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ステーブルコインの流通速度が2年間で倍増、英大手銀が報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ステーブルコインの月間平均回転率が6回
  • USDCが既存金融とAI決済を牽引

ステーブルコインの「速度」重視の成長

スタンダードチャータード銀行は31日、ステーブルコインの流通速度が過去2年間で2倍に急上昇したとする最新レポートを公開した。トークンの月間平均回転率は約6回に達しており、同行の長期予測における基本前提を大幅に上回るペースで推移している。The Blockなどが報じた。

スタンダードチャータード銀行のデジタル資産研究部門責任者ジェフリー・ケンドリック氏は、流通速度の上昇により新規発行の必要性が抑制される可能性を指摘した。一方で、同行は2028年末までにステーブルコインの時価総額が2兆ドルに達するという従来の強気予測を現在も据え置いている。

今回の流通速度急上昇は主にサークル社のUSDCがけん引しており、特にソラナ(SOL)やベースネットワーク上での活動が顕著である。USDCは2024年半ばからテザー社のUSDTから乖離し始め、2025年夏の「GENIUS法」成立後は連邦規制枠組みのもとで既存の金融システムを代替する需要を加速させている。

新たな需要背景として、既存の銀行ネットワークの刷新に加え、コインベースの「x402」プロトコルを通じたAIエージェントによる決済利用が挙げられる。ケンドリック氏は、これらの新用途は既存の現物保有市場を侵食するのではなく、純粋な新規需要を創出していると分析している。

依然として新興国での貯蓄手段として主流なテザー社のUSDTの流通速度は、USDCとは対照的に安定した低水準を維持している。これにより大手2銘柄は、価値の保存を目的とするUSDTと、決済および既存金融の代替を目的とするUSDCという「用途の分極化」が鮮明になった。

市場の拡大に伴い、米国債への追加需要は今後1兆ドル規模に達するとスタンダードチャータード銀行は予測している。同行は今後、決済や資本市場、さらには自動化された取引領域における「速度」が市場成長の重要指標になると注視を続けるという。

著名投資家のスタンレー・ドラッケンミラー氏は先日、今後15年以内にステーブルコインが世界の決済システムの基盤になるとの見解を示し、法定通貨ペグ型トークンについて、伝統的な送金インフラよりも効率的でコストパフォーマンスに優れた生産的なツールであると高く評価している。

関連:SBI金融経済研究所、ステーブルコインの「3つの摩擦」を分析

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