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仮想通貨シバイヌ、イーサリアムクジラが大量保有 レイヤー2「Shibarium」を構築

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムクジラがSHIBを保有

暗号資産(仮想通貨)シバイヌ(SHIB)について、イーサリアム(ETH)トップ100に入るクジラ(大口保有者)が大量保有していることが明らかになった。

シバイヌは15日にレイヤー2「Shibarium」の実装計画を発表したばかり。SHIBの需要に影響を及ぼした可能性がある。

WhaleStatsのデータによると、SHIBはイーサリアムネットワーク上の富裕層の保有量の点で3番目にランクする資産となっている。トップ100のイーサリアムクジラは、総額770億円相当のSHIBトークンを保持している状況だ。

今後実装予定のレイヤー2「Shibarium」の設立目的は、メタバース(仮想空間)とブロックチェーンゲームアプリの展開を視野に入れたもの。L2の利用量が増加すると、SHIBトークンがバーン(焼却)される仕組みが組み込まれる。バーンレートは未定だが、供給量の減少によりSHIBトークン価格に上昇圧力がかかると見込まれる。

レイヤー2とは、「2層目」のブロックチェーンのこと。イーサリアム上に全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引の一部をオフチェーンやサイドチェーンで処理することでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待する。

Shibariumは、SHIBエコシステム専用のレイヤー2だがネイティブトークンはBONEとなる。検証者(バリデーター)は100に制限されており、ネイティブトークンBONEを10,000 BONE保有する必要がある。手数料はBONEで支払われ、バリデーター報酬はBONEが付与される。

コンセンサスメカニズムに「委任型プルーフオブステーク(dPOS)」を採用、BONE保有者はステーキングを介してバリデーターに委任し、報酬の分配を受けることもできる。

Shibariumは分散型取引所Shibaswapを統合しており、ShibaswapでSHIBやBONEのマーケットメイクを行う(流動性提供)と、報酬としてTREATを受け取る。TREATはまた、Shibariumのバリデーター報酬としても配布される。

BONEはまた、シバイヌコミュニティが管理する分散型自律組織「Doggy DAO」で、改善提案に対して投票する際に使用される。BONEは今後、Shibariumのガバナンストークンとしても使用され、BONE保有者はレイヤー2ネットワークの開発と運営に関する重要な意思決定に参加可能になる。

関連:シバイヌ(SHIB)トークンとは 国内取引所上場のミームトークンを解説

シバイヌ(SHIB)とは

シバイヌ(SHIB)は自律分散型の暗号資産に焦点を当てたコミュニティ主導型のプロジェクト。シバイヌ(SHIB)トークンは、日本の柴犬をモチーフとして設計されたドージコイン(DOGE)のオマージュとして2020年7月に発行された。

2021年5月には、総供給量の半数がイーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏のウォレットアドレスに送信された。同氏はその内の90%をバーン(焼却)し、10%の6,000万ドル(66億円)を慈善団体に寄付したことで、結果的にシバイヌトークンの知名度が向上することになった。

SHIBトークンは2022年11月30日、株式会社リミックスポイント傘下の国内仮想通貨取引所ビットポイント(BITPoint)に上場した。SHIBのトークン価格は過去30日で27.4%上昇、時価総額は8,300億円で仮想通貨市場で15位となっている。

関連:日本初!「SHIB(シバイヌ)」取扱い開始のお知らせ

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