CoinPostで今最も読まれています

中国の中央銀行、北京市内の仮想通貨関連企業の事業を禁止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国政府、北京企業を摘発

中国の中央銀行である中国人民銀行は6日、暗号資産(仮想通貨)関連の事業活動を目的とした事業所・オフィスの提供、およびマーケティングや宣伝活動の提供に対して警告を発令。中国の金融機関や決済機関は、顧客に対して仮想通貨関連サービスを提供してはならないとした。

中国人民銀行業務管理部と北京市懐柔(かいじゅう)区の関連部門は、中国国務院の決定を実行し、仮想通貨取引を撲滅するため、金融監督管理局と連携して北京市内の企業の事業停止を完了。会社は事業を閉鎖し、公式サイトも解約された。さらに、仮想通貨サービスを支援したとして「北京竹路文化発展」社の事業停止も報告した。

中国当局は、改めて仮想通貨取引などの「投機行為」への注意喚起を行い、問題を発見した場合、規制当局に報告するよう圧力を強めている。

事情通のWu Blockchain(@WuBlockchain)氏は、中国の新たな規制が嫌気され、BTCが-2.2%、ETHが-3.4%下落したとの認識を示した。中国政府の発表を受け、ビットコイン価格が急落。1,100ドル(約12万円)下落した。

出典:TradingView BTC/USDチャート(Coinbase)

撤退相次ぐ中国

中国の国務院金融安定発展委員会は5月下旬、仮想通貨取引およびマイニングが中国国内で禁止されている点を改めて警告。仮想通貨企業への取り締まりを強化する姿勢を打ち出した。

関連: 中国金融委員会、ビットコインマイニングおよび取引の取締りを強化へ

中央政府の発表後、雲南省や四川省など、これまでビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨マイニングの一大拠点だった地域政府も摘発体制を強め、採掘企業は相次いで中国からの事業撤退、サービス停止を余儀なくされた。

出典: Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index(CBECI)

英ケンブリッジ大学の統計によると、20年4月時点で全世界のビットコインネットワークのハッシュレートの内、6割が中国が占めていた。大手マイニングプールもその多くが中国に拠点を置いており、採掘事業者の撤退・縮小・海外移転は、ハッシュレート急落を招くなど大きな波紋を呼んだ。

関連:大手採掘プールのビットコインハッシュレートが急落、中国内2地域が事業禁止を発表

この影響で、3日の難易度調整では過去最大級の易化(約-28%)を記録している。

また、5日にはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のマイニング事業を行う投資企業IBC Group社も中国からの完全撤退を表明。アラブ首長国連邦(UAE)やカナダ、アメリカ、カザフスタン、アイスランド、そしてその他の南米国家に採掘拠点を移動するとした。

関連:加投資大手IBC Group、中国から仮想通貨マイニング完全撤退へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア