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仮想通貨ビットコインチャートの見方とラインの引き方(基本編)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインチャートの見方とラインの引き方

コロナショックにより、パラダイムシフトが起きてもおかしくない世界情勢の中、これから仮想通貨トレードを初めようと思っている方が増えてくるようになりました。

しかしこれまで投資を行なったことがない方が投資をスタートするというのはとても不安な点が多くあるでしょう。

ここでは、仮想通貨投資の初心者に向けてテクニカル分析の方法の基礎を解説し、最初のトレードの一歩を踏み出せるよう後押しできる内容を一つでもお伝えできればと思っています。

まずは、テクニカル分析の基礎としてチャートの見方、そして相場の変化や節目を視覚的に把握するためのラインの引き方をご紹介していきます。

チャートの見方

まずチャートの見方から簡単に説明したいと思います。 チャートは「ローソク足」と呼ばれる箱型のようなものが連続し並びながら形成されています。

※「ローソク足」を日本ではほとんどの投資家がこれを利用していますが、海外ではラインチャート等別の表示で利用する場合もあります。

ローソク足の基本的な見方は下記の図をご覧ください。

左の図は「陽線」という形です。これは設定した時間軸のローソク足がスタートした価格から、時間軸における取引価格が上昇していた場合が陽線です。設定した時間軸の間に上昇した場合に表示されます。

右の図は「陰線」という形です。

これは先ほどの陽線とは逆の動きで、設定した時間軸の間下落した場合に表示されます。

このように一つの形でたくさんのヒントが得られることからトレーダーはこのローソク足で分析していることが多いため、ローソク足が示しているものを覚えておきましょう。

チャートの見方(ローソク足と移動平均線)

次にチャートを見ながら移動平均線とローソク足について解説します。

上記のチャートはビットコイン円の日足チャートです。

上記のチャートはローソク足と25日単純移動平均線で構成されています。移動平均線は一定期間の価格の平均を1本ラインで表示しています。

つまりこの移動平均線に価格は収斂しやすいとも言えるため、この移動平均線の方向性や移動平均線からどの程度価格が乖離しているのかをトレーダーはチェックしています。

この上記で見る基本的なポイントは3点です。

①25日単純移動平均線の方向性

②ローソク足と25日単純移動平均線との乖離幅(ローソク足が25日単純移動平均線に戻ってきているかどうか)

③チャートはどの位置で止まっているか(高値、安値を確認)

この3点をチャートを見た場合に確認しましょう。

そして③は次に解説する節目を確認するためのラインの引き方に直結します。

チャートラインの引き方

次に先ほどご覧頂いたチャートにラインを引いて視覚的にどこで価格が止まりやすいのか、どこが節目となっているのかをチェックしていきたいと思います。

このチャート上の節目をチェックする事はとても重要です。節目とはそのラインを抜けるとトレンドや相場の雰囲気が変化する重要なラインです。 この節目を把握する事はトレードの基本であり、そのラインを見極めることができない限り継続的な利益をあげる事は難しいでしょう。

では実際のチャートを見ながらラインの引き方を解説します。

上記のチャートは最初にご覧頂いたチャートと同じビットコイン円の日足チャートです。

ラインの種類には、レジスタンスライン(上値抵抗線)とサポートライン(下値支持線)というものがあります。

サポートラインとは「下落した際に投資家が止まると意識している水準」で、レジスタンスラインとは「上昇した時に投資家が止まると意識している水準」です。

重要な点は「サポートラインやレジスタンスラインを突破すると役割が反対となること」です。急落しサポートラインを突破すると、元々のサポートラインはレジスタンスラインに転換します。

一方で、急騰しレジスタンスラインを突破すれば、レジスタンスラインはサポートラインに転換します。

この意味は、投資家がセンチメントが転換したと判断して方向感を変えてきているという予想が、チャート上で視覚的に判断できるという事です。これが節目を把握する重要なポイントなので覚えておきましょう。

この節目を把握するためのラインの引き方はとてもシンプルです。

「ローソク足の上ヒゲ、下ヒゲのラインを引くこと」のみです。

上記のチャートの緑の丸印がそのポイントになります。ご覧頂くとわかる通り、そのラインで綺麗に止まっていることが多いでしょう。そしてその引いたラインを突破すると、そのトレンドが継続しているケースが多いです。

ではなぜこのような動きになるのか?これは投資家が見ているポイントのラインを正しく引いているからです。ラインの引き方はとてもシンプルですが、一方で安易に自分の想像のみで、「この辺りではないか」と引いてしまうことは誤ったトレードに繋がってしまうため注意しましょう。

大事なことは「自分が思っているラインを引くことではなく、大勢の投資家がチェックしていると思われるラインを引くこと」です。

チャートの基礎は徹底的に

ここでご紹介したことは、チャートの基礎中の基礎の内容です。しかしレジスタンスラインやサポートラインを把握することはとてもトレードに役に立つものであり、基礎を疎かにしては利益を継続的に出すことはできないため、軽率にせずしっかりと自身で取り組むことが大切です。

特に大事なことは、ラインを引き、その後の値動きの結果から自身の引いたラインが正確に節目を捉えているのか振り返る癖をつけましょう。どうしても人間は結果ばかりに目がいってしまい、自身のミスを認めたがらない生き物です。しかし、フィードバックをして常に見つめ直すことが、新たな知識を身につけることよりも遥かに大事なことです。

ここでご紹介したラインの引き方一つでもしっかりと節目を捉えることができれば、大きく損失を被るトレードを行う可能性は大きく減少します。またトレードで利益を出し続けるためには、知識よりもリスク管理が遥かに大事なことであり、そのリスク管理を行う上で節目を捉えるラインの引き方というのは必須の項目になります。

レジスタンスラインとサポートラインの引き方はどのような投資対象でも利用できるものであるため、色々なチャートをチェックしながら練習し実際のトレードに活かせるように練習しましょう。

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