はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

取引禁止令を敷くインド政府、仮想通貨に関する「バランスのとれたアプローチ」を検討へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

弁護団が仮想通貨禁止のインド政府に「バランスの取れたアプローチ」呼びかけ
昨年インドの中央銀行が発した仮想通貨の禁止令に対する嘆願書を提出したNishith Desai弁護団がインド政府によって提案書を発表するよう招待されていたことが判明した。同弁護団は、インド政府に対して完全なる禁止ではなく、「バランスの取れた規制」の重要性を示した。

仮想通貨禁止令のインド政府、仮想通貨弁護団を招待

昨年から仮想通貨の取引が全面的に禁止を行なっている、インド中央銀行「インド準備銀行(RBI)」に新たな動きがあった。

世界的に見ても、中国と並び急成長しているエマージング市場であるインドにおいて、『仮想通貨の禁止』は大きな可能性を秘めるブロックチェーン技術や同国における仮想通貨事業の発展を妨げるものとなっているとの指摘もあり、仮想通貨市場からみても、購買力の平均単価がGDPリストでは日本を凌ぐ3位に位置するインド市場から仮想通貨の禁止令からの法緩和は、新たに13億人の人口を誇る大国が、仮想通貨に触れるチャンスとなる事を意味する重要な動きとなる。

しかし、ここにきてインド政府内からは仮想通貨に対する規制緩和に向けたある程度の積極性が見られ始めている。

その一つとしてインド政府は、『仮想通貨規制のフレームワーク』といった仮想通貨禁止令に対する嘆願書を提出したNishith Desai弁護団にプレゼンテーションを依頼、1月初旬に政府側が弁護団を招待したことがわかった。

このNishith Desai弁護団は、インド準備銀行(RBI)が金融機関に対して発令した「仮想通貨取引禁止措置」に対する最高裁判所への嘆願書において、「Internet and Mobile Association on India」(IAMAI)を代表する団体として知られている。

提案書の中には、禁止令の回避、バランスの取れた法的アプローチ、ライセンスオプション、産業に対する自己規制、などが含まれており、提案書を作成した3人の一人である弁護士のJaideep Reddy氏はよれば『政府は公的な提案や意見に耳を傾ける法的義務はない』としたうえで次のように語っている。

我々の提案書は財務省の目に留まり、政府からの招待を受けることができた。プレゼンテーションは提案書に基づいた形で行われ、政府側は関心を持って我々の話を聞いてくれた。

提案書の中には仮想通貨の取引に対して『禁止ではなく規制』というバランスの取れたアプローチを強調しおり、次のような言葉も残している。

歴史を振り返れば、ブロックチェーン技術は禁止するものではなく、規制するべきものであることだと教えている。

禁止することは非生産的であり、法の不完全性が生じる可能性もあるからだ。

この言葉を支持する形で、国際的コンセンサスに基づく、平衡の取れた仮想通貨規制を設けることでブロックチェーン技術がもたらす様々な益を享受し、またリスクを最小限に抑えることが出来る、と述べられている。

仮想通貨に対してのライセンス導入に関しても、仮想通貨関連のビジネスを行なう上で重要だと提案書は主張。

弁護団の一人であるReddy氏は、

既存の法律の下で行政規制を組み立てれば、マネーロンダリングを防止し、規制することは可能である。

と述べている。

提案書の中にはそのほかに、仮想通貨の種類の仕分け、自己規制に関してなど、様々な提案が述べられている。インド政府がこれらの提案に耳を傾け、どのような反応を示すかにより、インドの禁止令が解除され、仮想通貨の取引が自由に行えることが可能なのか、注目すべきだろう。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPostの関連記事

インド政府高官「仮想通貨は全面的に禁止すべきではない」|規制の緩和と明確化に向けた新展開
仮想通貨へ厳格なスタンスを取っているインドで行われた委員会の会議で「仮想通貨は全面的に禁止すべきではない」という合意が得られている事が匿名の政府高官の話から明らかに。
「現在の法制度でビットコインを通貨と認めることは出来ない」インド中央銀行が宣誓書で言明
9月12日にインド準備銀行(RBI)が同国の最高裁判所に提出した宣誓書で、ビットコインを初めとする仮想通貨に対し「仮想通貨は法の定める《インド通貨》の定義を満たしていない」とする立場を明らかにした。同国では、他にインド証券取引委員会(SEBI)が仮想通貨関連立法に向けた動きを取っている模様だ。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧