CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン反発、金融不安が追い風に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比344ドル(1.02%)安、ナスダック指数は102ポイント(0.8%)安で取引を終えた。

関連:ファースト・リパブリック暴落、マイクロソフトは好決算で大幅高|26日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比3.55%高の28,381ドルに。

BTC/USD日足

一時27,000ドルを割り込んだが、その後反発した。

米地銀ファースト・リパブリック銀行の株価暴落で金融不安が台頭し、ビットコインや金(ゴールド)が買われたことが要因の一つと見られる。

ファースト・リパブリック銀行は24日、第1四半期に市場予想を大きく上回る1000億ドル規模の預金残高が引き出され、バランスシートの再構築を模索していることを明らかにした。銀行不信が残る中、市場が金融システムに対して懐疑的であり依然として強い不確実性に晒されていることを示している。

昨今の金融不安局面では、昨年まで正の相関にあった米株指数とビットコインが逆相関する傾向にある。3月初旬には、シリコンバレー銀行やシグネチャー銀行の相次ぐ破綻などに伴い、金やBTCといったオルタナティブ資産への資金退避需要が急速に高まり、価格が大きく上昇した。

一方、分散型金融のUniSwapの取引高は急増し、アクティブユーザー数は72,000人/日と21年5月以来の水準に達した。

ミームコインのPepe the Frog(PEPE)が、3日間で21,000%高騰したことが背景にあるものと見られる。

UniSwap13日には、外出先からでもPolygonやArbitrum、OptimismといったL2でシームレスにスワップ可能な「Uniswap モバイルウォレット」のローンチを発表している。

また、FRB(米連邦準備制度)の金融引き締めについて、5月3日発表予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)における25bpsの利上げで最終盤に近づくとの見方が有力だ。

4月11日に掲載されたIMF(国際通貨基金)エコノミストのベースライン予測によれば、2023年の世界の経済成長率は2023年の3.4%から2.8%まで鈍化すると予測。金融セクターの信用不安が拡大した場合、世界経済の成長率は約2.5%に低下し、先進国の経済成長率は1%を下回るとした。

IMF

ベースライン予測は、現時点での政策や経済の状況を前提に将来の経済成長やインフレ率、失業率などの予測値を示すものであり、各国の政策や外部要因によって変化する可能性が高いことには留意する必要がある。

FRBが判断基準とするインフレ(物価高)については、次のように分析した。

(穀物や天然ガスなど)一次産品価格の下落を背景に、世界の総合インフレ率は2022年の8.7%から2023年は7.0%に鈍化する見込みであるが、コアインフレ率はもっと遅いペースで鈍化するだろう。大半の場合、インフレが目標水準(2.0%)に戻るのは2025年以降となる見込み。

企業業績の悪化など景気後退リスクが鮮明になればなるほど金融引き締め政策の長期継続は難しくなり、利上げ停止や利下げ開始といったピボット(政策転換)の公算が高まることになるが、FRBは現時点でその兆候を見せていない。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア