はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ブロックチェーンで環境価値をデジタル資産化 IIJがデジタル通貨「DCJPY」で決済取引開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーンを活用

GMOあおぞらネット銀行は28日、環境価値のデジタルアセット化とデジタル通貨「DCJPY」による決済取引が開始されたことを発表した。

これは昨年10月に予告されていた取り組みである。これからブロックチェーンやデジタル通貨の技術を活用し、取引の効率性を高めたり、新サービスの提供を目指したりしていく。

関連デジタル円「DCJPY」、GMOあおぞらネット銀が24年7月にも発行へ=報道

環境価値のデジタルアセット化とは、「非化石証書」のような資産をデジタル化して保存・流通させることを指す。

非化石証書とは、石油や石炭などの化石燃料を使っていない非化石電源で発電された電力が持つ「CO2を排出しない」という環境価値の部分を分離して、取引ができるように証書化したもの。

通常、電気は電気そのものの価値しか持たないが、再生可能エネルギーをはじめとするCO2を排出しない非化石電源から発電された電力には、電気の価値以外に環境価値を持つ。非化石証書は2018年5月、取引所が創設され取引が開始された。

こういった環境価値の取引にDCJPYの決済を導入し、実際に取引が開始されたというのが今回の発表。デジタル通貨やスマートコントラクトを活用して、アナログ証書や中央集権型システムを使用してきた従来の仕組みを発展させることを目指す。

スマートコントラクトとは

あらかじめプログラムされた条件に応じて自動で契約を執行する仕組みを指す。スマートコントラクトの機能が実装されている代表的なブロックチェーンはイーサリアム。

各種契約を締結する際には、仲介者や契約書作成などの事務作業が必要になる場合が多いため、自動的に契約を執行できるようにすることで、効率性向上やコスト削減などの効果が期待されている。

▶️仮想通貨用語集

関連JPモルガン、デジタル通貨「JPMコイン」支払いを自動化へ

3社が連携

今回の取り組みでは、以下の3社が連携している。

  • GMOあおぞらネット銀行:DCJPYを発行
  • ディーカレットDCP:「DCJPYネットワーク」のシステムを提供
  • インターネットイニシアティブ(IIJ):取引を実施

そして、今回の仕組みを図にすると以下のような構造となる。

出典:発表

IIJは23年10月から、白井データセンターキャンパスというデータセンターを利用する顧客向けに非化石証書の代理調達サービスを提供してきた。まずは、同社のデータセンターでDCJPYの利用を開始するという。

また、今後についてはデータセンターでの利用に加え、デジタルアセット化した環境価値の二次流通の可能性などを検討し、カーボンニュートラルへの関心の高まりに対応する新サービスの提供を目指すとしている。

そして、ディーカレットDCPについては、環境価値の他にも、公募自己募集型デジタル証券やDAOファントークンサービスなど、新たな経済圏の創出に向けて取り組んでいると説明。DCJPYネットワークの提供を通して、今後も様々なビジネスのデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献していくと発表で述べた。

なお、DCJPYネットワークではステーブルコインを発行しているわけではなく、銀行預金をブロックチェーン上でデジタル通貨にしている。ディーカレットDCPが電子決済等代行業者であるため、企業は決済関連の金融ライセンスの取得・登録をせずに、DCJPYを送金することができるという。

関連国内ステーブルコインの利用拡大へ JPYC・北國銀行・DP社が共同検討開始

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/22 木曜日
19:31
ビットコインと仮想通貨関連株はどちらを買うべき?メリット・デメリットを解説
ビットコインを大量保有する日本株のメタプラネットやリミックスポイント、米国株マイクロストラテジーなどの暗号資産(仮想通貨)関連銘柄がストップ高で高騰する中、代表的な仮想通貨関連銘柄とビットコイン現物投資のメリット・デメリットを初心者向けに徹底比較、解説しています。
18:10
ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説
暗号資産(仮想通貨)ビットコインを大量保有する上場企業ランキングを紹介。メタプラネットやマイクロストラテジーなど、日本株・米国株の注目企業や投資メリットを解説します。
15:45
Astar NetworkとAnimoca Brands、エンタメIP分野で戦略的パートナーシップを締結
Astar NetworkがAnimoca Brandsから戦略的出資を受け包括的パートナーシップを締結。日本・アジアのエンタメIPオンチェーン化を加速し、Anime IDやAnime Art Festを通じて次世代デジタル体験を創出へ。
13:45
バイナンス、トランプ関連のステーブルコイン『USD1』を新規上場予定
世界最大手取引所バイナンスがWorld Liberty Financial発行のドル裏付けステーブルコインUSD1を5月22日に上場開始。BitGo管理で時価総額21億ドル規模。
13:30
米国のビットコイン保有者5000万人突破、金ホルダーを上回る=Riverレポート
River社が、米国でビットコイン保有者が5,000万人に達しゴールド保有者を上回ったと報告。米国の仮想通貨ビットコイン採用は世界をリードしているとして様々なデータを示した。
12:45
ワールドコイン、WLD価格10%上昇 新たに200億円調達
仮想通貨プロジェクトWorld Network(ワールドコイン)が200億円分のWLDトークンをa16zとベインキャピタルに売却し資金を調達し、米国展開を本格化へ。
12:03
ビットコイン史上最高値11万ドル突破、専門家の年末20万ドル予測も
ビットコインが史上最高値を更新し、11万500ドルを記録した。英スタンダード・チャータード銀行は年末20万ドル、著名投資家は8月15万ドルを予測する理由を解説。ブラックロックCEOの後押しやトランプ政権の規制緩和、米財政不安によるヘッジ需要が上昇要因に。
11:10
「ビットコインは最大100万ドル到達へ」金持ち父さん著者キヨサキ
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、仮想通貨ビットコインの価格が50万ドルから100万ドルに到達すると予想。今回の予想の背景には、米国債入札の低調さがあるようだ。
10:55
VanEck、アバランチ投資ファンド「PurposeBuilt」を立ち上げ
資産運用大手VanEckが仮想通貨アバランチ上のプロジェクトに投資する新ファンドをローンチする。長期的価値を重視し価値ある事業を進めるプロジェクトに投資していく。
10:20
4月に新規採掘超えのビットコイン売却、マイナーの資金難鮮明に 5月の急騰直前=レポート
仮想通貨ビットコインマイニング企業が4月に生産量を上回る115%のビットコインを売却し5月の価格上昇の恩恵を受けられず。ハッシュレート競争激化の中、CleanSparkが40EH/s超え、IRENがRiotを抜き3位に浮上。
09:20
12億円でイーサリアム追加取得、米上場のBTCS社 ETH保有量38%増
米ナスダック上場BTCSが842万ドルで3450ETHを追加取得。保有量12500ETHで38%増。イーサリアム戦略強化でステーキング収益拡大を目指す。
08:25
二代目ソラナスマホのSeeker、独自トークン「SKR」発行へ
仮想通貨ソラナのスマホを開発するソラナ・モバイルは、独自トークンSKRを発行する計画を発表。Seekerの正式な出荷開始日は2025年8月4日に決定した。
07:45
イーサリアム・XRPなど仮想通貨市場で売り圧力が大幅低下=Cryptoquant分析
仮想通貨イーサリアム、XRP、ビットコインの取引所流入量が急減し売り圧力が低下。一方でUSDT在庫は469億ドルの史上最高を記録し、仮想通貨市場の流動性をブーストしている。
07:45
時価総額311兆円到達、ビットコイン 最高値更新でアマゾン超え世界5位に
ビットコイン時価総額が2.16兆ドルに達しアマゾンを上回り世界第5位に。機関投資家による需要がビットコインETFの運用資産額を大幅に押し上げた。
07:30
ビットコイン史上最高値更新、テキサス州法案可決とバンス副大統領期待が後押し|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、22日未明に史上最高値を更新した。その背景には、米国第2位のGDP規模を有するテキサス州において「ビットコイン準備金法案」の成立見込みが高まったことが決定的な要因として挙げられる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧