- バイナンスがギリシャのMiCA申請を取り下げ
- 当局はマネロン罰則歴・複雑な企業構造などを懸念
バイナンスの欧州事業認可
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは24日、EU(欧州連合)規制「MiCA(仮想通貨市場規制)」に基づいてギリシャで行った事業ライセンス申請を取り下げたと発表した。
今回も、ユーザーの資産は安全であり、いつでもアクセスできる状態を維持していると強調。そして、これから別の国で認可取得を目指すと説明した。
EUでの仮想通貨事業のライセンス取得期限が6月末と迫り、バイナンスの動向は最近関心を集めている。先週にはギリシャの規制当局がバイナンスのライセンス申請を却下する見通しであることが報じられていた。
関連記事:バイナンスのEU向けMiCAライセンス申請、ギリシャ規制当局が却下へ=報道
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスの欧州MiCAライセンス申請が、ギリシャ規制当局に却下される見通しとロイターが報じた。7月1日以降、EU域内での営業継続が困難になる可能性が浮上した。BNBトークンの価格が影響を受け下落した。
MiCAはEU加盟国のどこか1カ国でライセンスを取得すれば27カ国全域での営業権が与えられる「パスポート制度」を採用。猶予期間は6月30日に終了し、7月1日以降はライセンスなしで営業した場合に法律違反となる。
今回の発表でバイナンスは、ユーザーの利益を最優先し、ギリシャにおける申請の現状やスケジュールを注意深く考慮して申請を取り下げたと説明。Xでは申請を取り下げることを決めたと投稿しているが、ブログではすでに取り下げたと述べている。
今後については、別の加盟国で認可取得を目指すと説明。どこの国かは発表の準備ができしだい公表するとした。
今回バイナンスは、欧州について以下のようにコメントしている。
欧州は現在でも、バイナンスにとって重要な市場である。明確かつ公正で統一されたMiCAの枠組みの下で事業を行うという姿勢に変わりはない。
欧州における我々の目標も同じままであり、今後数カ月でライセンスを取得できることを確信している。
バイナンスは、申請の状況によって一部のユーザーに影響が及ぶ可能性があるとも説明した。そして、対象のユーザーとは直接連絡をとり、次のステップについて明確な情報を提供していくと述べている。
当局の懸念点
バイナンスの欧州でのライセンス申請についてロイターは24日、2名の情報筋の話として、バイナンスはアイルランド、ラトビア、ギリシャの規制当局と対話を行ってきたが、3カ国全てが難色を示したと報じた。
情報筋によると、規制当局が懸念しているのは、バイナンスがマネーロンダリングに関して過去に罰則を受けていること、グローバルの企業構造が複雑であること、リスクを厭わない企業風土があるとみなされることだという。
関連記事:バイナンスの欧州ライセンス申請、フランスが最後の選択肢か ECBの政治介入疑惑も浮上=報道
ギリシャが大手仮想通貨取引所バイナンスのMiCAライセンス申請を却下する方向とされ、EU市場へのアクセスを維持するにはフランスへの申請が唯一の選択肢との見方が浮上している。欧州中銀ラガルド総裁の関与疑惑もフランスのメディアが報じた。
なお、今後のバイナンスの動きについては、仏メディア「ザ・ビッグ・ホエール」が先週、バイナンスがEU市場へのアクセスを維持するためにはフランスへのMiCA申請が唯一の選択肢との見方を伝えていた。
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