、一時的に10万ドルの大台を突破した。しかし、トランプ米大統領が新たな関税政策を示唆するなどを受けビットコインは反落する展開となった。
08:15
公的資金のビットコイン投資、米国17州で法整備進む
フロリダ州を含む米国の複数の州で、公的資金による仮想通貨ビットコイン投資を可能にする法案の提出が相次いでいる。
07:25
ブラックロック、米ストラテジーの株を5%保有
ブラックロックが24年12月末時点でストラテジーの株を5%保有していることを報告。両社は仮想通貨ビットコインなどの投資家から大きな注目を集める企業である。
06:45
アークインベスト、ソラナが開発者数・処理性能で存在感 イーサリアムを上回る
ARK Investが4日に公開した「Big Ideas 2025」によると、2024年の新規仮想通貨開発者数は3.9万人を超え、そのうちソラナが7,625人と最多を記録し、イーサリアムのメインネットを上回った。
06:10
超富裕層の投資家グループTiger21、9000億円以上を仮想通貨に投資
富裕層投資グループTiger21がビットコインなど仮想通貨にゴールドの代替として注目。ポートフォリオの1-3%を配分していると明かした。
02/07 金曜日
18:00
Web3時代のアニメ革命  Azuki発「Animecoin」が描く未来図とは
人気NFTプロジェクト「Azuki」が主導するAnimecoinが、独自レイヤー3ブロックチェーン「AnimeChain」を基盤に、アニメ業界の構造改革に挑む。2030年に600億ドル規模まで成長が予測されるアニメ市場で、ファンとクリエイターの新たな関係性を構築する「フルスタックアニメ戦略」の全容に迫る。
18:00
トランプ夫人のミームコイン「メラニア(MELANIA)」とは?買い方を解説
トランプ夫人メラニアが発行した仮想通貨「MELANIA」の特徴、価格動向、購入方法、将来性、投資リスクを解説。Solanaチェーン上で展開される話題のミームコインを明らかにします。
14:00
トランプ大統領のミームコイン宣伝は連邦法違反か、米非営利団体Public Citizenが調査要請
米消費者権利擁護団体Public Citizenが、トランプ氏によるTRUMPコインの宣伝行為が連邦法に違反する可能性があるとして、司法省と政府倫理局に調査を要請。外国からの贈与に関する懸念にも言及した。
13:20
VanEck予測、ソラナの価格が2025年末に520ドルに達する可能性 M2マネーサプライの視点から
米大手資産運用会社VanEckは、仮想通貨ソラナの価格目標を2025年末に520ドルと予測している。この予測は、ソラナがスマートコントラクトプラットフォーム市場における年末時点での市場シェアを基に評価されている。
11:34
米雇用統計控えビットコイン揉み合う、暴落局面の韓国市場では大規模な資金移動観測か
ビットコインなど仮想通貨市場は米雇用統計の発表を控え様子見ムード。トランプ政権下での米中貿易摩擦懸念から投資家心理は悪化する一方、ETFへの現物償還オプション検討や韓国市場でのXRP(リップル)買い需要など、注目材料も浮上している。
10:50
ドイツ右派政党、ビットコインなど仮想通貨の大幅規制緩和を掲げる 解散総選挙で
ドイツ総選挙を前に、右派政党AfDがビットコインなど仮想通貨の規制緩和を公約に掲げた。CBDCには反対姿勢を示している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧