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ビットコイン採掘評議会、ニューヨーク州の仮想通貨規制案に反対

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米マイニング業界の呼びかけ

米マイクロストラテジー社など北米の暗号資産(仮想通貨)企業が設立したビットコインマイニング評議会(BMC)は2日、米環境保護庁(EPA)に過度な規制をしないよう呼びかける書簡を提出した。

マイニングに関する誤解を解き、正しい情報を拡散することで、業界のイメージ払拭を求めた。

今回、上場企業としては最多のビットコイン(BTC)を保有するマイクロストラテジー社を筆頭とした50社以上の仮想通貨関連企業が共同で書簡を提出。4月下旬には、米議員らが同庁に仮想通貨マイニングを行う企業が環境汚染に加担しているとして、規制強化を求めていた経緯があり、これに反応した内容となっている。

書簡に署名した主な仮想通貨企業は以下の通り。

  • MicroStrategy
  • Castle Island Ventures
  • Argo Blockchain
  • Block Inc
  • Compass Mining
  • Core Scientific
  • Digital Currency Group
  • Fidelity Investments
  • Fundstrat Global Advisors
  • Galaxy Digital
  • Grayscale Investments
  • Marathon Digital Holdings
  • NYDIG
  • Riot Blockchain
  • SBI Crypto
  • SkyBridge Capital

マイニング業界のメリット

BMCは大前提として、仮想通貨マイニングを行うデータセンター(採掘拠点)では二酸化炭素は排出されないと指摘。マイクロソフトなどの従来のIT企業が運営するデータセンターと同様、電力を消費するだけであって、電力は別の拠点で発生すると述べた。

また、多くの採掘拠点では、ビットコインなどのマイニングの他にも、高性能計算(HPC)も兼任するマイナーが多数存在すると説明。機械学習やVFX、データのバッチ処理、ストリーミングなどのユースケースで利用されるため、気象モデリングや金融市場モデリング、映画事業や医療機関など多数の業界を支援する「世界的に需要が急増」する機能も行なっていると擁護した。

さらに、マイクロソフトやアマゾンなどのIT大手もブロックチェーンの承認作業(マイニング)を行なっていると指摘。仮想通貨企業だけを規制するのではなく、技術的な中立性を維持するために、環境負荷の大きい電力源を一律的に規制すべきだと反論した。

なお、ビットコインマイニング評議会の22年1Q(1月〜3月)レポートによれば、ビットコインネットワークの再生可能利用エネルギーは最低でも58%を超えていると分析。米国エネルギー情報局(EIA)による、平均である21%を大きく上回っていた。

関連:BTC採掘評議会「持続可能エネルギー利用率58.5%」

また、一部で懸念されている石炭などの火力発電を利用した仮想通貨マイニングは全体の2%に留まると指摘。仮想通貨マイニングが最も普及しているテキサス州西部は風力発電や太陽光発電が豊富なため、採掘企業は持続可能性エネルギーを多く利用していくと説明した。

他にも、原子力発電所と連携してマイニングを行う企業もあり、再生可能エネルギーの課題である需要の安定につながるメリットもあるとしている。

ニューヨーク州のマイニング法案

米ニューヨーク州では4月下旬、石炭発電を利用する仮想通貨マイニング企業に対する業務ライセンスの発行を停止する法案が下院で可決したばかり。

既存企業はマイニングを継続できるものの、新興産業を妨げる動きとして、業界団体からは反発があった。米時間2日には、一部の州議員や仮想通貨企業が州知事に法案を署名しないよう求める記者会見を行なっている。

関連:NY州、仮想通貨マイニングの規制強化法案可決に反対の声

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