CoinPostで今最も読まれています

老舗オークションハウスのサザビーズ、「インターネットの起源」をNFT化して競売へ 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インターネットの起源をNFT化

大手国際競売企業Sotheby’s(サザビーズ)は15日、インターネットの基礎である「World Wide Web(WWW)」のソースコードの原本を、NFT(非代替性トークン)としてオークションにかけることを発表した。

オークションの期間は6月23日から30日で、最低入札額は1,000ドル(約11万円)から受け付ける。NFTの販売で得られる収益は、WWWの仕組みを考案し、「ウェブの父」と呼ばれるティム・バーナーズ=リー氏が、夫婦でサポートしているイニシアチブに寄付するという。

NFTとは

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。

▶️仮想通貨用語集

英コンピューターサイエンティストであるバーナーズ=リー氏が、WWWの仕組みを考案したのは1989年。その仕組みは、現在のインターネットの礎を築いたと言われている。初期のソースコードは一般公開されており、オークションが終了した後も閲覧できる状態が続くことになるが、今回競売されるソースコードはNFTにすることによって、唯一無二の価値が与えられることになる。

今回競売にかけられるNFTは、以下の4つで構成されるという。

  • 同氏が書いたソースコードを含む、電子的に時間を記録したファイル
  • 約1万行のコードの動画
  • 同氏がコード開発について書いた書簡
  • コードのポスター

バーナーズ=リー氏は今回の発表に際し、以下のようにコメントを寄せた。

 

NFTは、アートや芸術品などの分野で、遊び心のある最新トレンドだ。

 

所有権が存在することを最も適切に表現し、ウェブの起源を保存するのにも理想的な手段である。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

サザビーズのNFTオークション

世界最古の国際競売企業と呼ばれるサザビーズは、これまでもNFTのオークションを行なっている。

まず今年3月には、「Pak」という匿名のクリプトアーティストの作品を出展することを海外メディアが報道。Pak氏の「The Gift」というNFT作品に関するツイートに対し、サザビースが興味を示すコメントを投稿しており、以前から水面化で話が進んでいた可能性があるとの見方が伝えられた。

関連世界の名作が集まる「サザビーズ」オークション、NFTアートを競売へ

最近では今月、メタバースプロジェクトのDecentralandと提携し、ロンドンのギャラリーを再現した「バーチャルギャラリー」をオープンしたことを発表。その際、NFTの販売が行われることも伝えられている。

関連サザビーズがDecentralandと提携、ロンドンのギャラリーをバーチャル再現

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/11 土曜日
15:00
ビットコイン上のステーブルコイン発行計画 Taproot Assetsのテストが進行
Lightning LabsのCEOエリザベス・スターク氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインのブロックチェーンにステーブルコインを導入する新技術「Taproot Assetsプロトコル」について解説。ライトニングネットワークを使った即時、低手数料の国際取引が可能に。
14:00
「Friend.TechなどでBaseがイーサリアムL2を主導」フランクリン・テンプルトン分析
フランクリン・テンプルトンは、仮想通貨ブロックチェーン「Base」がFriend.Techなどソーシャルファイに牽引され、今後も代表的なイーサリアムL2であり続けると予想した。
12:45
日本代表団、スイスのDFINITY本部を訪れる
平将明氏および加納裕三氏を含む日本の代表団がDFINITY本部を訪問。DFINITYが推進するInternet Computerは、高速で広範なブロックチェーンベースのプラットフォームで、スマートコントラクトとデータシャーディングにより、効率的なWeb3アプリの開発を可能にする。
11:20
米SEC、コインベースの仮抗告を却下するよう申し立て
米SECは仮想通貨取引所コインベースとの裁判で新たな書類を提出。コインベースが証券性をめぐり求める仮抗告を退けるべきだと申し立てている。
10:00
著名投資家マーク・キューバン氏、SECゲンスラー委員長を批判
著名投資家マーク・キューバン氏は米大統領選挙で仮想通貨も争点の一つになると意見した。また米SECのゲンスラー委員長に批判を向けた。
09:00
米大手銀ウェルズ・ファーゴ、複数のビットコイン現物ETF銘柄を保有
ウェルズ・ファーゴを含むいくつかの金融大手はビットコインETFが1月にデビューしたのち、それらの取り扱いを開始した経緯がある。
08:00
米ARK、イーサリアム現物ETFの申請からステーキング要素取り除く
現在、5月中に仮想通貨イーサリアムの現物ETFが承認される期待はすでに大幅に後退。専門家らはその可能性を2ヶ月前の約70%から25%に引き下げた。
07:30
J・ドーシー氏「2030年のBTC価格は100万ドル超へ」
2030年のBTC価格は100万ドル超まで上昇する可能性があると強気な見方を示すなど、ジャック・ドーシー氏が仮想通貨ビットコインの魅力を語った。同氏は以前からビットコインを支持している。
07:00
ソラナJupiter、モバイルアプリのリリース時期発表
モバイル版の最新情報のほか、Jupiterは第三回のLFG投票の予定についても情報を公開。来週あたりに新たなローンチパッド候補の仮想通貨プロジェクトを公開し、5月22日から投票を開始する。
05/10 金曜日
18:29
SBIとチリーズ、スポーツファントークンで提携
SBIデジタルアセットホールディングスとChilizが戦略的パートナーシップに関する基本合意を締結。日本で合弁会社を設立し、スポーツファンにファントークンを提供する。
18:26
L2 Blastチェーン基盤の分散型取引所「DTX」とは トレーダーの優位性を解説
暗号資産(仮想通貨)デリバティブトレーダーの間で関心の急増する分散型取引所「DTX」のメリットや優位性を解説。DTXはイーサリアム(ETH)レイヤー2のBlast(ブラスト)チェーン基盤であり、DTX Fuelによるエアドロップも示唆されている。
18:10
NTTドコモ、新会社設立でWeb3・AI事業など強化へ
株式会社NTTドコモは2024年7月に新会社「NTTドコモ・グローバル」を設立する計画を発表。NTT Digitalも傘下に集約し、Web3やAIを活用したグローバル事業を強化する。
14:48
バイナンス、大口顧客DWF Labsによる市場操作報道を否定
大手仮想通貨取引所バイナンス(グローバル版)は、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した、同社のVIP顧客DWF Labsによる市場操作と内部調査に関する疑惑を強く否定した。
12:43
ビットコインなど仮想通貨相場反発、ビットバンク関連会社のセレスがストップ高
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が反発、株式市場では大手取引所ビットバンク(bitbank)を持分法適用関連会社にするセレスの決算が好感され株価がストップ高となった。
11:30
米仮想通貨大手DCG第1四半期決算 売上高が前年比51%増
仮想通貨コングロマリット企業DCGは2024年第1四半期(1~3月)の決算を発表した。連結売上高が前年同期比51%増の約356億円に達している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア