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ファースト・リパブリック暴落、マイクロソフトは好決算で大幅高|26日金融短観

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4/26(水)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:33,530ドル -1%
  • ナスダック:11,799ドル -1.9%
  • 日経平均:28,620円 +0.09%
  • 米ドル/円:133.7 -0.1%
  • 米ドル指数:101.8 +0.5%
  • 米国債10年:年利回り3.4 -3.2%
  • 金先物:2,007ドル +0.4%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:28,185ドル +2.8%
  • イーサリアム:1,865ドル +1.8%

本日のNYダウは−344ドルと大幅安。ナスダックは−238ドルで取引を終えた。米地銀のファースト・リパブリックの暴落(-49.3%)が市場全体に影響を及ぼした模様だ。

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ファースト・リパブリック

ファースト・リパブリック(全米14位の中堅行)は前日に決算発表を行った。3月末時点の預金が昨年末から4割減少したことなどを受けて、銀行の信用リスクへの懸念が再燃。背景には、3月10日に米シリコンバレーバンクが破綻したことがあり、多くの顧客は一部の中小行からJPモルガンなどの大手行に預金を移していた。

出典:Tradingview

ファースト・リパブリックはまた、保有する500億-1,000億ドル相当の長期証券などの資産売却を模索しているという。なお、格付け会社のムーディーズは前日に、ファースト・リパブリックの格付けを3段階引き下げた他、コメリカやウエスタン・アライアンス・バンコープ、USバンコープといった銀行も格下げした。

4月の米消費者信頼感指数

昨夜発表の4月の米消費者信頼感指数は、101.3と、3月改定値104から低下。予想の104を下回り、2022年7月以来の低水準となった。

また、期待指数は3月の74から68.1に低下し、近い将来に景気後退に陥るとの見通しを高めた。期待指数が80を下回ると、景気後退(リセッション)リスクが高まっている状況が示唆される。

なお、この先1年間の期待インフレ率は6.2%と、3月の6.3%から低下してきた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が来週の会合(5月4日)で0.25ポイントの利上げを実施する観測は依然高いが、1年にわたる積極的な金融引き締めを受けて経済失速という副作用は浮き彫りになりつつあるようだ。

出典:CME

今週以降の経済指標

  • 4月27日21時30分(木):米1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)・コアPCE
  • 4月28日21時30分(金):米3月個人消費支出/PCEデフレーター
  • 5月1日23時00分(月):米4月ISM製造業景況指数
  • 5月4日3時00分(木):米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表

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米国株

本日引け後に決算発表を実施したマイクロソフト(+7.9%)とアルファベット(+1.4%)は好業績を好感され、時間外取引でプラスに転じて大幅上昇となった。

米IT・テック株の個別銘柄の前日比:NVIDIA-2.9%、c3.ai-0.9%、テスラ-1.1%、マイクロソフト-2.2%、アルファベット-2%、アマゾン-3.4%、アップル-0.9%、メタ-2.4%。

マイクロソフト決算

マイクロソフトの決算(1-3月)は、売上高が7%増の529億ドル、1株当たり利益は2.45ドルと、前年同期比10%増として市場予想を上回った。

具体的には、クラウドサービス「アジュール」と業務用ソフト「オフィス」の売上高が堅調だったこと。また、OpenAIとの提携や、ChatGPT搭載のBingのリリースなどの盛り上がりも投資家が好感している一因のようだ。

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アルファベット決算

米グーグルの持ち株会社アルファベットも1Q決算において売上高と利益が予想を上回った。売上高は697億9,000万ドルで、市場予想の689億5,000万ドルだった。1株当たり利益は1.17ドルで、市場予想の1.07ドルを上回った。

売上高の伸びについてはクラウド事業の売上高が74億ドルを超えており28%増加した。一方、アマゾンAWSと前述のマイクロソフトのアジュールには未だ大きく後れを取っている状況も指摘されている。

なお、アルファベットは700億ドルの自社株買いも発表した。

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4月26日の午後にはメタが、4月27日の朝にはシルバーゲート・キャピタルが決算発表を控えている。(現地時間)

仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)

  • コインベース|55.5ドル(+1.4%/-5.9%)
  • マイクロストラテジー|290.9ドル(+1.9%/+0.0%)
  • マラソン・デジタル・ホールディングス|8.9ドル(+1.1%/+0.6%)

本日の仮想通貨関連株はビットコイン(BTC)の反発に連れ高。

コインベースについては、昨日「仮想通貨業界に関する規制の明確化を求めるペティション(署名文書)」への回答を求める目的で、SEC(米証券取引委員会)を相手に限定的な提訴を連邦裁判所で行ったことを発表したことが好感されたようだ。

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