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サークル社CEO、USDC凍結めぐる批判に反論「法律に明記が必要」 業界で賛否

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 法的根拠なしに凍結しないと反論
  • 「対応が遅れている」や「恣意的凍結は検閲」も

「法律に明記される必要性」を主張

ステーブルコインUSDCを提供する米サークル社のジェレミー・アレールCEOは13日、韓国ソウルで行われた記者会見で、同社は法的措置がない状態でUSDCのウォレットを凍結しないと述べた。

この発言は、ハッキングなどの犯罪で不正流出した資金に対するサークル社の対応が不十分だと批判の声が上がっていることを背景としている。

特にZachXBT氏は3日、実際の事例を数多く挙げ、2022年以降、サークル社が凍結できなかった不正資金は推定4億2,000万ドル(約670億円)以上におよぶ可能性があると述べた。

競合のテザー社やパクソスなどと比べてサークル社の対応は遅れたり、ブラックリスト化や資金凍結を行わなかったとしている。

4月1日にソラナ(SOL)基盤のドリフトプロトコル(Drift)へのハッキングで450億円相当の資金が流出した際にも、犯人がサークル社のネイティブブリッジを使って資金洗浄していたにも関わらず、USDCは一切凍結されなかったと指摘した。

関連記事:「670億円超の不正USDCを凍結できなかった可能性」ZachXBT氏がサークル社批判

ZachXBT氏が、ステーブルコインUSDCを提供するサークル社を批判。2022年以降670億円超の不正資金を凍結できなかった可能性があるとして改善を呼びかけている。

この件について、アレール氏は法的な後ろ盾の必要性を強調し、次のようにコメントした。

当社は法律に基づき、非常に明確な履行義務を負っている。法の支配に従い、法執行機関や裁判所の指示に従って、ウォレットの凍結などの措置を講じることができる。

また、サークル社は企業として「何が正しく何が間違っているか」を決定する権限はなく、民間企業がそのような決定を下すと、重大な「倫理的ジレンマ」が生じるとも続けた。

さらに、将来的に不正資金凍結について対応を法律に盛り込むことについて協力しているとも述べる。

具体的には、米当局と協力して、暗号資産(仮想通貨)市場構造法案「クラリティ法」の策定に取り組んでおり、サークル社のような資産発行者が特定の状況下で措置を講じられるような条項を盛り込むことを目指しているとも話した。

こうした条項が必要不可欠だと考えるが、資産凍結などの措置については「我々が独自に決定するのではなく、法律に明記される必要がある」とも続けている。

批判と擁護で意見分かれる

ZachXBT氏は13日、「法に従う」と述べた点でアレール氏の発言は誤解を招くものだと改めて批判した。実際にはサークル社が不正アドレスの凍結を求める法執行機関の要請を拒否した事例がいくつかあると指摘している。

例えば、2024年に北朝鮮関連のハッカー集団「ラザルス」の資金凍結を当局が要請した際、テザー社やパクソスなどの競合企業はすみやかに対応していたが、サークル社だけは遅れを取り、凍結に4か月以上余計にかかっていたと述べた。

一方でサークル社の立場を擁護する声も上がっている。コロンビア・ビジネススクールの非常勤教授であるオミッド・マレカン氏は、ステーブルコイン発行者が、法律で定められた範囲を超えて恣意的に資産の凍結を行うならば、それは検閲にあたり、分散型金融(DeFi)の本質を歪めるものだとの趣旨で発言した。

関連記事:【2026年最新】ステーブルコインとは?仕組み・種類・リスク・将来性を徹底解説

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