はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン高止まり、過去最高水準の機関投資家需要とBNBミーム熱が市場牽引

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比-0.04%の1BTC=121,814ドルに。

BTC/USD日足

ビットコインETFへの資金流入が過去最高水準に

7日の暗号資産市場全体の時価総額は約1200億ドル減少し、ビットコインも一時的に121,000ドルを下回る調整局面を迎えた。

しかし、米国で取引される仮想通貨の現物ETFには同日、13億ドルを超える純流入が記録された。内訳はビットコインETFが8億7560万ドル、イーサリアムETFが4億2090万ドルとなっている。

特筆すべきは、ブラックロックのIBITが35億ドルの週間流入額で全ETF中トップとなり、これは同期間のETF全体への純流入額の10%に相当する規模だった。さらにグレイスケールのGBTCを含む、オリジナルのスポットビットコインETF11本すべてが過去1週間でプラスの資金流入を記録。累計では、イーサリアムETFが初めて150億ドルを突破し、ビットコインETFも620億ドルを超えて新記録を樹立した。

大手金融機関の方針転換が後押しか

機関投資家による需要拡大の背景には、大手金融機関の方針転換がある。

モルガン・スタンレーは10月1日、2兆ドルを運用する1万6000人のアドバイザーに対し、リスク許容度の高い顧客ポートフォリオの最大4%まで暗号資産への配分を認めるガイダンスを発表した。これは以前のビットコインETF購入禁止方針からの大きな転換を意味する。

関連:モルガン・スタンレー、仮想通貨のポートフォリオ配分上限を最大4%と推奨

同様の動きはウェルズ・ファーゴでも見られ、約2兆ドルの運用資産を持つアドバイザーに対して同様の方針変更を実施。BitwiseのCIOマシュー・ホーガン氏は、UBSとメリルリンチも数カ月以内に同様のガイダンスを発表すると予測している。

年初来で金とビットコインが主要資産クラスの中で最も高いリターンを記録していることも、年末の顧客レポートに向けてアドバイザーたちの関心を集める要因となっている。

ミーム投機の新たな震源地

BNBチェーン関連のミームコインがトレンドに急浮上している。

blocknewsが報じたところによれば、Bubblemapsのデータによると、10万人を超える新規トレーダーが流入し、そのうち70%が利益を上げている。特に注目すべきは、40のウォレットが現在100万ドル以上の利益を記録しており、あるクジラ投資家は1000万ドル以上を獲得したという。

新規発行されるトークンは流動性が高速回転し、わずか1日で数千万ドルの取引量を記録するケースも相次いでいる。この動きと連動するように、BNB自体も過去最高値を更新。年初来ではビットコインとイーサリアムを上回るパフォーマンスを見せ、XRPを抜いて時価総額で世界第3位のトークンとなった。

新たに登場した「币安人生(Binance Life)」「客户小何(Customer Xiaohe)」「空气币(Air Coin)」といった中国をテーマにしたトークンは、軒並み急騰した。BNBミームコイン上位10銘柄の1日あたりの取引量は8200万ドルを超えた。

中でも、バイナンス創設者であるチャンポン・ジャオ(CZ)氏に関連したミームコインでは、象徴的な「4」をベースにした「4ever」や、愛犬ブロッコリーにちなんだスピンオフトークンが次々と登場し、存在そのものが市場の直接的な触媒となっているとの指摘もある。

BNBチェーンは現在、世界のミームコインの取引量の11.4%を占めており、イーサリアムの12%に迫る勢いを見せている。長年ミーム投機の中心地とされてきたソラナは、トランプ(TRUMP)、DOOD、カーズ(CARDS)といった人気トークンの取引がBNBの新規参入トークンに遅れをとっており、取引が鈍化している状況だ。

ただし、リスクも明確に存在する。BROCCOLIやMUBARAKといった過去のBNBミームコインは、ピーク時より90%以上低い水準にとどまっており、流動性が枯渇すると盛り上がりが急速に冷め込むことを改めて示している。

関連:仮想通貨取引所ランキング|プロ厳選の実績と評判で徹底比較

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧