ポルシェの「911 GT3」、Web3レースゲーム「Lollipop Racing」に登場
ポルシェ、Web3ゲームのスポンサーに
ロサンゼルスを拠点とするエンターテイメントスタジオFeature.ioは10日、Web3のマルチメディア・カーレース・ゲーム「Lollipop Racing(ロリポップ・レーシング)」の予告映像を公開した。
暗号資産(仮想通貨)ポリゴンのネットワーク上に構築され、高級自動車メーカーのポルシェもスポンサーとして参加。ヒット映画「ワイルド・スピード」の共同脚本家であるデヴィッド・エアー氏も、脚本家兼エグゼクティブプロデューサーを務めている。
今回のシリーズではポルシェの高性能車「911 GT3 RS」や「911 GT3 R」などが登場する。
ポルシェの他にも、まだ発表されていない2つの自動車ブランドや、エンジンオイルブランドのMobil 1がスポンサーとしてゲームに参加する見込みである。
このゲームは2024年後半にリリースされる見込みだ。ポルシェ北アメリカ(PCNA)のマーケティング担当責任者、アイシャ・コーカー氏は次のようにコメントした。
脚本付きのエピソード・シリーズとインタラクティブなゲーム体験を組み合わせることで、レーシングファンやゲーマーやその他新たに流入する層を問わず、モータースポーツで競い合い、それを体験できる革新的で楽しい方法を提供できる。
2022年には、高級自動車メーカーのベントレーモーターズがポリゴンを使用してNFTのエアドロップを行った事例がある。
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ストリーミングやゲームの内容
Feature.ioによると、ロリポップ・レーシングはビデオゲームだけではなく、「インタラクティブなメディア体験」になる。エピソードのストリーミング、ゲーム、プロスポーツの要素を組み合わせたものとなる見込みだ。
世界中の都市をデジタルで再現した10のエピソードと、10のモータースポーツレースで構成されている。プレイヤーはエピソードを視聴し、報酬がもらえるクエストに参加し、インタラクティブなモータースポーツ・ゲームで他のプレイヤーと競うことができる。
プレイヤーは、10都市で競い合う15チームのうち1つに参加することになる。15チームのうち、5チームにレース用に2台のポルシェモデルが割り当てられる予定だ。
エピソード視聴では、ストーリーに織り込まれた手がかりを見つけて、戦略を調整し、次のレースで成功する可能性を高めることも可能である。
ゲームで使うポルシェは、プレイヤーが自由にカスタマイズして個性的にすることができる。
自動車関連では、トヨタが2019年にブロックチェーンの活用を促進するための仮想組織「トヨタ・ブロックチェーン・ラボ」を立ち上げている。7月には、モビリティ(移動手段としての乗り物)をイーサリアム・ブロックチェーン上のスマートアカウントとして設計する構想を発表した。
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Web3とは
現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します