CoinPostで今最も読まれています

米議員ら、メタ社の仮想通貨広告問題を批判

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「仮想通貨詐欺の温床になっている」

米民主党議員らは8日、メタ社の運営するSNSにおける暗号資産(仮想通貨)関連の詐欺に関する質問書を提出した。同社の詐欺防止に関する取り組みについて開示を求めた。

メタ社のマーク・ザッカーバーグCEO宛に書簡を提出したのは米民主党所属の議員ら6名。仮想通貨反対派のシェロッド・ブラウン議員やエリザベス・ウォーレン議員らも名を連ねる。

関連:米ウォーレン議員「仮想通貨は新たなシャドーバンク」

米FTC(連邦取引委員会)が22年6月に公表した報告によれば、2022年1Q(1月〜3月)における仮想通貨関連のオンライン詐欺の49%がSNS上でスタートした。この数値は2018年の11%から年々増加を続けている。

また、詐欺事例の多く発生した上位4つのプラットフォームの内、3つはメタ社が運営していると指摘。SNS上における仮想通貨詐欺の32%がInstagram、26%がFacebook、そして9%がWhatsAppから起因した。

仮想通貨詐欺の7割近くがメタ社のプラットフォーム内で行われているのが現状だ。

これに対し、議員らはメタ社の手掛けるSNSプラットフォームであるFacebookやInstagram、そしてWhatsAppが消費者に多大な損害を与えかねない仮想通貨詐欺の温床となっていると懸念を表明。これを受け、10月24日までに以下の7点に関する情報の開示を求めた。

  1. 仮想通貨関連詐欺を発見し摘発する現在のポリシーと取り組みとは
  2. 仮想通貨広告が詐欺でないと検証するプロセスとは
  3. 仮想通貨広告において受け入れる規制ライセンスの判断基準
  4. 詐欺事例の報告を受けた際のポリシー開示
  5. ユーザーを詐欺から保護する為のポリシーと取り組みとは
  6. 仮想通貨詐欺の被害者を補助するポリシーはあるのか
  7. 規制当局とどこまで連携して詐欺犯の摘発で協力しているのか

なお、今回の書簡に対し、メタ社の広報担当者は以下のようにコメントしている。

詐欺広告は弊社の広告ポリシーに反しており、事業だけではなくユーザー体験をマイナスの影響を与える。

詐欺広告を手掛ける人々は様々な手段とチャンネルを介して被害者をリーチします。我々はプラットフォーム上での詐欺行為を検知・防止するために多大なリソースを投入している。

多発する仮想通貨詐欺

ブロックチェーン分析企業チェイナリシスの統計では、2022年上半期における仮想通貨犯罪の被害総額は例年を下回るペースであることが確認されている反面、NFT(非代替性トークン)プラットフォームやDeFi(分散型金融)プロトコルにおけるフィッシング詐欺は増加を続けている。

NFTとは

偽サイトに誘導するなどして利用者を騙し、認証情報や個人情報を詐取するサイバー犯罪。電子メールにより不正サイトへ誘導し、利用者自身からサイトログインに必要なアカウントやパスワードなどの認証情報を詐取する手口を用いる。

▶️仮想通貨用語集

関連:仮想通貨犯罪の被害額、過去3年間下回るペース=チェイナリシス

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/09 木曜日
18:49
TOKEN2049で注目を集めたCoinW、セキュリティと透明性へのコミットメント
豪雨の中、8000人以上が参加したTOKEN2049で、CoinWが安全性と透明性をテーマにブランド力を際立たせた。有識者パネル等を通してプロモーション展開に注力し、世界をリードする暗号資産(仮想通貨)取引所としての地位を固める。
18:45
Astar zkEVM「Yoki Origins」NFTミントが150万枚突破、ユーザー基盤は月間100%増
Astar Networkが提供するイーサリアムレイヤー2「Astar zkEVM Powered by Polygon」のローンチに合わせた「Yoki Origins」キャンペーンでNFTミントが150万枚を突破。ユーザー基盤も月間で100%増加し、5月31日のフィナーレに向け盛り上がりを見せている。
15:00
米下院、SECによる仮想通貨保管のガイドライン覆す決議案を可決
米国連邦議会下院は、議会審査法に基づき、証券取引委員会が発行した仮想通貨の保管に関する会計公報121号(SAB121)を覆す決議案を可決した。ホワイトハウスはこの決議案に拒否権を行使すると警告した。
14:00
米ロビンフッド1Q決算報告 仮想通貨収益倍増
大手取引アプリ米ロビンフッドは2024年第1四半期(1~3月)の決算報告を発表。仮想通貨収益が前年同期比で倍増していた。
13:20
DeFimansが中高生向けにWeb3講座を開催 筑波大学附属駒場で
株式会社DeFimansが筑波大学附属駒場中・高等学校で中学1年生から高校2年生を対象にWeb3講座を開催。ブロックチェーンとAIの活用案を考えるワークショップなど次世代育成に注力。
12:00
米トランプ前大統領、NFT購入者と夕食へ 仮想通貨に肯定発言も
米トランプ前大統領は独自NFTの特典として購入者らと夕食をとって過ごす。トランプ氏は仮想通貨に対してさらに肯定的な発言をしたところだ。
11:10
トランプ前大統領が異例発言、仮想通貨業界を味方に
今回の発言を受け業界の一部からトランプ氏を次期大統領として支持する声が増えているが、政治家として支持者を得るためのリップサービスにすぎないとの懸念も見られている。
10:20
金融庁、デジタル証券(ST)の規制緩和へ
日本の金融庁はデジタル証券(ST)を普及させるため規制を緩和することがわかった。早ければ8月にも内閣府令を改正する計画である。
10:00
Polyhedra、ゼロ知識証明の生成スピードで業界標準を刷新
Polyhedra Networkが新たに発表したZK証明プルーバー「Expander」は、業界標準を超えるゼロ知識証明の生成スピードを実現し、セキュリティと効率を大幅に向上する。
07:45
コインチェック、ナスダック上場申請で進展
De-SPACで仮想通貨取引所コインチェックのナスダック上場を目指すTHCPは、SECに申請書類を提出したことを発表。その後にコインチェックは、登録書類を公開することを発表した。
07:20
zkSync基盤のSophon、ノード販売で93億円調達
ノード販売とは、Sophonチェーンのノードを運用するためのNFT(ERC-721規格)ライセンスの販売で、早期段階でプロジェクトの仮想通貨トークンを割引価格で入手させるいわゆるトークンセールの一種だ。
06:45
Core Scientific黒字転換、1Qに270億円相当のビットコインを採掘
米ナスダック上場の仮想通貨ビットコインマイニング企業コア・サイエンティフィック社は、2024年第1四半期に2,825 BTCを自己採掘した。しかし半減期による影響はまだ反映されていない。
05:40
マスターカード、トークン化RWAの決済試験でJPモルガンやシティと提携
現在の課題として、投資適格債のような証券と、商業銀行のお金のような資産は、それぞれ別のシステムで機能している。RSNを利用すれば、単一のプラットフォーム上でトークン化資産の決済手続きを行うことができる。
05/08 水曜日
20:31
日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」、先着順の読者限定割引コードを配布開始
国内最大手暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostが企画・運営するWeb3カンファレンス「WebX2024」。先着順の読者限定割引コードを配布開始しました。
15:06
EVM互換のZKロールアップとして関心を集める「Zircuit(ザーキット)」とは
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム財団からL2研究助成金を獲得し、大手VCのPantera Capitalなどから出資を受ける「Zircuit(ザーキット)」について解説。ステーキングプロトコルは約2ヶ月で30億ドル以上を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア