CoinPostで今最も読まれています

「米国版バイナンスはIPOを検討中」CZ氏が明かす

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Binance USの株式上場について

最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのCEO、CZ氏は、米国版バイナンス『Binance US』がIPO(新規株式公開)を行う可能性があることを明らかにした。

CZ氏はタイ大手銀行Siam Commercial Bankのベンチャー部門「SCB 10X」が主催するイベントに登壇し、「バイナンスの米国パートナーであるBinance USはIPOのルートを検討している」と話した。

IPOを実施する背景には、米コインベースが今年4月に率先して株式上場を実施し、初の仮想通貨取引所上場を実現させたことがあり、以後はGeminiやKrakenなどの業者も株式上場の計画を相次いで発表していた。

Binance USは2019年にローンチされた、本家バイナンスから独立した事業体だ。現在のCEOはBrian Brooks氏で、同氏は2020年5月から2021年1月の間、米通貨監督庁(OCC)の長官代行を務めていた。

また、Binance USは米国の規制に準じて運営されており、米国住民のみにサービスを提供しているため、バイナンスが取り扱うアルトコイン銘柄の数より少なく、バイナンスで利用できる多様な金融サービスも提供していない。

本家バイナンスの上場可能性は?

CZ氏は本家バイナンスのIPOについても意見を披露した。

IPOは当面の計画にないが、将来変わる可能性があり、仮にIPOを実施するなら、会社のストラクチャーを変更し、規制当局が求める本社オフィスの所在地なども設置する必要があるとした。

「現在はそのようなストラクチャーを立ち上げるところだ」、「そのような会社構造ができていれば、IPOを進めるのもより容易になる。なので、それは問題ではないが、我々にとってはまだ早期段階だ」と語った。

また、規制関連についても、「現在の業界は比較的に厳しく規制されている」、「バイナンスも、テクノロジースタートアップから、金融サービス企業へと大転換する必要がある」とした。

バイナンスは最近、世界各国政府から厳しい目が向けられており、日本の金融庁による警告に端を発し、英金融行動監視機構(FCA)や香港証券取引委員会(SFC)など欧州・アジア諸国からも相次いでライセンスを取得せずに運営していると指摘され、警告が発出されている状況に置かれている。

関連バイナンスに逆風 各国政府の警告・金融機関のサービス停止事例まとめ

CZ氏はこのような状況について、「我々はより多くの伝統金融分野のコンプライアンス専門家や元規制者を積極的に雇っている」と話した。

さらに、CZ氏はバイナンスの新CEOを今、物色しており、特に規制分野における経験を持つ人物が理想的だと明かした。CZ氏が最初に、2〜5年でCEOのポジションを降りて、BNBおよびBSC(バイナンススマートチェーン)の成長に注力するという計画を明かしたのは今年の年初で、今回の発言でその計画はより確実になってきているようだ。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/29 水曜日
12:40
ビットコイン投資商品9週連続の純流入、21年11月の「強気相場」以来最大規模に
暗号資産(仮想通貨)市場では、CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)の先物OIがバイナンスを上回る規模を拡大。CoinSharesのデータではビットコインETPなどの投資商品に21年11月以来最大の資金流入を観測した。
11:30
Jドーシー氏、ビットコイン採掘分散化推進の「OCEAN」に投資
ムーモリン社のビットコインマイニングプロジェクト「OCEAN」が620万ドル調達。ジャック・ドーシーも支援し、ブロック報酬をマイナーに直接分配する革新的なアプローチを採用。暗号資産(仮想通貨)ビットコインの分散化と発展に寄与。
10:45
香港の行政長官、仮想通貨取引所Hounax詐欺事件について発言
香港の行政長官や規制当局責任者は、仮想通貨取引所Hounaxの詐欺事件について発言し今後の姿勢を示した。また香港警察が事件概要を説明している。
09:50
チェーンリンク、ステーキング機能をアップグレード
チェーンリンクは、ステーキングの新バージョンを仮想通貨イーサリアムのメインネットにローンチしたことを発表。特化する目標や移行スケジュールを説明している。
08:30
ドル円一時147.3円 コインベース株大幅高、米FOMC理事ハト派転換か
コインベースやビットコイン採掘関連株などはFOMC理事のハト派的な発言を受けて大幅に上昇した。今夜は米7-9月期四半期実質GDP改定値が発表される。
07:45
アニモカブランズ、TONネットワーク最大のバリデータに
香港のWeb3大手アニモカブランズは28日、TONのエコシステムに投資し、L1ブロックチェーン「TON」の最大のバリデータになったと発表した。
06:50
CZ氏、バイナンスUSの取締役会会長を退任
仮想通貨取引所バイナンスの米国部門バイナンスUSは、CZ氏が同社の取締役会の会長を退任すると発表。退任はCZ氏が決断したという。
06:10
米SEC、2つのビットコインETF上場申請でパブコメを募集
米SECは新たに、Franklin TempletonとHashdexの仮想通貨現物ビットコインのETF上場申請について、パブリックコメントを募集すると発表した。承認が近いとの意見も。
05:45
バイナンス、イーサリアムフォーク銘柄のパーペチュアル取引を提供
海外版仮想通貨取引所バイナンスは28日、新たに銘柄のパーペチュアル(無期限先物)取引を開始した。
11/28 火曜日
18:47
JPYCが三菱UFJ信託とProgmat、ステーブルコイン拡張と国内外SC交換業へ連携検討
三菱UFJ信託銀行、Progmat社、JPYC社がProgmat Coin基盤を活用した新しいステーブルコイン「JPYC(信託型)」の発行に関する共同検討を開始。JPYC社は、国内外のステーブルコイン交換業者としての新たな事業展開を目指す。新たな「JPYC(信託型)」は横展開可能なモデルであり、電子決済手段として機能する予定。
16:00
「法定通貨が不可能なことをBTCで実現」Fountain創設者が語る
第9回のGM Radio:Beyond The Priceは10日に公開。ゲストはWeb3ポッドキャストアプリFountain開発企業の共同創設者Nick Malster氏である。
14:45
イーサリアム共同創設者ブテリン「ステーキングメカニズムには大規模な刷新が必要」
イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、トルコで開催されたDevconnectで、ステーキングを再設計し、パフォーマンスに影響を与える問題を解決する計画だと述べた。
13:28
オーディナル導入ゲームFarcana、アニモカから投資を獲得
UAEに拠点を置くゲームスタートアップ、FarcanaがAnimoca Brandsからの投資を受け、ビットコイン賞金プール付き戦略シューティングゲームの開発を加速。Web3ゲームの先駆者として、ビットコインオーディナルを導入予定。
12:05
ビットコイン37000ドル台維持、弱含みのアルトコイン相場は大規模アンロック警戒も
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが高値圏を維持する一方、弱含みのアルトコイン相場は6億ドルを超える規模のトークンアンロックへの警戒感も燻る。
11:25
コインベースCEO、英首相が開催するグローバルサミットに参加
米大手仮想通貨取引所コインベースは、アームストロングCEOが英国のスナク首相が開催するグローバルサミットに参加すると発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア