グリーンサトシトークン(GST)の概要
GST(Green Satoshi Token:グリーンサトシトークン)は、STEPN(ステップン)プラットフォームで使用されるユーティリティトークンだ。
STEPNは、「運動して稼ぐ(Move to Earn)」をテーマに、ソーシャルネットワークと金融を組み合わせた「SocialFi」と、ゲームと金融を組み合わせた「GameFi」の要素を取り入れたアプリだ。
STEPNでは、ウォーキングやランニングの報酬として付与されるゲームトークンのGST(グリーンサトシトークン)とガバナンストークンのGMT(グリーンメタバーストークン)という2種類のトークンが使用される。
STEPNは、健康的な生活習慣と共に、ユーザーにWeb3.0という概念を紹介しつつ、「カーボンニュートラルな社会に貢献する」という3つの目標をミッションに掲げている。
ユーザーはSTEPNのアプリを利用すれば、ウォーキングやランニングをすることでGSTトークンを得ることができる。現在、アプリを利用するにはデジタルスニーカー(NFTスニーカー)を購入する必要がある。
GST(グリーンサトシトークン)
NFTスニーカーを購入することで、ユーザーはSTEPNをプレイすることができ、その結果、GST(Green Satoshi Token:グリーンサトシトークン)と呼ばれるゲーム内トークン(ユーティリティトークン)を獲得することができる。
トレーダーは獲得した報酬としてのGSTをSOL(ソラナ)やUSDC(USDコイン)に交換することが可能。ユーザーのGST収益は、スワップ機能を搭載したアプリ内ウォレットに収納される。
また、GSTを使ってスニーカーをレベルアップしたり、新しいスニーカーをミント(生成)したりすることも可能だ。プレイヤーはミントしたNFTスニーカーをアプリ内のマーケットプレイスで販売または貸し出す(リース)ことができる。
今後は、NFTスニーカーを所有していないユーザーでも、他のユーザーからリースして「運動して稼ぐ(Move to Earn)」ことができるようになる予定だ。
GMTについてはこちらを参照してください。
ソラナへの投資におすすめの取引所
GSTの買い方・購入手順
本ガイドでは、DOOARを利用してソラナ(SOL)を使ったGMTの購入方法について説明します。
DOOARは、STEPNのゲーム内報酬である暗号資産GSTおよびGMTを取り扱うために特化した分散型取引所(DEX)です。2024年4月9日時点で、ソラナ・ブロックチェーンだけでなく、イーサリアム(ETH)、BNBチェーン(BNB)など、マルチチェーンで展開しています。
[caption id="attachment_522742" align="aligncenter" width="1246"] 出典:DOOAR[/caption]特に、DOOARのソラナ版では「SOL/USDC」、「GSD/USDC」、「GMT/USDC」といった流動性プールを提供しており、他のブロックチェーンと比較して仮想通貨の総残高(TVL)が最も大きい。そのため、SOLからGMTへの交換を最も効率的に行うことができます。
[caption id="attachment_522743" align="aligncenter" width="628"] 出典:DOOAR[/caption]Phantomウォレットを用意
Phantomは人気のある仮想通貨ウォレットで、ユーザーはソラナネットワーク等の資産を管理したり、分散型アプリケーション(dApps)とやり取りできます。
Phantomウォレットのセットアップは、メールアドレスを作成するのと同じくらい簡単です。
[caption id="attachment_522744" align="aligncenter" width="265"] 出典:Phantom[/caption]1. Phantom Wallet アプリをダウンロードする
PhantomはiOSおよびAndroidデバイスで利用可能なモバイルアプリを提供しています。デバイスのアプリストアにてPhantomを検索し、アプリをダウンロードしてください。アプリをダウンロード後、直ちにセットアップを開始できます。
2. 新規ウォレットの作成
Phantomウォレットアプリケーションを開き、「新しいウォレットを作成」を選択してください。ウォレットにより生成される秘密のリカバリーフレーズを記録し、安全な場所に保管してください。このフレーズは、将来パスワードを忘れたり、ウォレットへのアクセスが困難になった際に、資産へのアクセスを回復するために必要となります。
リカバリーフレーズを記録した後、デバイスでのウォレットアクセスにログインする際はFACE IDを使用できますが、パスワードを設定することもできます。
3. ウォレットへの資金の追加
Phantomウォレットの利用を開始するには、まずソラナ(SOL)をウォレットに追加する必要があります。SOLはSBI VCトレードやGMOコインなどの国内仮想通貨取引所で購入し、その後、Phantomウォレットのアドレスに送金することが可能です。
ウォレットアドレスを確認するには、Phantomウォレットインターフェース上でウォレット名または「受信」ボタンをクリックしてください。表示されるアドレスを使用して、SOLや他のトークンをソラナブロックチェーン上で受け取ることができます。
[caption id="attachment_522738" align="aligncenter" width="265"] 出典:Phantom[/caption]自分のウォレットアドレスを見つけるには、Phantomウォレットのインターフェイスで自分のウォレット名か「受信」ボタンをクリックします。自身のPhantomウォレットのアドレスが表示され、SOLや他のトークンを受け取るために使用することができます。
4. DOOARへの接続・スワップの実行
SOLをウォレットに保有していれば、ソラナ・ブロックチェーン上のDOOARとのやり取りが可能となります。Phantomウォレットのウェブアイコンをタップし、検索機能を使用してDOOARにアクセスしてください。
[caption id="attachment_522739" align="aligncenter" width="265"] 出典:Phantom[/caption]DOOARに接続し、「ソラナ」ネットワークを選択後、SOLと交換したいトークンリストから「GST」を選択します。レートを確認し、ウォレットに十分なSOL残高がある場合、スワップ(交換)を実行できます。
これらのステップに従うことで、Phantomウォレットを使用してソラナ・ブロックチェーン上でGMTを管理することができます。
ソラナへの投資におすすめの取引所
5. ウォレットのセキュリティ強化
- 秘密のリカバリーフレーズは、安全な場所にオフラインで保管してください。不正アクセスを避けるため、デジタルメディアに保存しないことをお勧めします。
- 重要な資産を保管する際は、ハードウェアウォレットの使用など、追加のセキュリティ対策を講じることを検討してください。
また、フィッシング詐欺やその他の詐欺には十分注意し、秘密のリカバリーフレーズを他人に教えたり、怪しいウェブサイトに入力しないでください。
SBI VCトレードからソラナを送付する
[caption id="attachment_522737" align="aligncenter" width="265"] 出典:SBI VCトレード[/caption]- ログイン: SBI VCトレードのアプリにログインします。
- 資産管理へ移動: 画面右下のメニューから「資産/入出金」を選択します。
- 暗号資産の選択: 送付したい暗号資産の銘柄を選びます。ここではSOLを選択してください。
- 送付手続き: 「SOLを送る」をタップします。
- 送信先情報の入力: 送信先のウォレットアドレスと送りたい数量を正確に入力します。
- 送付確認: 入力情報を確認し、「SOLを送る」を押します。
- 二要素認証: SMS通知で届く2要素認証コードを入力し、「送る」をタップします。
- 出庫予約の確認: 出庫予約確認メールがメインのメールアドレスに送信されます。メール内のURLを30分以内にクリックして、出庫予約を完了させてください。URLをクリックしないと、出庫予約は完了しませんので注意が必要です。
- 出庫予約完了: メール内のURLをクリックすると、出庫予約が完了します。
スマートフォン(アプリを使用)
SBI VCトレードで、ウォレットアドレスを登録する
出庫手続きを進める際は、事前に送付先となる、自身のPhantomウォレットのソラナアドレスを登録しておく必要があります。
[caption id="attachment_522745" align="aligncenter" width="265"] 出典:SBI VCトレード[/caption]- ログイン: まず、アプリにログインします。
- 総資産・入出金: メニューから「総資産・入出金」を選択します。
- 暗号資産の選択: 送りたい暗号資産の銘柄を選択します。今回はソラナ(SOL)に合わせて選択してください。
- 送付操作: 左下の「SOLを送る」(対象の暗号資産に応じて変わります)を押下します。
- アドレス登録: 「アドレスを登録する」をタップし、以下の項目を入力します。
・宛先ラベル: 分かりやすいラベル名。任意で設定可能。
・ウォレットアドレス: 直接入力、QRコードの読み取り、またはPhantom上のコピーボタンから、アドレスを入力。 ・受取人情報: 「ご本人様」または「ご本人様以外」を選択し、必要な情報(氏名、場合によっては住所も)を入力。
・受取先: 「暗号資産交換業者等」または「その他」を選択し、必要に応じて詳細を入力。
・移転の目的: プルダウンから目的を選択。該当しない場合は「その他」を選択し、詳細をフリー入力。 - 登録確認: 「登録する」を押し、SMSで通知される2要素認証コードを入力します。
- 登録完了: 出庫アドレスの登録が完了します。
スマートフォン(アプリ)での出庫アドレスの登録方法
- 出庫手続きを進める際は、セキュリティ確保のため、出庫予約時に確認メールが送信されます。このメール内のURLをクリックすることで、出庫予約が確定します。
- 出庫アドレスが正しいことを再確認してください。誤ったアドレスへの出庫や、異なる暗号資産を指定しての出庫を行うと、資産を失う恐れがあります。一度失われた資産の返還はできませんので、十分にご注意ください。
- 異なる暗号資産を出庫したり、誤ったアドレスや異なるネットワークに送付した場合、資産の喪失リスクがあり、一度送付された暗号資産は返還できないことが多いです。このため、出庫操作を行う際は細心の注意を払い、もし不明点があれば事前にカスタマーサポートに問い合わせることが推奨されます。
出庫時の確認事項
これらの手順に従って、SBI VCトレードからソラナを安全に他のウォレットへ送付することができます。操作中に不明点があれば、SBI VCトレードのサポートセンターにお問い合わせください。
GST投資時の注意点
供給量の上限
続いて、GSTに投資する際の注意点について解説します。まず1つ目はGSTの供給量に上限がないことです。
GSTなどの資産の価格は、需要と供給のバランスによって決まるため、新規供給量が限定されている(または減少する)場合、価格に上昇圧力が働きやすくなります。特にビットコイン(BTC)は、発行数量が事前にプログラムで決められていることが、投資資産としての魅力を高めています。
一方、これまで述べてきたように、GSTはSTEPNを楽しむ際に様々な場面でバーンされます。バーンは、仮想通貨が焼却して市場に流通しないようにする機能です。つまり、循環供給量が減る仕組みが導入されているということです。
また、現在STEPNを始めるには、アクティベーションコードが必要で、招待制になっています。この仕組みは、ユーザーが増えて報酬としてGSTが発行されていくことを抑制しています。
しかも、既存のユーザーはアクティベーションコードを作った場合、それが使用されないと次のアクティベーションコードを作ることができません。また、アクティベーションコードの発行には10のエネルギー消費が必要です。
現在はこのようにしてGSTの供給量を抑制する仕組みが導入されています。
日本で未上場
注意点の2つ目は、現時点で国内の交換業者がGSTを取り扱っていないことです。日本の交換業者で購入できないため、GSTを入手するためにはDEXを使う必要があります。
日本で仮想通貨取引サービスを提供する企業は金融庁に登録しなくてはいけません。これらの企業は「中央集権型取引所(CEX)」であり、金融庁の規制の下に置かれ、コンプライアンス(法令遵守)や保険制度、サポートの充実まで幅広い要件を満たしています。
一方、DEXはルール・法整備が追いついておらず、自己責任で使用しなくてはなりません。他にも「ハッキングやバグによる資産喪失の可能性」や「流動性・スケーラビリティの低さ」といったリスクもあります。GSTを購入する際はこういったリスクが伴うことを覚えておいてください。
もちろんDEXには、CEXの破綻リスクを回避できたり、本人確認不要で利用できたりするというメリットもあるので、利用する際は総合的な判断を行いましょう。
まとめ
GSTはDOOARで取引されたり、流動性プールに預けて報酬を得たりすることもできますが、主に利用されているのはSTEPNです。そのため、GSTを購入する場合は、STEPNの動向や発展を注視しましょう。
また、上述した注意点以外も、GSTを購入する際は「少額から購入し始めること」や「余剰資金で購入すること」といった投資の一般的な注意事項も考慮してください。