CoinPostで今最も読まれています

USDCの入出金より簡単に、米サークル社がフィンテック企業Plaidと提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USDコイン関連送金の利便性向上

暗号資産(仮想通貨)USDコイン(USDC)の運営などを行う米サークル社は23日、フィンテック企業Plaidとの提携を発表した。ユーザーが銀行からUSDコインへ資金を移動することを容易にする。

Plaidが、迅速なアカウント検証を提供することで、銀行口座との接続とACH送金がよりスピーディーで便利になるという。Linus(米利子付預金アプリ)やDharma(米仮想通貨レンディングサービス)など関連サービスのユーザーにとっても利便性が高まる見込みだ。

ACH送金とは

米国で使われる送金方法の一つ。ACHは、Automated Clearing House(自動資金決済センター)の略。様々な銀行の送金リクエストをACHがまとめて処理するもの。送金に1~2日かかるなどスピードは遅いが手数料が非常に安いことで知られている。

▶️仮想通貨用語集

USDCも取り扱っている預金アプリLinusの共同設立者Matthew Hamilton氏は、次のようにコメントした。

サークル社とPlaidのパートナシップによって、Linus上でも、法定通貨から仮想通貨への処理が効率化され、ユーザーのUSDC入出金を高速で完全に自動化されたものにすることができた。

決済時間の短縮、運営上の処理時間削減、ユーザー体験の向上を実現した。

USDCとACH送金をスムーズに接続

サークル社は以前からACH送金との接続を可能としている。同社のAPIを使用することで、ACHによる入金は自動的にUSDコインとして決済され、出金の際にも、USDコインからACH送金へと自動的に変換される仕組みだ。

Plaidは、消費者の銀行口座などと様々なアプリを簡単に連携できるようにするサービスを提供している企業。米国、カナダ、欧州の11,000以上の金融機関が利用しており、その中には、マイクロソフト社や人気送金アプリVenmo、数々の大手銀行も存在する。

USDCの流通量は3兆円到達

USDコインの流通量は、300億ドル(約3.3兆円)に達したところだ。サークル社のJeremy Allaire CEOが23日にツイートした。

3年前(2018年9月)にUSDコインを立ち上げたが、順調に成長していると発言。さらに今後数年で、USDコインが、数億人のエンドユーザー、数十万の採用企業、数千億ドル(数十兆円)の流通量という規模に成長していくことを想定すると意気込みを示している。

サークル社は8月、米国で国法銀行(National Bank)になり、効率性や安全性をより向上させることを目指しているとも発表したところだ。また7月にはニューヨーク証券取引所(NYSE)に株式を上場することも明らかにしている。ティッカーシンボルは「CRCL」になる予定だという。

関連USDC運営企業のCircle「米国でデジタル通貨の国法銀行を目指す」

一方で、米証券取引委員会(SEC)などの当局はステーブルコインについて規制上の関心を高めており、関連するレポートも作成しているところだ。今後の動向が注目される。

関連米SEC委員長「仮想通貨のステーブルコインはカジノチップに類似」

USDCとは

米Circle社が開発した米ドルにペッグされたステーブルコインのこと。18年9月に初めて発行されたステーブルコイン。「1USDC=1米ドル」となるよう設計されているため、米ドルの価格変動に合わせて価格が上下する。米大手投資銀行ゴールドマンサックスから出資を受けており、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)が発行する仮想通貨事業を行うための免許であるBit Licenseを取得しているため、比較的信頼できるプロジェクトであると言える。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア