CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨採掘機器大手MicroBT、北米に向けたサプライチェーンを強化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

北米に向けたサプライチェーンを強化

中国の大手仮想通貨(暗号資産)採掘機器メーカーMicroBTが、Foundry Digital LLC(以下、Foundry)と提携し、北米に向けたサプライチェーンを強化することが分かった。

MicroBTは東南アジアでマイニングマシン「WhatsMiner」のM30Sを生産し、それを流通させる上で、まずFoundryに渡すという。

FoundryのCEO、Mike Colyerは以下のように述べている。

今回の提携とMicroBTの生産能力向上により、北米の仮想通貨マイニングファームに最新世代のマイニングハードウェアをより速やかにお届けできるようにする。

また、MicroBTの最高執行責任者Jiangbing Chenは、次のように語った。

我々は今後もFoundryと緊密に協力して、北米の顧客に最高品質のマシンとアフターサービスを提供していく。これにより、ビットコインのハッシュレートがさらに分散化され、グローバルネットワークの安全性も確保されることになる。

Foundryは、仮想通貨投資ファンド大手グレースケールの親会社でもあるデジタルカレンシーグループ(DCG)が展開する、包括的なマイニング事業だ。すでにマイニング事業において北米で最大規模のビットコインマイナーとして注目されており、同時に他社に向けて「マイニング機器の調達や購入時の資金融資」、「コンサルティング」などのサービスも提供中。

関連:ビットコイン投信手掛けるGrayscaleの親会社、包括的なマイニング事業を展開へ

MicroBTは2019年にFoundryが設立されて以来、同社と協力しており、4月にWhatsMiner M30シリーズ(フラッグシップモデル)が発売されてからは、数万台のM30採掘機器をFoundryとその顧客に納入してきた。

MicroBTは、2019年に5億ドル(約527億円)以上に相当する約60万台のWhatsMinerユニットを販売、同社によると2019年末の時点でWhatsMiner M20は、世界で35%以上の市場シェアを獲得したという。

M20の後継シリーズであるM30は、高い電力効率、安定性、1年間のメーカー保証という3つの標準を謳うものとなる。

東南アジアに生産拠点を置く理由

今回、WhatsMinerの製造を請け負う東南アジアの上場企業(名前は明かされていない)は、MicroBTの採掘機器を生産し、米国の投資家に提供する契約を結んでいる。

東南アジアに生産拠点を置く理由の一つは関税回避だ。米国の投資家が、中国から直接貨物を受け取る場合、米国の関税により追加で25%の費用を支払うことになる。

MicroBTと同様に、マイニングマシンメーカーの最大手Bitmainも、マレーシアの生産工場と契約し、採掘機器の製造と出荷を委託している。

BitmainとMicroBTは、ライバル企業として比較されることが多い。先月、仮想通貨デリバティブ取引所大手のBitMEXは、両社の最新マイニングマシンを実際に稼働させて性能を比較検討した。

Bitmainの「Antminer S19 Pro」とMicroBTの「Whatsminer M30S+」の二台についてテストを行ったもので、ハッシュレートやエネルギ―効率など全体的なマシン性能では、まだわずかにAntminerがリードしていると結論。

一方でサプライチェーン管理についてはMicroBTの方が優れているとした。Bitmainは内部紛争や半導体チップ供給の問題から、納期が長くなる傾向があるという。

関連:大手2社のビットコインマイニングマシンを比較検証:BitMEXレポート

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア