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大手2社のビットコインマイニングマシンを比較検証:BitMEXレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

採掘機器比較:Bitmain VS MicroBT

仮想通貨デリバティブ取引所大手のBitMEXが、大手メーカーの最新マイニングマシンについてレポートを発表。

Bitmainの「Antminer S19 Pro」とMicroBTの「Whatsminer M30S +」の二台について、様々な角度からパフォーマンスの比較検証を行なった。マシンのスペック公表値と実運用値で異なる結果が出ることもあり、検証結果には業界から注目が集まった。

結論としては、まだBitmainがわずかに優位を保っているものの、今後数年間に渡って両社の絶え間ないライバル関係が継続すると予測。

レポートでは、今回検証された「Whatsminer M30S +」については現在、さらに効率性を挙げた「Whatsminer M30S ++」がリリースされていることを注記しつつ、それぞれのマイニング機器を3日間運転し、ハッシュレート、電力使用量、温度、起動時間など多様な角度から比較した。

ハッシュレート

ハッシュレートの公表値は、「S19 Pro」が110 TH /秒、「Wh​​atsminer M30S +」は100 TH/秒。これは、パフォーマンスとして、ビットコイン(BTC)ブロックチェーンのハッシュ生成について毎秒100兆回以上試行していることを意味する。

BitMEXの実検証によると、「Whatsminer M30S +」は平均ハッシュレート98.1 TH/sを達成、広告しているレベルをわずか1.9%下回ったものの、最新のファームウェアにアップグレードすると、広告レベルを上回る103.3 TH /sの速度が実現した。

一方のBitmain「S19 Pro」は110.7 TH/sで、広告している数値を0.6%上回った。

わずかな差はあったものの、二台とも目標レベルは達成していた格好だ。

出典:BitMEX

上図のように「Whatsminer」の特性としては、ハッシュレートがより安定していることだった。ハッシュレートの分散性は、「S19 Pro」と比べて約半分以下に留まっている。

エネルギー効率(電力使用量)

エネルギー効率に関しても、両者の製品が宣伝された数値に沿って機能したと報告。

出典:BitMEX

・Whatsminer M30S +マイニング効率(J/TH)

「Whatsminer」は平均34.4 J/THを消費、広告されているレベルの34 J/THを1%上回っていた。

出典:BitMEX

・Antminer S19 Proのマイニング効率(J/TH)

「Antminer」の方が電力効率はわずかにリードしており、広告レベルより0.6%高い平均29.7 J/THを消費する結果となった。

また「Whatsminer M30S +」に搭載されている「ハイパワー」モードを試した結果、平均して109.4 TH/sを生成。消費電力は通常時の3,331 Wから、3,743 Wに上がる。

この際のエネルギー効率は、平均34.3 J/THとなった。

温度

温度の面では大きな違いが観測された。

電子温度計をマシンの排気口から15cm離れた場所に置き、1時間ごとに温度を測定したところ、「Antminer」の方が「Whatsminer」に比べて約10.5°C低い、平均45.9°Cだった。

レポートはこの理由を「Antminer」の消費電力の低さや優れた冷却機能が影響している可能性があると推測。運転中のデバイス自体も、「Whatsminer」の方がかなり高温だったとして、「Antminer」に軍配があがった。

起動時間やサプライチェーン

起動時間については、平均5回の試行運転を行ったところ、「Antminer」は約4分で目標ハッシュレートに到達。一方で「Whatsminer」は平均約27分かかった。

レポートは「Whatsminer」の安全機能が原因である可能性についても触れつつも、この点も「Antminer」が優利だとした。

一方で、MicroBTがより優れている事項としては、サプライチェーン管理を挙げた。

MicroBTは製品出荷に要する時間は数日のみだが、Bitmainでは、ほぼ5週間かかるケースが多いという。

背景としては、半導体企業「TSMC」が製造する7nmチップには供給面で課題があることや、Bitmainの内部紛争の影響を指摘した。

関連:ビットコインハッシュレート、過去最高値に Bitmain納期遅延の中

総合的な結論としてBitMEXは、Bitmainがまだわずかな優位性を保つとしつつも、今後も企業間競争が継続するとの見通しを示している。

なお、サプライチェーンの問題に不満を抱える顧客も多いものの、1つのメーカーから買い付けることで運用効率が向上し、メンテナンスコストが削減されることもあり、Bitmainの採掘機器を使い続けようとするマイニング企業が多い現状もあると、説明している。

BitMEX

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