CoinPostで今最も読まれています

EU議会、PoW銘柄を禁止する条項を規制案から削除

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインなどを禁止する条項削除

欧州連合(EU)経済通貨委員会のStefan Berger氏は3日、PoW(プルーフオブワーク)に基づく暗号資産(仮想通貨)を禁止する条項が、規制案の草稿から取り除かれたことを確認した。ドイツの仮想通貨メディアBTC-ECHOが報道した。

Berger氏は、次のようにツイートした。

確かに、PoW銘柄を禁止する段落はもう、草案の本文中にない。この規制案は委員会での採決を必要としている。投票で、多数派の立場を確認することになる。

経緯

経緯として、EUの仮想通貨規制案「MiCA」の草案に、「環境的に持続不可能なコンセンサスメカニズム」を基盤とする仮想通貨サービスの提供を禁止することが盛り込まれていたことがある。

これは、特に電力消費の多いPoWアルゴリズムのことを指すとされ、PoWに基づくビットコインなどの仮想通貨が、EU加盟国で禁止になるのではと懸念が広がっていた格好だ。

関連欧州議会、仮想通貨規制案にPoW銘柄禁止を盛り込む可能性=報道

PoW(プルーフオブワーク)とは

PoWとは、コンピューターで計算(マイニング)を行うことによって、ブロックを新たに承認・生成するコンセンサスアルゴリズムのこと。

▶️仮想通貨用語集

その後、28日に行われる予定だった法案についての投票は延期された。この際、Berger氏は「MiCAがビットコインの事実上の禁止だと誤解されないことが肝要であると思われる」と述べていた。

さらに今回、投票前に草案が修正され、ビットコインなどの禁止につながる箇所が修正されたことが明らかになった形だ。

仮想通貨メディアThe Blockによると、今回削除された箇所には、以下のような下りが含まれていた。

2025年1月1日以降、欧州連合内で発行、提供、取引を認められる仮想通貨は、環境的に持続不可能なコンセンサスメカニズムに基づかないものとする。コンセンサスメカニズムは、最低限の環境持続可能性基準に準拠するものとする。

修正前の法案には、暗号資産サービスプロバイダーが、こうした仮想通貨の購入や取引を仲介したり、カストディサービスを提供したりすることの禁止も含まれていた。

Berger氏は、規制案の投票延期に賛成する議員が多数であったと明かしている。Berger氏の事務所によると、新たな投票日は「2~4週間後、3月14日または4月上旬」になる見込みだという。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア