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ビットコインが前日比10%安の暴落、「2017年バブル相場でも高いリスクがあった」と専門家が指摘|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
仮想通貨ビットコインは本日8時頃、支持線を割り込み、約7万円幅急落した。イーサリアムやリップルなどの主要アルトも一時前日比10%安となり、全面安となっている。海外アナリストは、2017年のバブル相場でも急騰・急落を繰り返したと指摘している。

ビットコイン・仮想通貨市況

ビットコインは本日8時頃、91万円付近の支持線を割り込んだことで、約7万円幅急落した。これに伴い、イーサリアムやリップルなども一時前日比10%安となり、先日まで高騰していた仮想通貨市場も全面安となっている。

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BTC価格は、急落時に89.5万円(①)を突き抜け、先月中旬からサポートラインとして機能していた85万円付近(②)で反発している。

RSIで見ると「売られすぎ水準(④)」にはあるが、今回は急落→一時反発からの安値大幅更新であり、下げの勢いが強くダムが決壊するような落ち方をしている場合、闇雲に拾うのは危険が伴うため、下げ止まったかどうかは慎重に判断したい。

なお、米国時間4日1:00(日本時間10:00)にBitMEXのメンテナンスがあり、ポジション解消の動きに合わせて売り仕掛けられた可能性もある。

昨年8月には、BitMEXメンテナンス明けにかけて、ショートの大量ロスカット(及びロング)で一段高を見せるも、短期的に急騰した反動で暴落。乱高下を見せていた。

出典:Bitmex(最高で瞬間7100ドルを記録)

出典:Bitmex(その直後から反落)

ただ、今回の急落はファンダ要因よりも相場のプルバックである可能性が高く、この程度であれば調整の範疇にあることは想定の範囲内であり、先日から海外専門家も指摘していた。もし仮に-20〜30%クラスの大規模調整が入った場合、99万円の直近高値から70〜80万円付近まで暴落する計算になる。

本日8時時点の日足確定直前の下落では、4時間足の雲を割り込むととともに、4月下旬のバイナンスショック以来「25日移動平均線」を下回った(⑤)。調整局面となる可能性が高まったと言える。

今後の展開次第では、やや歪な三尊形状(イメージ:⑥)が意識される可能性もあり、右肩を作りに行った場合はネックライン割れに注意が必要だろう。

続落した場合のターゲットは、フラッシュクラッシュ時に揉んだ80万円付近、7,000ドルである77万円付近(③)となりそうだ。反騰する場合は、戻り売り圧力のある中、89.5万円を抜けられるかどうかが焦点となる。もちろん、ポジティブサプライズが飛び出すようなことがあれば外部要因から再び「景色が急変」する可能性もゼロではない。相場に絶対はないため、臨機応変に立ち回りたい。

海外専門家の見解は

ビットコイン価格はUSD建でも一時83万円台(7700ドル)まで急落した。

アルトコイン相場の時価総額も、1時間で1180億ドルから1110億ドル、およそ7500億円相当低下した。

出典:CoinMarketCap

下落の後押しした要因として、海外アナリストJosh Rager氏が指摘する、8200ドル(88万円)ラインの節目を下回ったことが一因として挙げられる。

同氏は日本時間午前9時頃、今後7824ドル(84.5万円)と7,175ドル(77.5万円)がサポートエリアになると説明。実際、BTC価格は一時的に7,700ドル(83万円)台まで下がっていたが、12:00時点では8,000ドル(86万円)付近まで回復している。

また、ビットコイン価格が再び回復するのかについても見解を述べた。

出来高が多かったことから、短期的な回復が一時的に見られた後、数時間から数日後に再びサポートラインから下値を試すのではないかと予想している。

一方、仮想通貨アナリストのLuke Martin氏は、今回ビットコインがサポートライン下抜けたのは、4月上旬の初動から初の事例だと説明。短期的には、下落が終わるのを待ってから次のスイングトレードでロングを狙いたいと述べた。

このようなチャート分析からも、ボラティリティの高さゆえに手を出しにくい相場の実態が見えるだろう。

ボラタイルな局面で専門家も予想を展開しにくい状況下にあるなか、仮想通貨ファンド運用マネージャーの資格を有するCryptoQuantamental氏は、ビットコイン史上最も高い変動率が見られた日の情報を以下のようにまとめた。

 

2017年のバブル相場は、ひたすら上昇していたと思いがちだが、実際は価格が急落して危機感をもたらす局面も多かった。

図を見ると、歴代で最も高いボラティリティは大半が2017年の後半、特に11月と12月に集中していることが伺える。

そのため現在の「強気相場」に突入している相場において、短期的な価格騰落に一喜一憂は禁物だと言えるだろう。

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