CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨氷河期を経て「クジラ」のビットコイン保有量が急増、計4兆円相当に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「クジラ」のビットコイン保有量が劇的に増加
仮想通貨調査企業Diar調査で、先日までの弱気相場でクジラの保有量が急増していたことが分かった。取引所の BTC保有の割合にも変化が見られ、昨今の価格上昇にも影響していると結論付けている。

「クジラ」のビットコイン保有量が高騰

ブロックチェーン情報機関Diarの最新研究 によると、「クジラ」と呼ばれる大口投資家のビットコイン保有量が、昨年の秋頃から今年の年頭にかけての弱気相場「仮想通貨の冬」の間に、急激に増加していることが判明した。

現在のビットコイン価格は昨年8月ごろの反騰期の価格帯に相当するが、それから9ヶ月足らずの間に、1,000〜10,000BTCを保有するアドレスの数が急上昇。それらのビットコイン保有量を合計すると、45万BTCに及ぶという。

ポジションを合計すると、ビットコイン流通量の26%以上を占める360億ドル(4兆円)相当が、これらの大口保有者により保持されていることになる。

出典:Diar

昨年8月時点では、このような大口アドレスが占める割合は、流通量の20%に満たなかったが、昨年12月ビットコインが底値(約3200ドル範囲)をつけると、大口保有アドレス数の急激な増加が見られ、ビットコインに対する大規模な蓄積(アキュムレーション)が起こっている。

その後6ヶ月という短い期間で、これら大口アドレスに蓄積されたビットコインは120万(BTC数)を超える増加となり、すべてのアドレスグループの中で最大の伸びを示している。下図が示すように、機関投資家による1000〜1万BTCの蓄積が大幅に増加している。

出典:Diar

ただしDiarは、昨年12月に行われた米大手取引所のCoinbaseのコールドストーレージの大規模な再編成に伴い、「クジラ」レベルの大口アドレス数およびビットコイン保有量に大きな影響を与えた可能性もあるとして、その数字はこの分析から除外している。

また、Diarは昨年9月の調査で、42%のビットコインの大口投資家は、2017年末の仮想通貨相場のピークにおいても、ビットコインの売却を行わず、保有を継続していたと指摘しており、このグループがビットコインを「HODL」するとともに、さらに蓄積に励む姿が浮かび上がってくるようだ。

さらに、一般投資家、大口投資家・カストディ、取引所のビットコイン保有の割合にも変化が見られると、Diarは指摘している。

出典:Diar

一般投資家の割合に変化は見られないが、大口投資家・カストディグループの割合が増す一方、取引所の保有量は減少し、2018年初頭以降、30万ビットコインが取引所より移動しており、21%だった総流通量に占める割合は16%に低下している。

Diarは、これらのオンチェーンのデータからは、取引所の占める流通供給量の低下が、ビットコイン取引高の上昇と合間って、昨今のビットコイン価格の急上昇にもつながっているのではないかと結論づけている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。
13:00
米資産運用大手Vanguard、ビットコインETFに前向きな新CEO就任へ
バンガードは、ブラックロックでIBITの立ち上げを主導したラムジ氏を新CEOに指名。ビットコインETFに対する同社の姿勢が変化する可能性が注目される。
11:10
米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有
米ヘッジファンド大手のミレニアム・マネジメントが第1四半期の時点で、20億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETFを保有していたことが確認された。他の複数のヘッジファンドも投資していたことがわかった。
10:45
「FTXの返済が仮想通貨相場の上昇につながる可能性」K33
FTXの顧客への返済は、仮想通貨相場の強気要因になる可能性があるとK33リサーチは分析。その根拠や影響を書いたレポートを公開している。
10:10
NFTカードゲーム「Cross the Ages」350万ドル調達 アニモカら出資
Web3ゲーム「Cross the Ages」はアニモカブランズ主導で約5.4億円を資金調達した。同時にCTAトークンを様々な仮想通貨取引所へ上場させている。
08:15
株式取引アプリのロビンフッド、欧州でSolanaステーキング提供開始
仮想通貨ソラナのステーキングはロビンフッドが提供する最初のステーキング商品だ。ローンチ時に提供するステーキング年利は5%前後となる。
07:20
ソラナのSuperteam、日本で発足
仮想通貨ソラナの技術の日本での普及を推進するSuperteam Japanが発足。今後の活動内容が明らかになった。
06:30
エルサルバドル政府、過去3年間で48億円相当のビットコインを採掘
エルサルバドル政府は2021年以来、火山の地熱エネルギーを活用した300台のプロセッサを導入し環境に優しい方法で仮想通貨ビットコインの採掘を進めてきた。
06:05
ビットコイン66000ドル台まで反発、米CPI結果受け利下げ期待高まる
主要株価指数だけでなく、コインベースやマイクロストラテジーなどの仮想通貨関連株銘柄もCPI結果に反応し大きく反発した。
05/15 水曜日
18:00
仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア