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懐疑派から一転、米国版「マネーの虎」司会者がビットコインとイーサリアム保有を明かす

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

懐疑派だった著名投資家、BTCとETH保有を明らかに

投資リアリティー番組「Shark Tank」の司会者で著名投資家のKevin O’Leary氏は先月23日、暗号資産(仮想通貨)に対する懐疑的な姿勢から一転、自身のポートフォリオでビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を保有していることを明らかにした。

Shark Tankは、米国版「マネーの虎」と呼ばれる人気番組で、Kevin O’Leary氏はカナダ出身の著名起業家だ。司会やCNBCのコメンテーターとして頻繁に登壇しており、米国の若年層からの認知度も高い。

Shark Tankはかつて日本で好評だった投資番組「マネーの虎」と類似したフォーマット。著名起業家らが新たな事業アイデアをアピールする挑戦者に対して時に厳しい質問を投げかけ、納得に至った場合、実際に資金を出資するという番組だ。

同番組の2009年から現在まで放映が続くヒットシリーズで、先月イーサリアムやNFT保有を明かし、注目を集めた著名投資家のMark Cuban氏もレギュラーとして出演している。

O’Leary氏は過去にはビットコインをはじめとする仮想通貨を「ゴミ」などと斬り捨ててきたが、機関投資家の相次ぐ参入などで態度を一変。2月下旬にCNBCに登壇した際、自身のポートフォリオの3%をビットコインとイーサリアム投資に向けたことを明かした。

著名人の自己資本(net worth)を追うWealthyGorillaのデータによれば、2021年時点でO’Leary氏の純資産は4億ドル(約430億円)に相当する為、単純計算では最大で12億円相当の資金を仮想通貨に投じた可能性がある。

「デジタル通貨は定着している」と仮想通貨に対する姿勢を改めた同氏は、仮想通貨特有の高いボラティリティを見ると「気分が悪くなる」と評しつつ、徐々に慣れ始めたと言及。20年末から乱高下が続く相場の中でも機関投資家などビットコインを保有する投資家層はボラティリティに動じない点を評価した。

また、ビットコインマイニング(採掘)の為のインフラへの投資を検討している姿勢を示していた。

O’Leary氏は今月2日にも二酸化炭素(CO2)の排出量をゼロにした「環境に優しい」仮想通貨のマイニングシステムに投資したい意向を再度示している。

仮想通貨市場の上昇で注目が再び高まりつつある中、一部では仮想通貨のマイニング(採掘業者)の電力ソースが環境問題に悪影響を及ばせているとの批判も集まっている。

バイデン新政権を始め、国連加盟国で二酸化炭素の排出量ゼロ(≒カーボンニュートラル)がSDGs(持続可能な開発目標)の一つとして含まれ、ESG投資を重視する見方も強まるが、マイニング業者も今後持続可能エネルギーの採用を求められる可能性が強くなっている傾向は否めない。

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ツイッターアイコンでビットコイン支持

O’Leary氏と親交のある著名投資家Anthony Pompliano氏はツイッターアイコンを自身の顔にレーザーの眼を加工した画像に変更したと指摘した。

仮想通貨界隈では2021年2月より、ビットコインのポテンシャルを支持するユーザーの間でこの加工を加えるトレンドがあり、この流行に便乗したことが伺える。

2月10日でCNBCが公開した動画ではO’Leary氏は3年前、ハーバード大で講演を終えた際に生徒らからビットコインの購入を促され、100ドル分のビットコインなど米取引所コインベースで提供されていた様々な仮想通貨を購入していたと発言。しかし仮想通貨価格などが急落して投資した資金は80ドルまで減少したと述べていた。

ビットコインは好調だったとしたものの、その他の銘柄は「Crypto Crap」(排泄物)と称していた。

21年2月にはO’Leary氏がイーサリアムやNFT(非代替性トークン)を購入したことがブロックチェーン界隈から注目を浴びたが、O’Leary氏のビットコインとイーサリアムの保有は米国で変わりつつある仮想通貨への脚光を表しているかもしれない。

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