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マイクロソフトAzure、「スペース&タイム」のブロックチェーンデータ利用可能に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

企業向けブロックチェーンデータを提供

Web3のデータウェアハウス企業Space and Time(スペース&タイム)は20日、マイクロソフトのクラウドコンピューティングサービスAzure Marketplaceでブロックチェーンデータを利用可能にしたと発表した。

スペース&タイムの共同創業者でCEOのネイト・ホリデイ氏は、次のように述べている。

マイクロソフトと提携して、Azureで企業向けにブロックチェーンデータをアクセス可能にし、Web2企業がスマートコントラクトにアクセスできるようにする。

当社は、ブロックチェーン技術を使って、Web2企業がビジネスを自動化できるようにする動きを続けていく。

様々な企業が、ブロックチェーンデータをそのアプリケーションやビジネスに統合できるようにする機能を提供していくことを強調した形だ。

今回、スペース&タイムのデータがAzureで利用できるようになったことで、Azureのユーザーは、ブロックチェーンデータへのアクセス、管理、分析を容易に実行できるようになった。

なお、マイクロソフトのAzure Marketplaceとは、マイクロソフト社が提供している企業向けプラットフォーム。ユーザーは、独自で開発したアプリやソフトウェアのライセンス、コンサルティングサービスなどをマーケットプレイスに掲載し、販売することができる。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

スペース&タイムとは

スペース&タイムは、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)、アバランチ(MATIC)、ファントム(FTM)など複数ブロックチェーンのスマートコントラクトに対応した分散型データを提供する企業だ。

2022年には、マイクロソフトのベンチャーキャピタル「M12」が主導する投資ラウンドで約28億円を調達している。

関連マイクロソフトやポリゴン、Web3データ関連企業に28億円出資

これまでも、Web2企業がWeb3・dApps開発に参入しやすいように、「Proof of SQL」という高速なデータ生成技術を開発してきた。このプロトコルは、分散型金融(DeFi)やGameFiなどWeb3のさまざまな分野に適用できるとされる。

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

▶️仮想通貨用語集

SQLは一般的にデータベースの定義や操作を行うプログラミング言語のことだ。スペース&タイムが提供する技術を利用すると、ユーザーはブロックチェーンのデータ上でSQLクエリを実行することができる。

また、スペース&タイムは、オンチェーンデータとオフチェーンデータを単一のプラットフォームに統合することで、企業が大規模なデータ分析を行ったり、迅速な取引を行ったりすることを可能にすることも目的としている。

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