日本版「マグニフィセント7(壮大な7銘柄)」
日経平均株価が34年ぶりにバブル後の最高値をつける中、大手投資銀行ゴールドマン・サックスが日本の株式市場を代表する「セブン・サムライ(七人の侍)」を選定したことが報じられた。日本の株式市場への高い期待感がうかがえる。
七人の侍とは、米国の7つの代表的銘柄「マグニフィセント7(壮大な7銘柄)」の日本版にあたる。ChatGPTなど世界的なAI(人工知能)需要の急拡大を受け、半導体関連銘柄が複数選定されており、SCREENホールディングス、アドバンテスト、ディスコ、東京エレクトロン、トヨタ、SUBARU、三菱商事の7社の株式から構成される。
銘柄の選定に関しては暫定的だが、報道によると、採用には、流動性の高いことや、2020年以降営業赤字や最終赤字に陥っていないこと、年初来と過去12ヶ月の株価パフォーマンスがトップ入りという条件があるという。
また、米国のマグニフィセント7(エヌビディア、グーグル、アップル、アマゾン、フェイスブック、マイクロソフト、テスラ)に入る主な条件には、時価総額の順位や、成長性、キャッシュフローなどの項目があるとされるが、“七人の侍”は、売上増収よりも、利益率とPERの拡大によるものが重要視されているようだ。
PERとは、株価収益率のことで、株価の割高・割安を判断する代表的な株価指標の一つである。一般的に、上場企業のPERは15倍が適正価格とされており、15倍未満の場合は割安、15倍以上の場合は割高だとみなされる。例えば、日本のアドバンテストの場合、PERは37.69倍となっているが、米エヌビディアは約400倍だ。
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