グリーンサトシトークン(GST)とは
グリーンサトシトークン(GST)は、運動して報酬を得ることができるWeb3ライフスタイルアプリ「STEPN」におけるゲームトークン。STEPNは2021年12月にローンチされ、現在GSTはソラナ、BNBチェーン、イーサリアムの3つのエコシステムに流通している。
STEPNでは複数のプロダクトで使用されるGMTというトークンも使われているが、両者の役割は区別されており、GSTはSTEPNでのみ使われるユーティリティトークン。具体的には、運動の報酬やスニーカーのレベルアップなどで使用されている。
価格
- 現在価格(2025年1月21日時点):0.013ドル(約2.02円)
- 年初来高値(2025年1月):0.018ドル(約2.8円)
- 年初来騰落率(YTD):-20.60%
- 過去最高値(2022年4月):8.29ドル(約1,290円)
価格動向
22年4月:ビットコイン反発も市場は懐疑的か、アナリストは「ドル指数」推移も注視
22年7月:「STEPN」のDEX、ソラナ上で利用者数1位に
時価総額|関連銘柄
グリーンサトシトークン(GST)の時価総額は2025年1月時点で約1,490億ドル、「ゲーム」セクターの中では117位に位置する(ソラナ版)。同セクターで1位のイミュータブル(IMX)の時価総額は約20億ドル。以降は、GALA:約13.6億ドル、ザ・サンドボックス(SAND):約13.5億ドルが追従する。
主な出来事
- 2022年4月:バイナンスVC部門、運動で稼ぐNFTゲーム「STEPN」に戦略的投資へ
- 2022年6月:STEPN×アシックスコラボの反響と新たな可能性
- 2022年7月:「STEPN」のDEX、ソラナ上で利用者数1位に
- 2024年4月:STEPNとアディダス提携、NFTスニーカーリリースへ
エコシステム支援組織
FSL(Find Satoshi Lab):STEPNを開発・運営する企業。Web2とWeb3の架け橋になることをミッションに、Jerry Huang氏とYawn Rong氏によって2021年に創設された。STEPNの続編である「STEPN GO」、Web3ゲーム「Gas Hero」やNFT電子市場「MOOAR」も開発している。
出資している主なVC
- 資金調達総額:約920万ドル
- 大規模な投資ラウンド:(2022年1月、シードラウンドで500万ドル調達)
- リードインベスター: Sequoia Capital、Folius Ventures
- フォロー投資家:Solana Capital、6th Man Ventures、DeFi Allianceなど
GSTの将来性
ロードマップ
GSTはSTEPNで使われているため、将来性はSTEPNの発展に大きく依存する。FSLは続編の「STEPN GO」を提供しているが、今後もSTEPNを使用できるようにすると述べており、両者はエコシステム内で補完関係にあるとしている。
実際にSTEPNの開発は続いており、FSLの開発状況の報告では、2024年12月にポリゴン上のレルムのローンチを発表したと説明。イーサリアムから移行し、手数料を引き下げるなどしてユーザー体験を向上させていくとしている。
今後について、イベントやパートナーシップを継続していくとも述べており、新しい機能の追加と合わせて注目が集まりそうだ。
期待される今後の動向
アシックスやアディダスとのコラボをきっかけにして、仮想通貨に全く馴染みがなかった層に認知が拡大し、ひいてはプロのアスリートがWeb3へ参入し始める可能性があるとの見方も過去には上がった。利用者の裾野が拡大してユーザー数が増加すれば、GSTの価格にプラスに働く可能性が高まる。
投資リスク、懸念材料
投資する際に注意する点は、GSTの供給量には上限がないこと。GSTなどの資産の価格は、需要と供給のバランスによって決まるため、新規供給量が限定されている、または減少する場合、価格に上昇圧力が働きやすくなる。
一方、単純に供給量が増加し続けるだけでなく、STEPN内でバーンされる仕組みを導入。また、STEPNの使用を招待制にして、報酬としてのGSTの発行を抑制する仕組みもある。
注意すべきもう1つの点は、日本の交換業者に上場していないこと。GSTを入手するには、金融庁の規制下にない分散型取引所(DEX)を利用する必要がある。