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時価総額2位のイーサリアム、ロンドンHF後も一転して買われる バーン数は早くも3500ETH超え

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

6日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比+2.3%の444万円(40,374ドル)と続伸。再び4万ドル台へと回帰した。

複数のレジスタンスライン(上値抵抗線)が重なり、売り圧力の高まりやすい価格帯であるが、押した際に7月27日の安値36,500ドルを割り込まずに反発しており、再びレンジ上限を窺う展開となっている。

特に44,800ドル付近を推移する200日移動平均線(①)を抜けてくるかどうかは、トレンド転換を判断する上でターニングポイントになり得るだろう。

米最大手取引所のコインベースがApple PayとGoogle Payへの対応を拡充したことも、ビットコインなど仮想通貨市場の追い風となった。米コインベース・グローバルの決算は来週に控えており、こちらも注目される。

関連:米コインベース、Apple PayとGoogle Payへの対応を拡充

ビットコインが前日比+2.3%、イーサリアムが前日比2.5%となったほか、イーサリアム基盤の分散型取引所UniSwapのガバナンストークン「UNI」が、前日比7.59%と上昇した。

Messari

ETHの焼却スピードが想定以上に

イーサリアム(ETH)は、大型アップグレード「ロンドン」の実行された5日21時頃までに材料出尽くし売り(Buy the rumor, Sell the fact)に傾きかけたが、その後一転して買われた。

米コインベースがApple PayとGoogle Payに対応することなどが材料視されたほか、アップグレード初期におけるトランザクション手数料のバーン(焼却)ペースが市場想定を上回ったことで、インパクトと需給面にプラスと見た投資家の買い戻しを誘発した可能性がある。

ultrasound.moneyのデータによれば、ロンドンにおけるEIP-1559の実装14時間で3,500ETH(10.5億円相当)超がバーンされた。

ultrasound.money

「burn leaderboard」を確認すると、NFT(非代替性資産)関連では大手マーケットプレイスのOpenSeaやブロックチェーンゲームのAxie Infinityが牽引し、分散型取引所ではUniSwap V2がリードしている。

逆転現象は起こり得るのか

仮想通貨の全体時価総額を見ると、5月12日に過去最高値2.57兆ドルをピークにして大幅下落。6月22日には1.12兆ドルまで落ち込んだものの、7月22日以降は地合い回復ともに買い戻しが進み、8月6日現在1.63兆ドルまで復活している。

cryptocap:仮想通貨の全体時価総額

今年2月の最高水準かつ、直近数ヶ月のレンジ上限である約1.8兆ドル水準を超えることができれば勢いが付きそうだ。

ビットコインの市場占有率を示すドミナンスは、2021年以降約70%から約40%まで低下している。一方、イーサリアムの市場シェアは10%から20%まで拡大し、時価総額3300億ドルに達した。

Coinmarketcap(CMC)基準だと、ビットコインの時価総額83.3兆円に対しイーサリアムの時価総額は35.7兆円となっており、その差は2.3倍となっている。今後、イーサリアムの時価総額がビットコインの時価総額を上回る「フリップニング議論」が再燃・本格化する可能性もありそうだ。

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