Leoトークン(LEO)の概要
LEOは、海外仮想通貨取引所のBitfinexが2019年5月のIEO(Initial Exchange Offering)で販売したトークンだ。
発行元は、イギリスのヴァージン諸島を拠点とするUnus Sed Leo Limitedで、iFinex社が運営する。LEOトークンの正式名称は「UNUS SED LEO」で、発行上限枚数は1億2,900万枚となっている。
LEOトークンはBitfinex取引所のユーティリティトークンとして機能し、Bitfinex等で提供される様々な商品や、手数料の割引などに利用が可能。
また、iFinex社を含めた全関連企業の前月における収益(一部を除く)の、最低27%相当のLeoトークンをグループで買い戻し、毎月バーン(焼却)する仕組みを導入。それに加えて、Bitfinexいわく米国、ポーランド、ポルトガルの当局に凍結されているとする、Crypto Capitalの850億ドル(約950億円)の資金が戻った場合、それも同トークンの買戻しに利用されることが示唆されている。
さらに、Bitfinexのハッキングで盗難されたビットコインの内、返却された数量の最低80%相当のLeoトークンもバーンするとした。
Tetherの裏付け資金流用疑惑
LEOトークンのローンチ後、10億LEOトークンがステーブルコインのTether(テザー)と1対1でイーサリアムおよびEOSブロックチェーン上で販売。初期供給の64%はイーサリアム上で、36%はEOSブロックチェーン上で行われていた。
2019年4月には、仮想通貨界最大のステーブルコインであるTetherの裏付け資金流用疑惑が発覚し、Bitfinexとその運営元であるiFinex社に対し、ニューヨーク州裁判所から業務改善命令が出されている。