a16z出資のブロックチェーン「Avalanche」、21日にメインネットローンチへ

21日にメインネットをローンチ

米コーネル大学教授で、ブロックチェーン研究の第一人者とされるEmin Gün Sirerが設立したAVA Labsが、21日にAvalancheブロックチェーンのメインネットをローンチすることが分かった。

Avalancheはイーサリアムの次世代ブロックチェーン「ETH2.0」を超えるパフォーマンスを発揮できるように、16ヶ月に渡り開発が続けられてきた。秒間のトランザクション処理量(スループット)が多いだけでなく、取引の認証にかかる時間(レイテンシー)も短いことが特徴だ。 公式発表によると、秒間4500超の取引を処理することができ、分散型金融(DeFi)における活用に注目が集まっている。

Avalancheのプロジェクトは「金融のインターネット構築」をテーマに掲げている。Sirerはビットコイン(BTC)に先立って2000年代初頭に、コンセンサスアルゴリズムにPoWを利用した世界初のデジタル通貨「Karma」を開発したことでも知られ、業界では誰もが一目置く存在だ。

Avalancheのプロジェクトを公開したのは2019年5月で、現在までにアンドリーセン・ホロウイッツ(a16z)やGalaxy Digital、Bitmainなどから6000万ドル(約63億円相当)の資金調達に成功している。今年5月にはインセンティブとしてトークンを分配する最終テストネットの稼働を開始することが明らかになっていた。

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今回のメインネットのローンチでは、ネイティブトークン「AVAX」が配布される。対象となるのはプライベートセールやパブリックセールでトークンを購入していたり、コミュニティに貢献してトークンを獲得している人々だ。

メインネットローンチ後の計画についてSirerは、仮想通貨メディアTheBlockに対し、Avalancheを即座に利用するプロジェクトがいくつかあると明かしている。具体的なプロジェクト名は明かしていないが、「ステーブルコイン、レンディング、スワップなど広範囲に渡るプロジェクトと話を進めている」と説明している。

特にDeFiのプロジェクトがAvalancheに注目している模様だ。Sirerは、現在DeFiはまだ可能性を充分に発揮できていないと主張。「手数料の高騰、ネットワークの混雑、ファイナリティまでの時間の長さといった要素が、ユースケースの拡大を妨げている」と述べている。

イーサリアムとの互換性

Avalancheは上述した処理能力だけでなく、他のブロックチェーンとの相互運用性とカスタマイズ可能な高い柔軟性を備えていることも特徴だ。現在DeFiで主に利用されているイーサリアムとも互換性がある。

2019年開催のイーサリアムの開発者向けカンファレンスDevcon5では、Avalancheコンセンサスを利用したイーサリアム「Athereum」のテストネットのサブネットワークをSirerが発表。このサブネットワークは、イーサリアムのフレンドリーフォークによって誕生しており、RemixやMEW、Metamaskなどのツールも動作する。

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AvalancheはETH(イーサリアム)独自の仮想マシン「Ethereum Virtual Machine(EVM)」をサポート。またイーサリアムの開発言語「Solidity」にも対応しており、開発者はAvalanche上にSolidityのスマートコントラクトをデプロイすることも可能となっている。


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