CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、日本市場への再参入を検討か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンス、日本参入か

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが国内への参入を再び検討していることがわかった。関係筋の話としてブルームバーグが報じた。

関係者によれば、バイナンスは暗号資産交換業者として金融庁への申請を検討している模様。CoinPostがバイナンスに確認したところ、広報担当者は以下のようにコメントした。

規制当局とのどのような会話についてコメントするのは不適切だ。

しかし、我々は規制当局や政策立案者と連携して消費者保護とイノベーションを促進し、業界を前進させることにコミットしている。

また、CoinPostが取材した業界関係者(情報筋)によると、「バイナンスは再び日本進出を検討しているが、認可に関してはまだ不透明な部分がある」と回答した。

バイナンスは過去に2度、金融庁から資金決済法に基づく警告を発令された事例がある。しかし、最近では世界各国でのコンプラ強化が目立ち、イタリアやスペインで仮想通貨ライセンスを取得してきた。

過去の警告事例

金融庁が最初にバイナンスに警告を発令したのは2018年3月23日。国内での登録を行わずに国内居住者向けに日本語での仮想通貨取引サービスを提供していたことが要因だった。

これを受け、バイナンスは一時、日本語サービスの提供を停止したが、20年6月には日本語の選択肢を再開したことが確認されていた。

関連:バイナンスが再び「日本語対応」

その後、2021年6月末に金融庁は再びバイナンスに対して資金決済法に基づく警告を発令。声明では「インターネットを通じて、日本居住者を相手方として、暗号資産交換業を行っていた」としている。

関連:金融庁、バイナンスに2度目の警告

国際的なコンプラ強化

その後、2021年6月末に金融庁が警告を発令して以降、英国やドイツ、シンガポール、香港など各国の政府機関や金融当局がバイナンスの無登録状態でのサービス提供を批判。バイナンス側は一部サービスの停止やレバレッジの引き下げなどの措置を余儀なくされた。

一方で、規制当局からの動きを受け、バイナンスはKYCの強化やライセンスを取得していく方針を表明。チャンポン・ジャオ(CZ)CEOは「投資家保護を重要視しながら、規制機関とも協力しつつ持続可能なエコシステムを作っていく」とコメントしていた。

関連:バイナンスが規制強化で実施する「5つの対応」 CEOが記者会見

KYCとは

銀行など金融機関に口座開設する際に行われる本人確認手続きのこと。Know Your Customerの頭文字をとったものでサービスの利用者の本人確認手続きを総称した言葉。

仮想通貨を悪用したマネーロンダリング(資金洗浄)といった犯罪を防ぐため、資金の出入り口となる仮想通貨取引所も規制によりKYCが義務付けられている。

▶️仮想通貨用語集

なお、CZ氏は9月25日にもドバイにおける法的ライセンスの取得までのプロセスを振り返り、今後さらに多くの国と地域で同様の取り組みを展開していく姿勢を示していた。

これまでの時系列

21年9月28日:ドバイ到着、アポなしで仮想通貨企業と面会

21年12月:ドバイと覚書を締結。法的枠組みを作る為の合同タスクフォース設立

22年2月:ドバイ首長国のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首長が法案を署名。仮想通貨法が施行される

22年3月:バイナンス、ドバイでライセンス取得

22年3月:バイナンス、ドバイブロックチェーンウィークを主催。参加者は5,000人突破

22年4月:アブダビグローバルマーケッツ(ABDM)の原則的承認を取得

22年9月:MVPローンチ。ドバイ拠点の従業員が400人突破。ドバイの仮想通貨企業も300社超に

今後もこのような取り組みを多くの国で再現するよう招待されている。これは始まりに過ぎない。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/12 日曜日
11:24
来週のビットコイン相場はPPIとCPIに注目、ネガティブならチャネル下限試すシナリオも|bitbankアナリスト寄稿
GW明けのビットコイン(BTC)相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ前大統領の異例発言に高い関心
今週は、米フランクリン・テンプルトンによる仮想通貨ソラナのレポート発表、ビットコインの累積トランザクション数の10億件到達、ドナルド・トランプ氏による異例の発言に関する記事が最も関心を集めた。
05/11 土曜日
15:00
ビットコイン上のステーブルコイン発行計画 Taproot Assetsのテストが進行
Lightning LabsのCEOエリザベス・スターク氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインのブロックチェーンにステーブルコインを導入する新技術「Taproot Assetsプロトコル」について解説。ライトニングネットワークを使った即時、低手数料の国際取引が可能に。
14:00
「Friend.TechなどでBaseがイーサリアムL2を主導」フランクリン・テンプルトン分析
フランクリン・テンプルトンは、仮想通貨ブロックチェーン「Base」がFriend.Techなどソーシャルファイに牽引され、今後も代表的なイーサリアムL2であり続けると予想した。
12:45
日本代表団、スイスのDFINITY本部を訪れる
平将明氏および加納裕三氏を含む日本の代表団がDFINITY本部を訪問。DFINITYが推進するInternet Computerは、高速で広範なブロックチェーンベースのプラットフォームで、スマートコントラクトとデータシャーディングにより、効率的なWeb3アプリの開発を可能にする。
11:20
米SEC、コインベースの仮抗告を却下するよう申し立て
米SECは仮想通貨取引所コインベースとの裁判で新たな書類を提出。コインベースが証券性をめぐり求める仮抗告を退けるべきだと申し立てている。
10:00
著名投資家マーク・キューバン氏、SECゲンスラー委員長を批判
著名投資家マーク・キューバン氏は米大統領選挙で仮想通貨も争点の一つになると意見した。また米SECのゲンスラー委員長に批判を向けた。
09:00
米大手銀ウェルズ・ファーゴ、複数のビットコイン現物ETF銘柄を保有
ウェルズ・ファーゴを含むいくつかの金融大手はビットコインETFが1月にデビューしたのち、それらの取り扱いを開始した経緯がある。
08:00
米ARK、イーサリアム現物ETFの申請からステーキング要素取り除く
現在、5月中に仮想通貨イーサリアムの現物ETFが承認される期待はすでに大幅に後退。専門家らはその可能性を2ヶ月前の約70%から25%に引き下げた。
07:30
J・ドーシー氏「2030年のBTC価格は100万ドル超へ」
2030年のBTC価格は100万ドル超まで上昇する可能性があると強気な見方を示すなど、ジャック・ドーシー氏が仮想通貨ビットコインの魅力を語った。同氏は以前からビットコインを支持している。
07:00
ソラナJupiter、モバイルアプリのリリース時期発表
モバイル版の最新情報のほか、Jupiterは第三回のLFG投票の予定についても情報を公開。来週あたりに新たなローンチパッド候補の仮想通貨プロジェクトを公開し、5月22日から投票を開始する。
05/10 金曜日
18:29
SBIとチリーズ、スポーツファントークンで提携
SBIデジタルアセットホールディングスとChilizが戦略的パートナーシップに関する基本合意を締結。日本で合弁会社を設立し、スポーツファンにファントークンを提供する。
18:26
L2 Blastチェーン基盤の分散型取引所「DTX」とは トレーダーの優位性を解説
暗号資産(仮想通貨)デリバティブトレーダーの間で関心の急増する分散型取引所「DTX」のメリットや優位性を解説。DTXはイーサリアム(ETH)レイヤー2のBlast(ブラスト)チェーン基盤であり、DTX Fuelによるエアドロップも示唆されている。
18:10
NTTドコモ、新会社設立でWeb3・AI事業など強化へ
株式会社NTTドコモは2024年7月に新会社「NTTドコモ・グローバル」を設立する計画を発表。NTT Digitalも傘下に集約し、Web3やAIを活用したグローバル事業を強化する。
14:48
バイナンス、大口顧客DWF Labsによる市場操作報道を否定
大手仮想通貨取引所バイナンス(グローバル版)は、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した、同社のVIP顧客DWF Labsによる市場操作と内部調査に関する疑惑を強く否定した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア