
- MetaMask利用者がSeiエコシステムへシームレスにアクセス可能に
- Seiは現在、TVL約6億ドル、1日あたり取引数420万件、月間アクティブユーザー数1,100万と報告される主要EVMエコシステムに成長
- MetaMaskは統合チェーン数を11に拡大し、クロスチェーン相互運用性を強化してWeb3全体での利用拡大を促進
MetaMask、Seiネットワークをネイティブ統合 – 全11チェーン対応でマルチチェーン戦略を加速
2025年8月6日にConsensysが開発する世界最大手のセルフカストディ型Web3ウォレットMetaMaskは、急成長中のLayer1ブロックチェーン基盤であるSeiとの戦略的統合を発表した。これによりMetaMaskにSeiネットワークのネイティブサポートが追加され、ウォレット上からSeiの分散型アプリケーション(dapps)やネイティブ資産へシームレスにアクセスできるようになる。
対応ネットワークにSeiを加えることで、MetaMaskはクロスチェーン相互運用性を拡大し、全11チェーン対応の包括的なマルチチェーン体験を推進する。
世界中に数百万人のユーザーを抱えるMetaMaskは、ポートフォリオ内にSei専用ページを設け、Sei基盤のdapps、トークン、ゲーム、NFTを紹介する。ユーザーはウォレット内でSeiへの資産スワップやブリッジが可能で、直接Seiを購入することもできる。
この統合により、クロスチェーン取引の摩擦が取り除かれ、詐欺リスクが多いWeb3環境でも保護された状態で新規ネットワークを探索できるようになる。今回の統合は、Web3における長年の課題であったクロスチェーン相互運用性の障壁を解消し、ユーザー体験の最適化を実現するものだ。
TVL約6億ドル・日次420万件取引のSei、MetaMask連携で世界規模ユーザーベースに接続
最新のブロックチェーンデータによると、Seiのオンチェーン取引件数は1日あたり420万件を超え、Total Value Locked(TVL)は6億ドルを突破、月間アクティブユーザー数(MAU)は1,100万に達した。EVMローンチから1年未満での急成長は、高性能かつ低レイテンシーのインフラに対する需要の高まりを示すものだ。
MetaMaskは今回の統合により、ユーザーにこの新興EVMエコシステムへの直接アクセスを提供する。Seiにとっても、MetaMask対応チェーンの一員となることで膨大なユーザーベースへの接点が広がり、Web3コミュニティ内での信頼構築が進む。
この統合は、MetaMaskが掲げるマルチチェーン型Web3の将来像に向けた戦略の一環である。新たなネットワークを継続的に追加することで、MetaMaskはチェーンを問わず全ての暗号資産とアクティビティを一元管理できる統合プラットフォームへと進化している。
「Seiのような新興ネットワークへの対応拡大は、ユーザーの実際の課題解決に直結する」と、MetaMaskグローバルプロダクトリードのGal Eldar氏は述べた。
「Web3はマルチチェーン化が進んでおり、ユーザーが複数のウォレットや複雑なブリッジを使い分ける必要はない。SeiをMetaMaskに統合することで、より滑らかで安全な体験を提供し、次世代のWeb3利用者を呼び込むと確信している」
また、Sei Development FoundationエグゼクティブディレクターのJustin Barlow氏は「MetaMaskの統合により、Seiの高性能ブロックチェーンインフラが世界1億人以上のユーザーに開放される」と述べた。
「この提携は、Seiの拡大するエコシステムに前例のないリーチを与えると同時に、ユーザーが慣れ親しんだ信頼性の高いオンボーディング体験を提供するものだ。Seiが最高性能のEVMエコシステム構築に向けて前進する大きな節目になる」。
Seiとの統合により、MetaMaskはWeb3の複雑性低減への取り組みを一層強化した。シームレスな相互運用性によって、ユーザーは妥協なく広範なWeb3世界を自在に移動できるようになり、より接続性が高くアクセスしやすい分散型エコシステムへの重要な一歩となる。
詳細はhttps://portfolio.metamask.io/explore/networks/seiを参照。
メディア問い合わせ先
PR@consensys.io
MetaMaskについて
MetaMaskは、Consensysが開発した世界有数のセルフカストディ型Web3プラットフォームである。NFTのミントや収集、DAOへの参加、ゲーム、DeFiプロトコルへの参加など、世界中のユーザーが最も信頼し愛用する手段として広く利用されている。
Consensysについて
ConsensysはEthereumにおける最大規模の分散型エコシステムを支えるインフラ、ツール、プロトコルを構築するリーディングソフトウェア企業である。2014年にEthereum共同創設者Joseph Lubin氏によって設立され、MetaMaskやInfuraといった先駆的な製品の開発から、プロトコル開発やステーキング基盤の整備まで、Ethereumの成長を根幹から支えてきた。
現在も戦略的な研究開発を通じ、MergeやPectraなどネットワークアップグレードへの直接貢献を行い、Ethereumの進化を牽引している。グローバル規模の製品群とエコシステム全域に根付くネットワークを有する同社は、分散型・プログラム可能・オープンな新たな世界経済において、Ethereumを信頼レイヤーとして加速させる独自の立場にある。
詳細はconsensys.io参照。
Seiについて
Seiは、デジタル資産市場向けに高性能な基盤を提供する超高速L1ブロックチェーンである。2023年にメインネットをローンチして以降、4,500万以上のウォレットにおいて数十億件のトランザクションを処理してきた。
今後予定されているGigaアップデートは、Ethereumエコシステムにおける画期的な新スケーリング手法となる見込みだ。同プロジェクトはMulticoin、Jump、Coinbase Venturesなどから支援を受けている。
詳細はhttps://www.sei.io/参照。
Media Contact: sei@mgroupsc.com
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