CoinPostで今最も読まれています

米ドル建てステーブルコイン「TrueUSD」、高性能ブロックチェーンAvalancheでローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2021年初頭にステーブルコイン「TrueUSD」を追加

9月にメインネットをローンチしたAvalanche(アバランチ)ブロックチェーンで、米ドル建てステーブルコインが初めてローンチされる予定だ。

ステーブルコインを提供する企業TrustTokenが発行するTrueUSD(TUSD)が、2021年四半期、AvalancheのDeFiエコシステムに追加されることになる。

Avalancheによると、同プラットフォームによりTrueUSDの取引は数秒以内という高速で処理され、手数料も数セント(数円)に抑えられる。また、トレーダーは法定通貨に相当するステーブルコインを素早く入出金できるようになり、アービトラージや高頻度取引、その他の取引手法にも利便性が高いものになるという。

TrueUSDは、法定通貨を裏付けとするステーブルコインの中では、時価総額でテザー(USDT)やUSDコイン(USDC)、Dai(DAI)などに続き現在5位内にランクインするコインだ。

Avalancheの提供元Ava LabsのJohn Wu社長は次のように語っている。

米ドルの流動性は、繁栄を続けるDeFiのエコシステムに不可欠であり、最も信頼され、広く使用されているステーブルコインの1つがAvalanche上に導入されることは非常に嬉しい。Avalanche上のTrueUSDは、ステーブルコインのアプリケーションとプロダクトの新たな波の中で、重要なものの一つとなるだろう。

またTrustTokenのCEO、Rafael Cosman氏は「TUSDはAvalancheに今後登場する多くのTrustTokenプロダクトの中で最初のものだ」と語り、同社の開発する他のステーブルコインも今後Avalancheにローンチする可能性があることを示した。

またJohn Wu社長は、時価総額上位の他の米ドルとペッグされたステーブルコインについても追加する意欲があると述べている。

Avalancheとは

Avalancheは、米コーネル大学教授で、ブロックチェーン研究の第一人者とされるEmin Gün Sirer氏が設立したAVA Labsが開発したプラットフォームだ。

秒間のトランザクション処理量(スループット)が多いだけでなく、取引の認証にかかる時間(レイテンシー)も短いことが特徴となる。公式発表によると、秒間4500超の取引を処理することが可能だ。

Sirer氏はDeFi(分散型金融)において「手数料高騰やネットワーク混雑などによりユースケース拡大が妨げられている」と語っており、Avalancheはこうした問題を改善するものとしても注目されている。

また処理能力の他には、他のブロックチェーンとの相互運用性とカスタマイズ可能な柔軟性を備えていることも特徴で、DeFiで主に利用されているイーサリアムとも互換性を持つ。

関連:a16z出資のブロックチェーン「Avalanche」、21日にメインネットローンチへ

9月21日のメインネットローンチ以来、Avalancheはネットワークのコンセンサスに参加する650人以上のブロック生成バリデータを獲得、また2500人のデリゲーター(ブロック承認者)がステーキングを行う高度に分散化されたブロックチェーンプラットフォームである。

ローンチ時には、参加者にAVA Labsが発行する独自トークン「AVAX」がインセンティブとして合計200万枚配布された。

Avalancheでは仮想通貨に限定されない、多様なデジタル資産を発行、使用、取引できる独自のサブネットワークを構築することも可能で「プラットフォームのためのプラットフォーム」とも形容される。

関連:AVA Labs、バリデータに200万トークンを分配予定 公式ローンチ前の最終テストネットで
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア