はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ステーブルコイン報酬制限条文に『重大な懸念』、コインベースがクラリティー法支持を再度撤回

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • コインベースがクラリティー法の最新条文に「重大な懸念」を表明し支持を撤回
  • ステーブルコイン報酬をめぐる銀行業界と仮想通貨業界の対立が法案の最大の障壁に

クラリティー法、再び暗礁へ

米最大手仮想通貨取引所コインベースが、米国の仮想通貨市場構造法案「クラリティー法」の最新条文に対して「重大な懸念」を表明し、支持できないと上院側に伝えたことが分かった。Punchbowl Newsが3月26日に4人の関係者の情報提供をもとに報じた。

問題となっているのは、共和党のトム・ティリス上院議員と民主党のアンジェラ・アルソブルックス上院議員が主導し3月24日に流通した妥協案だ。この条文はステーブルコイン保有残高への報酬支払いを禁止するとともに、取引規模データを報酬算定の根拠として使用することを制限することで、活動ベースの報酬スキームも実質的に封じる内容だとされ、コインベースはこの内容に強く反発している。

コインベースが2025年に計上したステーブルコイン関連収益は13億5,000万ドルで、その多くはサークルとのUSDC提携に基づく分配収益だ。報酬支払いが禁止されればユーザーのUSDC保有インセンティブが低下し、流通残高の縮小を通じてコインベースの分配収益に間接的な影響が及ぶ可能性があるとされる。

関連:米クラリティー法案、ステーブルコイン保有への報酬を禁止へ 業界は条文に懸念=報道

コインベースは今回が初めての反対ではない。2025年12月にアームストロングCEOはジーニアス法の内容修正を「レッドライン」と宣言し、銀行業界がステーブルコイン報酬を封じようとしていると公開批判した。

さらに今年1月15日には上院銀行委員会がクラリティー法のマークアップを予定していた前夜にコインベースが支持撤回を表明し、採決が延期される事態となった。この間、ホワイトハウスは複数回の非公開会合を開催し銀行業界と仮想通貨業界の妥協を模索してきたが、未だ合意には至っていない。

シンシア・ラミス上院議員は26日のX投稿で、「クラリティー法の可決には超党派の妥協が必要だ。ステーブルコイン報酬の保護とコミュニティ銀行からの預金流出防止のため昼夜を問わず取り組んでいる」と述べた。大統領デジタル資産諮問委員会のパトリック・ウィット事務局長は「SNS上には根拠のない情報が多い。しかしきっとうまくいくはずだ」と楽観的な見方を示した。

一方で仮想通貨業界側は、銀行が連邦準備制度に預ける準備金で約4%を得ながら預金者には事実上ゼロ金利を適用しているとして、ステーブルコイン報酬の禁止は単なる競争抑制に他ならないと主張し続けている。

コインベースをはじめとする仮想通貨業界は、ユーザーのステーブルコイン保有残高への報酬と取引活動に連動した報酬は異なる構造であると主張しており、この区別が法案の落としどころとなるかどうかが焦点だ。

なお、ラミス議員は4月後半の上院銀行委員会採決を見込んでいるが、DeFi規制や政府高官の仮想通貨保有制限など未解決の課題も残る。

関連:米クラリティー法案、4月採決へ 「年内成立は5月が最後の機会」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/10 日曜日
09:30
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETHのグラムステルダム集中作業やソラナとグーグルのAI決済発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
09:25
週刊仮想通貨ニュース|ビットコインの量子脅威対策や5年以内100万ドル到達の強気予測に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの量子コンピュータ対策、VanEckのマシュー・シーゲル氏によるビットコイン価格の強気予測、ホワイトハウスによるクラリティー法案の成立目標設定に関する記事が関心を集めた。
05/09 土曜日
13:15
トランプ・メディア1〜3月期決算、仮想通貨下落などで大幅損失 キャッシュフローは黒字維持
トランプ・メディアが2026年1~3月期決算を発表。仮想通貨などの含み損が響き大幅な純損失を計上。一方、金融資産は前年比3倍に拡大し営業キャッシュフローは黒字だ。
11:00
ジーキャッシュ、量子コンピュータ耐性ロードマップを公表 クロスチェーン流入も好調
プライバシー仮想通貨ジーキャッシュの開発企業CEOは、量子回復性ウォレットを1か月以内に展開し、18か月以内に完全なポスト量子化を目指すと表明した。
10:20
米上院銀行委員会、クラリティー法案を5月14日にマークアップ予定
米上院銀行・住宅・都市問題委員会が5月14日の正式会合で注目の「クラリティー法」のマークアップを実施する予定だ。利回り条項は妥協済みだが、トランプ一族の仮想通貨利益をめぐる倫理条項が新たな焦点に浮上した。
08:10
コインベース、サービス障害発生後に取引再開
仮想通貨取引所コインベースは、サービス障害が発生したと発表。その後、主要な問題は完全に解決したと説明しており、停止していた取引サービスを再開している。
07:55
アプトス、機関取引・AIエージェント向け基盤に78億円超を投入
アプトス財団とアプトス・ラボが8日、機関投資家向け取引と自律AIエージェントの2分野に特化した5000万ドル超のエコシステム投資を公表。自社プロダクト、研究、プロトコル基盤、戦略ファンドに資金を配分する。
07:10
IRENがエヌビディアと戦略的提携、最大5GW規模の次世代AIインフラ構築へ
仮想通貨マイニング大手のIRENがエヌビディアとの戦略的提携を発表。最大5GWのAIインフラ構築を目指し、エヌビディアは約21億ドルの出資権利を取得した。バーンスタインのアナリストは、GPU供給の確保とAIデータセンターへの転換を高く評価している。
06:35
テラウルフ、HPC事業がBTCマイニング売上を初逆転
ビットコインマイニング企業テラウルフが8日に2026年第1四半期決算を公表。2100万ドルのHPCリース収益が1300万ドルのデジタル資産収益を上回り、AI向けデータセンター事業への転換が業績面で初めて鮮明となった。
06:05
Arbitrum DAO、凍結済みの111億円相当イーサリアム放出を承認 
アービトラムDAOは、Kelp DAOの不正流出被害を補償するため、凍結されていた約30765ETH(111億円相当)の放出を承認した。DeFi United主導の救済策が前進する一方、北朝鮮に関連する米裁判所の差し押さえ命令が資金移動の障壁となっている。
05:45
米SEC委員長、オンチェーン金融に「規制の道筋」明示
SECポール・アトキンス委員長が5月8日のSCSP AI+ Expo講演で、オンチェーン市場に対する4つの規制方針を提示。取引所定義、ブローカー・ディーラー定義、清算機関定義、暗号資産ボールトに関するルールメイキングへの意欲を示した。
05:00
ウォーレン米議員、メタのステーブルコイン統合を追及 
ウォーレン米上院議員が5月6日付でメタのザッカーバーグCEOに書簡を送付。USDC連携など同社のステーブルコイン統合計画について「透明性の欠如は深く憂慮すべき」と批判し、5月20日までの回答を要求した。
05/08 金曜日
17:47
韓国、2027年1月から仮想通貨課税を開始へ 税務当局が方針を正式確認
韓国財政経済部が2027年1月からの仮想通貨課税を初めて公式確認。年間約27万円の利益に22%課税、対象投資家は約1,326万人の見込み。
14:30
国際通貨基金、AIによるサイバー攻撃の高度化に警鐘 「マクロ金融ショック」リスク指摘
IMFは、AIの進化がサイバー攻撃を強化しており、金融システム全体の安定性を脅かすリスクが高まっていると警告した。さらに、今日の金融システムは高度に接続された共通のデジタル基盤を持つため、サイバー攻撃が「マクロ金融ショック」に発展する可能性も指摘した。
13:45
米クラリティー法案、来週にも上院銀行委でマークアップか コインベース政策担当者が予想
米仮想通貨取引所コインベースのカラ・カルバート氏が仮想通貨市場構造法案「クラリティー法案」が来週にも上院銀行委員会でマークアップを迎える可能性があると予想。ホワイトハウスは7月4日成立を目標と立てた。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧