- YC初、USDCで50万ドル投資、ソラナで決済完了
- 予測市場Totalis、複数カテゴリーでパーレイ機能提供
ステーブルコインで投資実行
スタートアップ育成の世界的リーダーであるY Combinatorは14日、予測市場プラットフォームのTotalisに対して50万ドルの投資をステーブルコインUSDCで実行したと発表した。同社の投資として初めて、ステーブルコインのみで資金が決済された歴史的な事例となった。
資金はソラナブロックチェーン上で3つのオンチェーントランザクション経由で送付された。テスト取引として1ドル、続いて124,999ドル、375,000ドルが移送され、全額がTotalisのトレジャリーに直接入金され、数秒で決済が完了している。
仲介者を経由しない直接的な資金移動であり、従来の銀行送金に比べて劇的なコスト削減と時間短縮が実現した。
Y Combinatorは、スタンフォード大学の卒業生らが2005年に創業した著名なスタートアップ育成機関である。同社はエアビーアンビー、ドロップボックス、インスタグラムなど数多くのユニコーン企業を輩出してきた。テック業界における起業家支援の標準プレイヤーとして認識されており、同社の投資動向は業界全体のトレンドシフトを示す指標となる。
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チェイナリシスが2035年のステーブルコイン取引量を最大1,500兆ドルとする予測を発表した。現在の成長ペースに加え、2つのマクロ要因が促進すると解説している。
オンチェーン運営が標準化へ
Totalisは、現在の予測市場が単一ポジション露出、流動性の断片化、資本効率の低さという課題を抱えていると指摘する。同社は地政学、仮想通貨、スポーツなど複数カテゴリーにまたがるパーレイ(複合ベット)を提供し、より複雑な市場観を表現できるプラットフォームを実現している。
Totalisがソラナで運営を展開する理由は、従来の金融インフラストラクチャーが引き起こす遅延、地理的摩擦、不必要なコストの排除にある。USDCのようなステーブルコインは、資本を即座にグローバルに移動させ、ほぼゼロのコストで取引を可能にする。Totalisはソラナの高速処理、低トランザクション手数料、資本市場志向のエコシステムを評価し、プラットフォーム構築に採用している。
Totalisはトレジャリー管理にRampを採用し、USDCで事業運営を実行している。同社はRampの早期利用者として、ステーブルコイン資金と法定通貨資金の両方でシームレスに取引を実行できるアカウント機能を使用。クレジットカード決済をステーブルコイン資金で直接処理できる環境が実現している。
Y Combinatorのこの決定は、仮想通貨ネイティブなスタートアップへの投資において、オンチェーン決済が実行可能であることを示した。今後、クリプト企業以外の一般的なスタートアップがY Combinatorから同様の形式で投資を受けるかどうかがステーブルコインの本格的普及のポイントとなる。
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