CoinPostで今最も読まれています

NFTゲームでのユーザー活動が21倍増加 DappRadarレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーンゲームの成長を報告

分散型アプリデータ企業DappRadarは20日、Blockchain Game Alliance(BGA)と共同で、ブロックチェーンゲームについてのレポートを発表。2022年第1四半期(1-3月期)は、前年同期と比べて、ユーザーの活動が2,000%増加したという。その他、様々な角度からデータを報告した。

投資総額は3,000億円超

ブロックチェーン/NFTゲームへの第1四半期の投資総額は、約3,200億円(25億ドル)に到達した。レポートは、もしこのペースが維持されれば、2022年全体の投資額は約1.3兆円(100億ドル)に達する可能性もあると予測している。なお、2021年の年間投資総額は約5,100億円(40億ドル)であった。

22年1Qで最大の投資は、香港を拠点とするWeb3.0企業Animoca Brandsによる、約410億円の資金調達だった。同社は、「ザ・サンドボックス(SAND)」などメタバースゲームを開発している。

関連:米大手投資会社KKR、NFT関連企業Animoca Brandsに160億円出資=報道

関連:NFTゲーム投資を行うWeb3.0最大手「Animoca Brands」が日本進出 講談社などから11億円を資金調達

Web3.0とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

P2Eゲームがユーザー活動を牽引

ユニーク・アクティブ・ウォレット数(UAW:重複を除去したウォレット数)は、昨年末のレベルを維持していた。22年1Qにブロックチェーンゲームに接続したUAWは、1日平均117万人で、21年4Qの1日平均から、2%だけ減少した格好だ。

中でもユーザー活動が活発だったのは、Splinterlands、Alien Worlds、Crazy Defense Heroesなどのゲームで、3月には1日あたり平均65万以上のUAWを記録している。

レポートによると、22年1Qの全ブロックチェーンアクティビティのうち、分散型ゲームアプリケーションによるものが半分以上(52%)を占めていたという。

ゲームをプレイすることでお金を稼ぐことが出来る「Play-to-Earn(P2E)」のゲームもこれを牽引している。ポリゴン(MATIC)は、Crazy Defense HeroesやPegaxyなど、人気P2Eゲームに採用されているレイヤー2(L2)ブロックチェーンとして名前を挙げられた。

L2とは

「レイヤー2」のことで、「2層目」のブロックチェーンを指す。メインのブロックチェーンと区別するために使用される用語。

▶️仮想通貨用語集

関連ブロックチェーンゲームの稼ぎ方「Play to earn(P2E)編」|廃猫

メタバースの状況

メタバースへの関心は、1Qに低下傾向がみられた。22年1Qに、メタバースでの取引量は21年4Qから12%減少し、約550億円(4億3,000万ドル)だった。

ザ・サンドボックスとDecentralandにおける土地の平均価格は40%減少。両プラットフォームでの取引量はそれぞれ60%、20%下がっている。

ただ取引量などは一服したとはいえ、メタバースは依然として注目されている。レポートは、メタバースでこの先も変革が起こるだろうと予測して、次のように述べた。

NFT(非代替性トークン)による所有権や、暗号資産(仮想通貨)とP2Eのゲームによって実現される金融エコシステムは、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)に限定された従来のメタバースからの、パラダイムシフトを起こすだろう。

メタバースについては、米金融大手シティグループも、強気予測を発表していたところだ。メタバース経済圏が、2030年までに最大約1,600兆円規模に達する可能性があると予測した。

同社は広義のメタバースは、様々な端末からアクセスできる大規模なエコシステムを実現するものだとしており、芸術、メディア、広告、イベントや会議、セールスやマーケティングなど、多くの分野に導入可能だと論じた。

関連米シティグループ「メタバース市場は1,600兆円規模になる可能性

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア