はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所バイナンスが規制強化で実施する「5つの対応」 CEOが記者会見

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスが記者会見を開催

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの最高経営責任者(CEO)CZ氏は、同社の規制に対する取り組みについて、1時間ほどの記者会見を行った。

バイナンスに対する監視が厳しくなる中、同社としては世界の規制当局のルールを遵守する考えで、実際に行う取り組みを共有すると説明した。また今後もユーザーに最高なサービスを提供するために、新たに実施される規制にも従っていくことを強調している。

バイナンスは先月から今月にかけて、ライセンスを取得せずにサービスを提供しているとして、日本の金融庁や英金融行動監視機構(FCA)、香港証券取引委員会(SFC)らが警告を発出。その後、大手銀行サンタンデール銀行のイギリス支社が、顧客がバイナンスへ送金するサービスを停止するなど、影響が波及している。

関連仮想通貨取引所バイナンス 各国政府の警告・金融機関のサービス停止事例まとめ

このような規制当局の動きを受け、今回の記者会見で、バイナンスが実際に行なっているとした対策例は以下の5つだ。

  • 取引所ライセンスの取得
  • 本人確認手続き(KYC)の強化
  • 納税ツールの提供
  • 新規ユーザーに対する先物取引のレバレッジ引き下げ
  • 規制関係の職歴のある人を積極的に採用

取引所のライセンスについては、既存のルールがある国や地域で、規制下のライセンスを取得するためのプロセスを開始していると説明。具体的には、アジア太平洋地域、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、ラテンアメリカが含まれているとしている。

本人確認手続きの強化に関しては、「Basic」のアカウント認証手続きしか行っていないユーザーに対し、出金限度額を2BTC相当(約835万円)から0.06BTC相当(約25万円)まで下げる計画を発表。新しいアカウントにはすぐに適用され、既存のアカウントに対しては、日本時間8月4日9時から8月23日9時までの間に段階的に適用していくとした。

関連バイナンス、身分証明なしの仮想通貨出金上限を変更

また、納税用のツールについては、自身の取引を確認できるようにしたり、サードパーティ製の税金対策ツールと接続できるようにしたりするため、28日にAPIをローンチすることを発表している。

APIとは

「Application Programming Interface」の略で、アプリやソフトウェア同士をつなぐ役割を果たす。APIを提供することで、第三者が開発したアプリやソフトウェアが機能を共有できるようになる。

▶️仮想通貨用語集

レバレッジの引き下げを開始したことはすでに発表されており、また人材の雇用については、規制に精通した新しい人物をCEOとして雇用するために探していることも先週から伝えられている。

関連バイナンス、証拠金取引で3法定通貨ペアを上場廃止へ

関連「米国版バイナンスはIPOを検討中」CZ氏が明かす

CZ氏は記者会見後に「今後も規制に対する取り組みを公開していく」とコメント。これからも規制機関と協力し、ユーザー保護を重要視しながら、持続可能なエコシステムを作っていきたいとした。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧