CoinPostで今最も読まれています

テレグラムが電話番号登録なしで利用可能に、ブロックチェーンID採用で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テレグラムが匿名IDを採用

メッセージングアプリ「テレグラム」は6日、プライバシー性能を高める機能を複数実装したことを発表した。特に、携帯電話に搭載しているSIMカード(個人情報識別用カード)なしでアカウントを作成できるようになっている。

これまでユーザーは、テレグラムで新規アカウントを作成する際に携帯電話番号を使用する必要があった。テレグラムによると、ユーザーの電話番号は他者に見えない形で管理されているが、ユーザー自身が設定を管理して、番号を表示したり検索可能にできる。

今回のアップデートにより、プライバシーを重視するユーザーにとってより安全な方法が提供された。ユーザーはブロックチェーンベースのIDコードを使った新規登録やログインが可能になっている。

出典:Telegram

匿名のIDコードは、「Fragment」と呼ばれるプラットフォームで約2,200円(16ドル)から購入可能。ユーザーはThe Open Networkブロックチェーンの独自トークンTONを使って支払う。

22年10月末にローンチしたFragmentは、The Open Networkブロックチェーン上でテレグラムのユーザー名オークションを開催しており、12月1日までに計68億円(5,000万ドル)の売上を記録。「@news」というユーザー名が約2.3億円(170万ドル)で落札された事例もある。

関連:通信アプリ「テレグラム」 独自のDEXを開発する計画

プライバシーの新時代

FragmentのブロックチェーンID導入に加えて、テレグラムはユーザーのプライバシーを保護する複数の新機能をリリースしている。

チャット上のメッセージを自動的に削除する「自動削除タイマー(Auto-Delete-Messages)」をオンにすることで、ユーザーは自身のデジタルフットプリントを残す期間を調節できるようになった。またスパム対策やトピックの仕分けなど、グループ運営を効率化する機能も盛り込まれている。テレグラム側は以下のように述べている。

痕跡なしですべての参加者のメッセージを削除し、自動削除タイマーで既存および将来のチャットを制御する機能により、ユーザーのメッセージ履歴全体の完全な所有権を提供する。SIMカードなしでアカウントを使用することと合わせて、究極のプライバシーを実現する。

仮想通貨分野はもちろん、従来のウェブアプリケーションにおいても、個人のプライバシーがどのように守られるべきか問われている。中央集権体制から分散型モデルへ移行を図るテレグラムの取り組みは、チャットの会話に自動的にエンドツーエンドの暗号化が適用されるSignalやWhatsAppのようなメッセージングアプリとは一線を隠す。

テレグラムのPavel Durov CEO(最高経営責任者)によると、ブロックチェーンIDを使ったログイン機能は、ツイッター社創業者Jack Dorsey氏や同社新CEOのElon Musk氏との議論の中で生まれた改善策のようだ。

多くのユーザーが恐れるのは、アプリケーションインフラが保存するユーザーデータが漏洩して個人情報が特定され、誘拐や強奪などの関連リスクが生じること。

11月には、イーサリアム(ETH)及びその互換チェーンで広く使用されるウォレット「Metamask(メタマスク)」が、基本設定上はIPアドレスとイーサリアム(ETH)ウォレットアドレスを収集し、保存していることが明らかになった。

Metamaskの開発企業を参加に持つConsenSysは釈明に追われ、多くのユーザーの批判に対処する形で顧客データ保存期間について7日に制限する方針を示していた。

関連:仮想通貨ウォレット・メタマスク、顧客データの保存期間を制限へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/20 月曜日
17:07
コインチェック、ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表
コインチェックは20日、「Coincheck IEO」において、暗号資産(仮想通貨)ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表した。本IEOは国内における6例目で、上場企業100%子会社による初のIEO。
16:39
仮想通貨企業の資金調達、2024年第1四半期に急増=レポート
大手投資データプロバイダー「PitchBook」は、2024年第1四半期の仮想通貨市場レポートを発表。ビットコインETFの承認を背景にスタートアップ企業が518件の取引で総額3,741億円の資金調達に成功したことが明らかになった。
14:03
米国の経済制裁対象国ベネズエラ、仮想通貨マイニングファームへの電力供給停止へ
ベネズエラ政府は、電力需要への影響を避けるため国内すべての仮想通貨マイニングファームを電力システムから切り離すと発表した。
11:46
ビットコインの週末相場は高止まり、オンチェーンデータは「利確フェーズ」の終焉を示唆
FRBの利下げ期待を背景にNYダウが史上初の4万ドルに達するなど米国株指数が好調に推移する中、オンチェーンアナリストはSOPR指標を分析。2ヶ月間の利確フェーズが終わりつつあることを指摘した。
11:19
仮想通貨ウォレットのファントム、米国のApple Storeユーティリティランキング3位に浮上
ソラナ基盤の代表的な仮想通貨ウォレットとして普及した「Phantom Wallet (ファントムウォレット)」(現在はマルチチェーン対応)が、米Apple Storeのユーティリティ・アプリで3位にランクインした。
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア